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 【ルーマニアの世界遺産

世界遺産「マラムレシュの木造教会群」(2)
2008.11.26
 
2008年11月26日    404日目


辺境の地にそびえる教会

遠くからでもわかるその威圧感

人々はここで神と出会ったのである。


おはようございます。

と言っても時間はすでに8時を過ぎていますが。

本日向かう場所はものすごく行きにくいところで。

バスの出発時間が6時半か10時半かという世界。

、、、、帰りのバスの時間もたぶんほとんどないんでしょうが。

さてどうしましょうか。

って昨日悩んで、帰りのバスの時間なんていうものはヒッチハイクすれば問題ないと悟り。

迷わずぐっすり寝れる10時半出発を選んだのです。

と言うわけでゆっくり起きて観光の準備。

本日は雨も降っていない曇りだったので観光は気持ちよくできそうです。

本当だったら快晴のほうが嬉しいのですけど。

こうして曇りの中出発。

まずは本日の昼食を買出しにファーストフードへ。

ハンバーガーを買い込み、そのままバスターミナルへ行きました。

昨日の段階で時間は調べておいたので早速切符を買って出発しました。

バスは北東へ進み、一路20km先のスルデシュティへ。

しかし、ここでびっくりすることに霧が立ち込めるではないですか。

、、、、50m先の視界すら怪しいんですけど。

まあ天候は人の手でどうすることもできないのでしょうがないですね。

さて運転手にここだと言われて降りた場所は3差路の道で。

目の前には世界遺産の標識が立っていました。

ここには2つの教会が密集してあるために、1kmと3km歩くだけで見ることができるのです。

ただし霧が立ち込めており真っ白な中を歩くのは少し怖い気もしますけど。

そうしてようやく辿りついた場所はスルデシュティの木造教会。

白い霧の中で浮かび上がる高くそびえる黒い塔

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周りには他の教会と同様にたくさんのお墓に囲まれています。

小鳥がさえずり、霧の中ではその姿が確認できない。

それ以外は全くの音がない世界。

こんな静かな場所でそびえたつ教会。

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そもそも、ここ街の中ではなくて数軒しかない住宅の端に存在します。

今まで見た中でも一番簡素な場所に存在する印象です。

ただし塔は一番見た中でも大きい部類に入り、それはまるで天まで届くかの様に。

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それにしてもマラムレシュで見られる教会の構造は面白いですよね。

普通塔といったら教会の正面口の横に作られるのが一般的なのですが。

ここの塔は正面口真上に建てられています。

ただし塔に登る入口は教会の入り口を入らずに横にある階段を上る仕組みになっているのですが。

これほど巨大な塔が木造で作られ今でも残っているというのが信じられませんね。

法隆寺の五重の塔ぐらいの高さがあるのに、塔の周囲は確実に小さいのですから。

マラムレシュの教会は田舎にある分遠くに住んでいる人たちまで時刻を告げる必要があったのです。

そしてちょうど午後になり、塔から時刻を告げる鐘が鳴り告げました。

ゴーンと日本の鐘のような音を鳴り続けながら、耳には心地よい音が伝わってきます。

真っ白な霧の中に黒い塔、そして響き渡る鐘。

まさしくそこは幻想の世界です。

10分間鐘の音が響き渡った後に塔から出てきた人に教会内部を見せてもらえるかというとある家を紹介されてそこに行ったら開けてくれると言ってくれました。

このためすぐに家に向かい教会内部を開けてもらい早速マラムレシュ地方の教会内部を見ることが。

そこはまさに外見とは全く違った内部の光。

ろうそくのような電球にともされた教会内は正面にそびえる金色をちりばめられた祭壇が一面を支配しており。

キリスト像がたくさん置かれております。

教会の天井部には木の上からフレスコ画が描かれていますが長年の風化で色あせてしまっています。

教会内部を照らすシャンデリアもすべて木製で作られており、2つある中でそれぞれ金と銀色に装飾されているのです。

外から見る印象と内部から見る印象が全く違うのがマラムレシュの木造教会なのかもしれません。

ただし写真禁止で皆様にお見せできないのが残念でなりません。

しかも、開けてもらっているので長く見ることはできないのですよね。

さらに真っ白な霧の中では観光も限界が。

ということでスルデシュティの観光は終了して。

再び歩きはじめまして今度はプロピスの木造教会へと向かいました

歩いていると標識は幹線道路ではなく村の中へ進む道を示しており。

高低差がある道を歩きながら中へ進んできました。

すると突然霧の中にそびえたつ真黒な教会が。

これがプロピスの木造教会。

周りには林や建物がなく遠くから眺められる教会です。

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しかしそれだからこそその塔の高さが際立ちます。

しかも教会に近づくと教会の敷地が小さく墓地の数も少量となっています。

小さな敷地に巨大な木造教会。

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このアンバランスさが何とも言えない雰囲気を漂わせているのでしょうか。

しかも今回は基礎の石組みもある程度高く、それに立つ教会も高いという印象があります。

さらにそびえる塔も別格って感じですけど。

周りが開けている分そう思えているのかもしれません。

正直今回見たマラムレシュの教会はどれも塔が高くどれが一番高いかなんて見ても分からないです。

周りの環境も違いますし、木に覆われていたり、開けていたり、街中にあったり、なかったりで。

思う印象が大部違うというのが結論です。

今までこれだけ開けている教会はなかったですしね。

さて教会を観光していると一人のおばあちゃんが中に入りたいのかと聞いてきて。

もちろんですとお願いをしました。

すると、鍵をとってくるからとそれまで近くの小屋に案内してくれて。

その小屋というのがこの地方独特のお酒を造る場所で。

昼間からお酒を頂いてしまいました。

英語が一切わからないのですが、見た目はワインの蒸留酒という感じで。

これを樽に詰めて熟成したらコニャックになるのではという感じのお酒です。

もちろん蒸留酒ですからかなりアルコール分が高く。

一杯でやめることにしました。

そしておばあちゃんが戻ってきて早速教会内部に入ることができました。

こちらは何と写真OKとのことで三脚を立ててばっちりと写真を写すことができたので。

ぜひその写真を見てください。

内部はスルデシュティの教会と同じく一番奥に祭壇があり、キリスト像が設置されております。

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さらに祭壇には扉があり、さらに内部に聖なるものを安置しているのでしょうか。

祭壇には様々な聖人も描かれており、それを分ける場所は金色で装飾されているのです。

こんな田舎の町では教会内はまるで異世界であり、キリストがいかに素晴らしい人かを教えるにはいい環境を作り上げたのではないでしょうか。

天井にもフレスコ画が描かれており、こちらは比較的きれいに残っています。

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特に天使の像などきれいに描かれており、天国はここにあるのかと思わせるように。

これを見ると悪いことなんでできないと思わせるには十分ではないでしょうか。

きっと街総出でこの教会をつくったのではないでは。

だってこれだけの小さな町の人たちすべてが手伝わないと、また資金も結構な額がないと作れない代物なので。

塔の高さにもびっくりですが、内部の装飾の細かさにも目を奪われるものがありますので。

こうしてすべての観光が終了したわけですが。

霧が晴れてしまったので、スルデシュティの教会へ戻って写真を取り直すことにしました。

さっきは真っ白な写真しか取れなかったので。

ちょうど雲の切れ間から青空が見れて。

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きれいな写真が撮ることができました。

これにて本日の観光は終了。

さて早速戻ろうと思いますが、バスの出発時間は17時なんですよね。

現在15時。

これはヒッチハイクで帰るしかないと思い、車が止まるのを待っていました。

するとなんと3台目に来るのがバスで。

とりあえず路線バスが多く出ている町まで移動することに。

するとよくよく聞いてみると目的地の町まで行くというではないですか。

あれ、、、一日4便ぐらいしかないバス路線だと思っていましたが、何便もあるのか。

30分後にはバイア・マーレに到着。

ただし、バスターミナルへ行かないみたいなので。

なるほど、本日の目的地へは何便もあるけど、バスターミナルから発着する便が少ないのか。

このため歩いてバスターミナルへ移動して明日の移動の確認。

たぶん明日は直通の便がないために経由していくことになりそう。

でもインフォメーションの人はあると言っていて朝の6時だというではないですか。

、、、、そんな早い時間に出発するの辛すぎるよ。。。

4時半起きって意味ですからね。

まあ、がんばって移動しましょうか。

さて、バスターミナルの隣にはカルフールがあり。

カルフールとはフランス系の大型スーパーで。

中国では結構お世話になったスーパーなのです。

という訳で本日の夕食はここでお買い物。

惣菜とパンとチーズと。

ファーストフードと比べて少し高くつきますが、その分いろんな食材が食べれるのが利点なのです。

だってファーストフードだけだったら毎日ハンバーガーになってしまうよ。

体極力壊したくないしね。

本日はキノコの炒め物と鶏肉のソテーです。

買い物が終了したところですぐに宿に戻り。

夕食を食べ、写真の整理をして。

最後に日記を書いていました。

でも明日早く起きなきゃいけないので早目の就寝です。

明日は目的地シギショアラに到着できるでしょうか。




スルデシュティsurdesti・プロピスplopisへのアクセス
バイア・マーレのバスターミナルから6時半と10時半発。
車掌にスルデシュティで降ろしてもらい目の前にある看板に従い歩く。
降りた場所からスルデシュティは約1km、プロピスは約3km離れている。
どちらも散歩見たく歩いて行くとよい。
帰りのバスも行き同様にほとんど少ないが、バイア・マーレ行きでもバスターミナルへ行かないバスもあり、意外に便は多い。
もしなかなか来ないようであればBAIA SPRIEまでヒッチハイクをしてそこからバイア・マーレ行きの路線バスに乗り換えるほうが良い。





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