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 【ルーマニアの世界遺産

世界遺産「ドナウ・デルタ」(1)
2008.12.08
 
2008年12月8日    416日目


中欧を流れる川の終着場所

そこは鳥の楽園だった

三角州が織りなす自然の芸術


あれ、、本日はお昼近くまで寝てよかったのに。

結局起きたのが6時ってどういうこと。

二度寝しようと再びベットの中にもぐりこんだのですが。

結局寝れず。

昨日書き残した日記を書いていました。

日記が書き終わったところで再びベットに横になるといつの間にか寝てしまい。

起きたのは出発の1時間半前。

これならまだゆっくり出るのでうだうだとしていました。

ようやくお昼近くになって。

宿をチェックアウト。

そのままフェリー乗り場へと直行。

ガイドブックでは列車の駅の場所にその切符売り場があるって書かれていたので。

駅に向かってみましたが予想通り駅に切符売り場はなく。

ちょっと離れた場所にありました。

早速ドナウデルタの一番端の町スリナ行きのチケットを買ってからはすぐに船に乗り込み。

写真が撮りやすい場所に陣取りましたさ。

ようやく1時半になりトゥルチャの街を出発。

ここから世界遺産「ドナウデルタ」のまっただ中へと踏み入れました。

中央ヨーロッパを横断するドナウ川。

その流れは8カ国にわたり各国の歴史や文化に多大な影響を与えてきたのです。

そのドナウ川の終着地、ドナウデルタ。

各国ではその地形を削り、そして土砂はドナウ川へと流れて行きました。

すると下流部でその土砂は堆積し広大な湿地を築き上げたのです。

それも1万2千年という長き歳月によって。

現在はドナウ川は最後に3本に分流されており、それぞれに土砂を運んでいるのです。

この複雑に入り組んだ地形により古来より人の侵入を阻み、さまざまな動植物が息づきました。

現在確認されているだけでも鳥類300種類、45種の淡水魚や数千種の植物がこのドナウデルタに集まっているのです。

特に鳥類はヨーロッパ、中東、アフリカなどの渡り鳥がここで繁殖をする場所となっています。

それはヨーロッパで最大の湿地帯であり人が入らない場所だったからなのです。

こうした、鳥類の楽園となっているドナウデルタは動植物の生態系を保つために重要な場所として、また三角州として世界でも有数の場所として世界遺産に登録されました。

トゥルチャの街を出発してからすぐに全く建物のない草原のような場所を進んでいきます。

するといたるところに鳥が見えるようになってきました。

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ほとんどは岸に止まっているか、木の上で発見できます。

その中で鳥たちはさえずりさまざまなメロディーをかなえているのです。

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それは小型の鳥類から大型の鳥類まで。

みなここで羽を休め再び空を飛ぶ力を蓄えているのです。

きっといま見ることのできる鳥はロシアやフィンランドなどに住んでいる鳥なのでしょうか。

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越冬のために南下してきてドナウデルタに舞い降りてきたのではないでしょうか。

きっと夏は夏で中東などの暑い国から涼しく過ごすために鳥たちが飛来してくるのでしょうね。

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船は黒海に向かい進み続け。

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風景も刻一刻と変わっていきます。

途中で川が二つに分かれる場所へ。

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ドナウ川はトゥルチャの手前で一つ別れ、そしてここで最後の分流をします。

それぞれ、北、東、南へと土砂を運んでいくのです。

それにしてもドナウ川は土砂を含んでいるためにちょっと濁った色をしています。

昔ウィーンやブタペストに行った時にはこんな色していなかったような気もしますが。

しかし、現にドナウデルタはその土砂により年間40mもその幅を広げているのです。

年間40mってすごくない。

一か月3mも幅を広げているって意味で。

このドナウデルタは刻一刻とその地形を変えているのですね。

そして船は進み。

木や葦に覆われた大地へと変貌していきました。

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それにしても一つ思ったのがドナウデルタって湿原ですけど、どう見ても草原にしか見えないんですよね。

あたり一面芝生のような感じで。

木も生えているし。

湿原って木が育たないはずなのに。

ぬかるみだからその自重で倒れてしまうからです。

これは明日その湿原に立ってみるしかないようです。

たぶん台地が湿っている程度の湿原なのでしょうか。

ちょうど中間地点のところでは川の横に湖などが存在し、鳥が羽を休めるには格好の場所。

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ドナウデルタにはたくさんの湖が存在しますので、鳥たちはここで生息しているのでは。

川の横に湖って言うのもなんか不思議な感じがしますが。

堤防のようなものだけですぐに湖があります。

そういえばドナウデルタって年に数回完全に水に沈んでしまうことがあるんでした。

こういう湖もその時は巨大な川となり、水がひいたあとに湖に移り替わるのでしょね。

さて次第に日が暮れてきて。

とうとう写真が撮れない暗さまで。

これだったら鳥も見れないし。

何より寒い。

なぜか一気に寒くなった。

おかげで観光も一苦労だし。

もう外に入れないぐらい体が冷えたので船の中で休憩することに。

すると、予想より30分以上も早くスリナに到着。

でも5時半だっていうのにあたりは真っ暗なんですけど。

まずは宿さがしから。

地○の歩き方に載っている宿へと向かいました。

が、、真っ暗でどこがどのみちだかさっぱりわからない。

小さい街なんであっさりと宿が見つかるかと思っていたら。

まったく宿が見つからない。

ガイドブックに載っている宿はいろんな人に聞いて回るとなんとクロウズって言われ。

どのみち地○の歩き方の地図に載っている場所にホテルなんて一軒もなかったんですけど。

このため続いてユースホステルへ向かいました。

ところが、なんと探しても見つからない。

歩いている人に聞いてもそんな名前の宿は聞いたことがないというし。

こりゃどうするべ。

高い宿に泊まるしかってそれ以外の宿が見つかってないんですけど。

このため通行人に宿知らないかって聞いて回りました。

すると、入口にホテルと書いてないところに案内されて。

値段を聞いてみると80レイ(2500円)。

ここが最安値なのか。。。

どのみち他のホテルを探しようにもまっくらやみで見つからない。

このスリナという街はほんとに暗すぎて困ります。

まあ、ここに泊まって観光するしかなさそうです。

宿も決まってすぐさま夕食を買いに。

ファーストフードがあってルーマニアは意外に便利なのですよ。

そして宿に戻ってからはインターネットを。

この宿なんとWIFIが設置されているのでパソコンを持っていると簡単にインターネットができるのです。

便利便利。

こうして夜も更けていき。

そのまま就寝です。

明日はドナウデルタから黒海を見に行こうと思っています。



ドナウデルタへのアクセス
ルーマニア・ブカレストからトゥルチャまではバスが便利。
ただしブカレストのバスターミナルが見つけにくいので気をつけること。
列車の場合は乗り換えが非常に悪いので朝出発、夜着という感じになる。
このためコンスタンツァの街で乗り換えをするのが現実的。
トゥルチャからドナウデルタの一番奥の町スリナまでは平日13時半発でフェリーが出ている。





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