どこまでも続く柔らかい土地
そして周りは鳥のさえずりで満たされる
ヨーロッパの最大の湿原地帯
おはようございます。
観光の時はちょっとゆっくり起きれるのですね。
というのも明るくなる時間が遅いので。
完全に明るくなるのは9時から10時ぐらい。
このぐらいでないと写真がきれいに撮れないのです。
だからそれまでは就寝ということで。
起きてすぐにはまず朝食。
パンと豚のパテで。
朝食だけならこれだけでも何ら問題はないし。
そして明るくなるまでゆっくりと部屋で待機していました。
ようやく明るくなり早速観光開始。
向かうはドナウデルタの端、黒海です。
というかドナウデルタは広大過ぎてどこに行ったらいいかわからないし。
またほとんど入れない場所が多いから。
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ということでスリナから歩いていける場所を観光することにしました。
まず向かったのは黒海。
スリナの街を東へ東へと歩いて行きました。
すると街中でも鳥たちに遭遇し、その鳴き声を聞くことができました。
まあ、電線に乗っていると風情がないのですが、近くに教会があり、その十字架の上に乗っている鳥なんかは日本では見れない光景でとても感動しましたよ。
残念なことは空が曇りということですが。
そしてひたすら東に歩いていると次第に白い砂浜が見え。
その先に見えるのは水平線。
そうここが黒海なのです。
ほとんどが湖のような状態のためにほとんどの波が立っておらず、静かな波音が鳴る砂浜。
そして遠くには舞っている鳥たちの姿が見えます。
鳥は一瞬にして水上から飛び立ちあっという間に高度を上げて見えなくなるまで飛んで行きます。
まるで人間をあざ笑うかの様に。
残念なことに私は鳥の種類を知らないのでどんな鳥が飛んでいるとか一切わからないのが。。
そこまで調べるとなると大変なことになりそうなので。。。
黒海を眺めてからはそのまま北上して黒海とドナウ川の合流地点へ向かうことにしました。
すると途中には湿地のような場所があり、大量の鳥たちがそこで羽を休めていました。
私が近づくとその姿に気がついたのか鳥たちがいっせいに飛び立ちます。
それは空の青を埋め尽くすのではないかと思うほど。
彼らは一瞬のうちに消え去ってしまうのです。
私も写真を撮るのが大変でしょうがないです。
何しろ鳥は一瞬で飛び立ってしまうので。
その一瞬を逃さないようにするのがほんと辛い。
あらかじめシャッタースピードや露光を合わせておいて、鳥が飛び立つまでまってそこですぐさまシャッターを切る。
でもこれがうまくいかないんですよね。
ちょっとボケている写真もありますが少しでもその鳥たちの光景がわかっていただけると嬉しい限りです。
それにしてもこの海岸歩きにくい。
もともとドナウ川から流れ出た土砂によってできたためにあまりしっかりしてないんですよね。
場所によっては踏むたびに数センチ沈む場所があります。
しかもあたり一面貝殻が散乱していて踏むたびに貝殻が割れる音がします。
パキ、パキという音とともに足を進め海岸沿いをひたすら北へ。
そこにもたくさんの鳥たちが存在していて。
やはり私が近づくと一斉に逃げ出してしまいます。
もう少し近づきたいところですけど、、こればっかりはしょうがありません。
こうして1時間ぐらい歩いたでしょうか。
結局歩いても歩いてもどこに河口があるのかさっぱりわからず。
昼食の時間もとうに過ぎてしまったので、いったん街に戻ることにしました。
今度は違う場所からアプローチするために。
来た道をひたすら歩き、ようやくスリナの街に到着。
すぐにファーストフードでホットドックを買って。
宿でそれを食して。
すぐさま外にでて再び観光です。
今度はドナウ川の川沿いを黒海側に歩くことにしました。
すると最初にドナウ川で漁をする人たちの港が見えてきます。
ここで沢山の船に出会うことができます。
ただし今は冬季ということもあり、ほとんどが漁をしていないみたいですけど。
港を越えるとドナウ川の周りには葦が生えている場所に出会えます。
そこをよくよく眼を凝らすと数羽の鳥たちがまるで葦に守られているかのように丸くなっているのがわかります。
ドナウデルタで羽を休める鳥たちはこういった植物にも影響されてここで越冬や越夏をするのでしょうか。
川の流れはほとんど気がつかないぐらい遅く、いったいどっちに進んでいるかすらわからない状態で。
こんなゆっくりした流れが1万年以上続いて土砂を運び続けこのような風景を作りあげたのですね。
見ていてとても心がなごみますね。
それにしてもドナウデルタの湿原ってほとんど歩けます。
たぶんこの時期だからでしょうか。
大地は湿っている程度でほとんどが芝生や葦に覆われた状態になっているのです。
あと言い方が見つからないのですがブッシュ(ゴルフ用語?)のようなところがたくさんあるのです。
また場所によってはぬかるんで全く歩けない場所や台地が乾燥しすぎてひび割れを起こしているところまで。
ただし季節によっては水が増水し台地が水の中に埋まってしまうことがあります。
その時に少しずつ大地に土砂がたまり、いつかは水に埋もれることもなくなり、そして違う場所に土砂がたまりどんどんデルタが拡大したのでしょうか。
あまりにも広大な場所なのでほとんど見ることができないのが残念ですね。
交通機関がほとんどないですし。
さてドナウ川沿いに歩いて行くとなんと途中で水路があって行き止まりに。
その先が進めなくなっているよ。。。
やっぱり河口付近は歩いてみるのは難しいのか。
あとさ、、なんと犬がたくさんいてかなり吠えてくる。
どちらにしても進めない。。。
どうするべ、、、ってあきらめるしかないのか。
ということで、これにて観光を終了することにしました。
もうすぐで日が暮れるしね。
こうして歩いてスリナの街まで帰り。
すぐに宿に戻りました。
宿に戻ってからはすぐに写真の整理。
昨日と今日の分がありましたから。
まあ、まだ5時近いので、ゆっくりとやりましたけど。
何しろ5時で真っ暗になるほどあたりは暗いのです。
観光も4時までしかできないなんてつらいとしか言いようがないですけど。
あとは夕食を買出しして。
宿に戻りひたすら日記を書いていました。
なぜか日記の進みが遅いのは気のせいでしょうが。
さて明日はブカレストに到着が夜でなければ一気にブルガリアのソフィアまで移動したいと思います。
何しろこれでルーマニアの世界遺産すべて見たからもう見る物ないんですよね。
この後はブルガリアでギリシアに入ろうかと思っています。
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