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 【ブルガリアの世界遺産

世界遺産「リラの僧院」(2)
2008.12.14
 
2008年12月14日    422日目


たくさんのイコンに囲まれ

人々は神に向かい祈る

辺境の地でそびえる教会の中で


おはようございます。

微妙に風邪っぽいんですけど。

このところ気候がコロコロ変わるのでその影響が出たのでしょうか。

何しろあったかかったり雪降ったり、自分でもよくわからなくなっているので。

まあ、気を付けていればなんとかなるでしょう。

起きてからはすぐにパッキングを開始。

修道院は早い段階で鍵を返さなければならないのでゆっくりできないんですよね。

そしてチェックアウトしてみたら、なんと荷物預かってくれないし。

大量の荷物持ったまま観光しろと。

どうしようもないので、近くの座る場所に荷物を置いて、ワイヤーでくくりつけ。

出発までは修道院を離れないからまあ盗まれないでしょう。

すごく重いから簡単には運べないしね。

こうして再びリラの僧院の観光を開始しました。

本日は教会内部を重点的に観光。

早速中心にある聖母教会へと。

この教会のすごいところはいたるところにイコンが描かれていること。

まず教会の入り口にある回廊の天井部分や壁すべてにイコンが描かれているのです。

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これこそが18~19世紀に花開いたブルガリア・ルネサンスの傑作。

19世紀に炎上し、再建された際に描かれたフレスコ画やイコンはそのまま高みの芸術へと変貌したのです。

ここに描かれるのはキリスト教の情景。

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キリストから聖母マリア。

最後の審判や、キリスト教の歩んできた道

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そして聖人やリラの僧院に協力したものなど。

さまざまな絵が描かれているのです。

これは本来文字が読めない人たちにキリスト教を布教するためのもの。

絵を見せることによって、キリスト教がどんなものかを教え。

キリスト教信者を増やしていくことを目的としたのです。

基本的には天井部分には聖人の絵が描かれており、壁にはキリスト教の情景が描かれています。

教会の左側に描かれた最後の審判は天井部分に審判者が。

そこから黒い川が流れており、その先は龍の口へとつながっています。

悪魔たちはその川に向かって追いやられ、龍の口へと導かれています。

これは地獄に落ちる情景。

生きている間に善を全うし、悪いことを行わせないために描かれているのです。

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天井部分の聖人の絵は中心にキリストやキリスト教の重要人物が大きく描かれており、その周りにも聖人の姿が。

その下はこちらもキリスト教の情景が描かれています。

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また一部にはたくさんの人の肖像画が。

ひとつひとつ見るだけでも相当時間がかかってしまう量なのです。

足元付近には基本的に地獄に落とされた人たちがどうなっているかが描かれているようですね。

今回はフレスコ画やイコンの写真を大量に掲載したいと思います。

これでもかって言うぐらいにね。

そして教会の内部に入りました。

ちなみに内部は写真禁止だったのでこちらは写真なしで。

内部に入ると真っ暗な世界が待っています。

唯一照らすものは外から入ってくる光と、人々が祈り捧げるろうそくの炎だけ。

巨大な空間の正面には祭壇が設置されており、すべては金色で装飾がされています。

しかし、暗いので光輝いてはいないのですが。

さらに内部の壁という壁にもイコンが描かれています。

すべてはキリスト教の情景や聖人の姿。

ただしやっぱり暗いのでほとんどが見えない状態なのですけど。

そんな中ここを訪れる人はキリストの絵に向かい祈り、そして口づけをしていきます。

必ず胸の前で手を十字に描いてから。

何度も何度も。

ここまで真剣に祈る姿を見ると圧倒されてしまいますよ。

無宗教気味の日本人だからでしょうね。

そして観光をしていると、なんとようやく雲の切れ間から太陽の光が。

リラの僧院が光に照らされると、教会自身がさらに色彩よく輝きはじめ。

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山奥の中でひときわ際立っているように見えてきます。

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入口の門に描かれていたイコンも太陽の光に反射して、金の部分が光り輝きはじめ。

聖人がまばゆいくらいに目に映ってくるのです。

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それは今まで見たことのない光景。

絵が光輝くなんて経験ありませんから。

ほんとに太陽が出てくれてよかったです。

こうして5時間あった時間もゆっくり見ても見あきない。

何しろどの場所をとっても絵になる風景ですからね。

ずっと眺めていてどんどん時間は過ぎ去って行きました。

ようやくリラ村へ行くバスの時間になり。

荷物を載せて出発。

リラ村からリラの僧院は数十キロ離れているために30分以上かかってしまうのです。

しかも一日数便というほんとに辺鄙な土地にあるのですから。

ソフィアからは簡単に観光できるようにバスの時間が設定されているのですけど。

それ以外の街からだと少々めんどくさいのですよ。

行きも帰りも。

私が今のっているバスもソフィア行きのバスですし。

ソフィアとは反対方向に進みたいのでとりあえず最寄りのリラ村のバスターミナルまで。

リラ村からはブラゴエフグラット行きのバスに乗り換えました。

このブラゴエフグラッドにはブルガリア最後の世界遺産が近くにあるので。

と言ってもほんとに行けるかどうかわからないのですけど。

行き方ほとんどのってないから。

あと、ここからはギリシャにも入りやすいので。

こうしてブラゴエフグラッドに到着。

実は本日35kmほどしか移動してないんですよね。

出発も15時だったから。

まあ、明るいうちに到着できたのでよしとします。

すぐにバスターミナルで明日の移動の時間を聞いて。

続いては宿さがし。

バスターミナル近くの宿を見つけることが出来て大満足。

でもまだ休憩はできず。

すぐに明後日のギリシャ行きのバスを調べました。

正午出発という時間なので明後日はかなりゆっくりできそうな気がする。

、、、まあ、到着が夜になるのでそっちで苦労しそうですけど。

そして明日のためにいろいろ買い出しをしておいて。

ようやく宿に戻りました。

すぐさま写真の整理をして、CDに焼き。

ホテルのレストランで夕食を食べることにしました。

これがまた安くてびっくり。

なんか自炊よりちょびっと高く出せばいいものが食べれるのです。

鳥のスープとスパゲッティで250円

もう大満足でした。

こうして夜はひたすら日記と洗濯を。

あと、微妙に風邪気味なのであったかく寝るようにしないといけないですね。

さて明日の世界遺産は見れるかさっぱりわかりません。





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