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 【ギリシアの世界遺産

世界遺産「メテオラ」(2)
2008.12.21
 
2008年12月21日    429日目


断崖絶壁の岩山

だれもが登れないその岩山の上

存在するはずのない教会が存在する


目覚ましの音で起床。

でも何となくやる気がでない。

昨日疲れたせいかな。

どのみち本日の観光はそんなに時間がかからないので。

ゆっくり出発することにしました。

宿では朝食を食べて、観光の準備を。

ちなみに持っていったものは水、カメラ、電池、昼食、三脚、ガイドブックぐらいでしょうか。

本当は三脚とか持っていかなくてもどうせ教会の内部写真撮れないし、意味がないと思ったのですが。

もし写真が撮れる時になかったら写真撮れないので。

教会内は基本的に暗いので三脚がないと一切とれないのです。

さあ、空が明るくなったのでようやく観光を開始することにしました。

ちなみに9時ぐらいにならないと完全に明るくならないのです。

本日も昨日と同じくメテオラの観光。

ただし昨日通った道とは違うところを通って観光です。

カランバカの街からはメテオラに向かってトレッキングコースが設置されています。

本日はこの道からメテオラを目指すことにしました。

カランバカの街を岩壁に向かって歩みを進めると次第に登り坂になってきます。

街を抜けるともう直角にそびえたつ岩壁に囲まれた場所にやってきて。

その中ゴロゴロと石が転がっている間を上に登って行くのです。

風景はすでに魔法の世界という感じ。

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そびえる岩山の群れというのはファンタジーの世界の話だと思っていたけど、現実でもこんな場所があるんだという驚き。

自然の力ってすごいですね。

こんな素晴らしい風景や特質的な自然があるからこそここは自然遺産としても登録されているのですけど。

まあ、一部の場所しかこのような風景がないのですけど。

広さでいったら中国の武陵源のほうが大きいかな。

でも岩の巨大さといったらメテオラのほうが確実に大きいですけど

それにしても、歩いていると岩がゴロゴロしていてよくよく見てみると岩の中にたくさんの砂利が混じっている。

これって堆積岩ですよね。

確か。。。

大学時代に理科の先生の資格取るために地学も勉強したので。

あ、言い忘れましたが世界遺産好きですので文系の歴史系を習っていたというわけではなく、大学時代は化学を専攻していました。

理科と社会が大好きだったんですよね。

進路を決める頃には完全に理科が好きでした。

その後それよりも世界遺産にはまってしまったという次第ですから

話がそれてしまいましたが、堆積岩って過去に湖とか海とかでないとできない岩石なんですよ。

土砂が堆積し始めてその後水が干上がりその自重で岩になっていく。

ということはメテオラは昔湖や海だったってことでしょうか。

周りには一切の水の気配がないし、ここ標高400~600mの高地ですよ。

メテオラの環境は地球の歴史が作り上げた壮大な自然なのですね。

こうしてトレッキングコースを登り終わり、、、。

かなり疲れました。

結構な傾斜だったので。

これだったら昨日のぼった道のほうが楽だったかも。

まあ、あっちは車でも行けるように傾斜がそんなになかったですけど。

その分歩きますが、私にはそっちの方が性に合っているのかもしれません。

ようやく登り終わったところに巨大なせり出した岩山が存在します。

よくよくその岩山を見ると岩山の周りをくりぬいて人が歩ける場所が。

そうなんです、この上にはアギア・トリアダ修道院があるのです。

まずは岩山に近づいていって、そこからは少し階段をのぼったあとに岩山をくりぬいた場所を歩くことになります。

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いや、真下見ると地面に一直線なので死にそうなのですが。

どうやってこんな場所に教会建てられたの。

ようやく頂上にたどり着くとそこにはしっかりとした建物が存在して。

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、、、、信じられないのですが。

昨日も思いましたが、ほんとに垂直の岩壁の上にあって、それも360°人が入れるような場所がないのです。

そんな断崖絶壁の場所に教会が建っているのです。

どうやってその資材を運びあげたのか、そして労働力にしてもそんなに人が入れる場所ではないのに。

ギリシャ正教の修道士はそれほど過酷な状況でも神のために奉仕をしたのですね。

アギア・トリアダ修道院は中に入ると外の外見よりも狭く感じます。

教会も建物の中で個別にあるわけでなく、建物と一体化しているようになっていて。

入口も狭く、内部も狭いです。

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内壁には他の修道院と同様すべての壁にイコンが描かれているのです。

やっぱりメテオラの教会のイコンは暗いという印象。

内部も暗くじっくり目をこらさないと何が描いてあるのかわからないのです。

その分教会で祈っていると何かに守られているという雰囲気があるのはこの暗さのイコンのためでしょうかね。

それにしてもアギア・トリアダ修道院のすごいところはその先の修道院から出た後の岩山からの風景にあります。

一番先には十字架が掲げられていてその下を見るとカランバカの街が一望できるのです。

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左右には断崖絶壁の岩山がそびえているのです。

ここから眺める風景は何時間いても飽きることのない風景ですね。

が、なんと風が強くしかも寒い。

凍えてしまって5分ぐらいしか見れないのが残念ですが。

でもこの修道院はなぜか水とお菓子をくれて。

一息つけられたので本当にうれしかったですね。

さて、再び岩壁を降りて車の通る道路に出て。

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続いて向かったのはアギオス・ステファノス修道院です。

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こちらは修道院の目の前まで道路がつながっていて階段を上るとかしなくていいのですが。

修道院に入るには岩壁と岩壁に架かる橋を渡らなくてはいけません。

橋を渡るともう目の前は修道院につながっており。

中に入って階段を上り中庭みたいな場所に出ます。

ここには僧房や教会が並んでいて、その場所だけ見ると岩山の上という事実を忘れそう。

しかし、その先に進むと展望台につながっており、真下を覗くと地面まで百数十メートルはあろうかという直角の岩山に存在していることに気がつくのです。

その分景色は最高。

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遠くにはトリカラの街も見える平原が広がり、かたや右手にはカランバカの街とその先には雪を抱く山が見えるのです。

毎日これほどの風景を見ていると、景色のいいところに行ってもあまり感動しなさそうです。

いやはや、まるで東京タワーなどに登って景色を眺めている感じですね。

後ろには教会のドーム部分がそびえており、庭も横に存在しました。

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教会の内部に入ると、、、今までにないほどのイコンが鮮やかに描かれておりびっくり。

というか、これつい最近描いたと思われるイコンです。

人物の表情も鮮明に描かれており、最後の審判も天国と地獄の境目がしっかりと書かれていて。

今まで見てきたイコンも昔はこんなに鮮明に描かれていたんだと思うとまじまじ見てしまいました。

中には描き途中のイコンも存在して。

イコンがどのように描かれているかがわかってとても勉強になりました。

この教会は復元中なのでしょうね。

こうしてメテオラに存在するすべての修道院を見終わりました。

このため残りの時間は今まで行ったことのない道を通り風景を見ることに。

テクテクと昨日行った見晴らし台まで歩いていると、びっくりする風景に出会いました。

今まで角度的になかなか浮いている教会の写真を撮れなかったのですが。

垂直にせり出した岩山にそびえる教会の姿がきれいに見えるのです。

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それはまさに目を疑う風景。

だって誰も登れないような岩山の上に教会が建っているのですから。

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ここはほんとにぜひ来てください。

間違いなく常識が信じられなくなる風景が待っていますから。

こうして本日の観光は終了です。

再びトレッキングコースを戻りカランバカの街に出ました。

街に出てからすぐに明日移動する方法の確認。

カランバカの街から明日行くデルフィまで直通のバスがあるとガイドブックに書いてありましたが、週3便であるらしく明日はないみたいで。

経由で行くしかなさそうです。

3回ぐらい乗り換えるかもしれませんね。

そして明日の移動のための買い出しをして。

宿に戻りました。

そしたら眠くなってしまって。

最近昼寝が染みついてきてしまいましたね。

起きてから写真の整理をして、夕食を買い出して。

そのまま宿で日記を書いていました。

これだけ日記を書けば毎日相当日記の時間に費やしていますけど。

さて明日は移動で終了しそうですね。

ただし安い宿がなさそうなので、どうなるでしょうか。。

怖い限りです。。






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