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 【ギリシアの世界遺産

世界遺産「アテネのアクロポリス」(1)
2008.12.29
 
2008年12月29日    437日目


アテネの中心にある巨大な丘

その上にも周りにもたくさんの建築が残る

ほとんどが大理石で作られたギリシャの真髄が


おはようございます。

本日は観光ですが、天気が観光というか曇り気味で。

まあ、本当は晴れてほしかったのですが。

どのみち9時ぐらいにならないと明るくならないので待ってました。

その間に朝食とお湯を注ぐだけのスープを飲んで準備完了。

早速宿を後にしました。

まずはシンタグマ広場に行って両替を。

お金がなくなってきたので。

CITIBANKに行ってトラベラーズチェックを両替。

でも手数料いるはずなのにコミッションフリーだった。

なぜ、、、ともかくラッキーだったということで。

続いては郵便局へ。

今まで撮った写真をDVDに焼いて日本に送ろうと思ったからです。

しかし最初に行った郵便局では40人待ち。

そんなに待っていることはできないよ。

明日に回そうかと思っていましたが、なんと別の支点が途中にあり。

日本に送ることができました。

150gで400円ぐらいで送れるなんてすごい安いですよね。

さて用事が終わったところで観光を開始です。

このアテネには世界遺産「アテネのアクロポリス」が残る場所。

アクロポリスとは上の都市という意味をもつ場所。

それは紀元前5世紀にさかのぼります。

当時ここにはポリスと呼ばれる都市国家が存在しました。

その前はミシュケナ文明の王宮があり、その後ここには様々な遺跡が建てられたのです。

しかしその後ギリシャ戦争によりこの地は一時占領され壊滅的な打撃を受けました。

再びこの地がギリシャ人の手によって復活し、戦争後この地は復興を果たすのです。

その中心人物こそ、政治家ペリクレス。

彼はこのアテネを世界の中心にするために、それに負けない神殿を作りあげたのです。

こうして、アテネの中央にそびえる丘には様々な建物がたてられ、その周りにもいろんな施設が作られたのです。

もともとアテネはギリシャ神話アテナを祀るための場所でした。

このため丘の頂上にはアテナを祀るために巨大な神殿が建てられたのです。

そしてその後民主主義を確立したアテネはポリスの中心地として巨大な権力とそれに負けない繁栄を手にするのです。

しかしその後ギリシャ戦争やスパルタとの戦争で徐々に衰退の一途をたどり。

マケドニアのアレクサンダー大王がこの地を征服した際にアテネは都市国家としての使命を終えたのです。

こうしてアテネにはその当時古代ギリシャ文明の遺跡が数多く残っております。

この建造物はその後のヨーロッパやアジアまでの文明を変えたと言われるほどの芸術性を持っており。

古代ギリシャ文明が残した遺跡の中でも最高峰の建造物が残されています。

このため古代ギリシャの素晴らしさとその世界に影響を及ぼした建造物が残る場所として世界遺産に登録されました。

最初に向かったのはローマン・アゴラと呼ばれる場所。

アゴラとはギリシャ語で市場という意味をもつ単語ですが、当時は市場ではなく公共施設の集まった場所という意味合いで捉えられていました。

ここで政治や文化を論じていたという場所だったのです。

正面には巨大な門が存在し、すべては大理石で作られており。

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奥にはたくさんの柱が連なっています。

さらに奥には六角形の塔まで。

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この塔は天文学者が建てた塔と言われており、日時計水時計など様々な用途に使用されていたとされています。

いやはや、大理石の遺跡ってすごく神秘的なものがありますね。

建っているものすべてが真っ白なのですから。

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ここは当時市場と集会場だった場所。

当時は柱の上には屋根が存在し、その白さを天に向け輝かせていたのでしょうか。

そしてその中で人々は集まり会話していたのでしょうね。

ただ残念なことは天候が曇りだったこと。

日の光が出ていればこの大理石がもっと白く輝いていたのかもしれませんね。

ローマン・アゴラの観光が終わった後は古代アゴラへ移動。

早速観光を開始しました。

古代アゴラはローマンアゴラと一緒で集会場となった場所。

しかもそれだけではなくここは広大な場所に政治や宗教施設が乱立しており。

古代ギリシャの中心地となった場所なのです。

かのソクラテスやプラトンなどもここで演説をしていたというのですから。

内部に入るとその栄光一部が見てとれます。

ほとんどが礎石しか残っておりませんが、かなりの広さに様々な建物が残っていたことがわかるのです。

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ほとんど元が何の施設だかさっぱりわからないですけどね。

ただ驚くべきことはもともとここは住宅街だったってこと。

20世紀初頭まではここに遺跡があることが知らず、ここには普通の街並みが存在していて。

やがて調査が進むにつれてここを発掘するために、300軒の民家をごっそり移動させたという歴史が残っています。

それだけギリシャ人は民族の歴史に誇りをもっているとわかる出来事ですね。

それにしても古代アゴラはかなりの広さがあり。

見るだけでもかなりの時間がかかります。

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ほとんどが古代ギリシャの遺跡なのでその遺跡の規模ぐらいしかわからないのが悲しいところです。

もし現実に残っていたらどれほどの壮大な建築だったろうか。

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想像すると古代ギリシャのすごさが身にしみてわかるようです。

そんな中ひとつだけ当時の面影を残す建物が残っています。

古代アゴラの中でも一番高台に建っているヘファイストス神殿です。

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アゴラからならどこでも確認できる場所に存在し、その丘にそびえる姿が印象的。

建物は屋根を支える柱からすべてが残っており。

当時の姿がそっくりそのまま残っているのです。

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唯一残ってない部分と言えば雨をよける屋根部分だけですが。

当時屋根は木で作られたといいますからそれは残っていなくてもしょうがないのかもしれません。

しかし、びっくりするのはその大きさ。

古代ギリシャって2千年前の文明ですよね。

だったらなぜここまでの高層建築が建てられたのか。

確実に4階建以上の建物がそこには存在します。

しかもすべては大理石で。

柱は輪切りになって作られていますがそれだけでこれほど奇跡的に存在できるのでしょうか。

しかも輪切りで作られた柱でその上の天井を支えているのですから。

普通はこれだけの年月がたつと崩れてしまいそうなものですが。

私は今、古代ギリシャ人のその類まれなる技術の素晴らしさを体験しているのです。

しかもこれもすべて計算されている建物で。

たとえば柱はすべて垂直ではなく少し丸みを帯びています。

これは下から見上げる人間が垂直にそびえているかのように錯覚させるための技術。

何もかもが信じられない建築です。

世界史の中でもギリシャ文明が騒がれる理由がわかる気がしました。

さて古代アゴラの観光が終わった後はケラミコスの遺跡に行ってきました。

こちらはほとんど情報がなくてどのような用途で作られたかさっぱりわかりませんが。

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古代アゴラと同様に様々な建物の礎石が残っています。

しかし、古代アゴラと違うのはその密度。

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古代アゴラは建物自体が結構離れていたのですが。

こちらはほとんど隙間なくびっちり建てられています。

しかも中央には小さいですが川まで流れていて。

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見た感じではこれが古代ギリシャの住宅街だったのかも。

でもそれにしてはたくさんの柱も存在して、住宅街に見えないし何かの公共的施設だったのかもしれません。

貴族の住居だったらこの構造は納得しますがね。

石の礎石の合間を歩いて行くのも結構楽しいものがあります。

ちょうど上から眺められるようにもなっており。

現在の住宅街に存在する遺跡というのも何とも独特の雰囲気があっていいものですね。

そしてその後はアクロポリスの丘をぐるっと回り、ゼウス神殿へ行くことにしました。

少し迷ってしまいましたが。

早速ゼウス神殿を見てみると、、、、なんですかこの巨大な柱は。

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ここは当時ゼウスを祀るために建てられた神殿。

現在ではほとんど崩れ去っていますが、それでも15本の柱は残されています。

でも、なにこの巨大さは。

高層建築で行ったら8階建ぐらいの高さあるんじゃないの?

というかこれだけの高層建築って作れるものなの?

古代ギリシャ文明が。。。

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現に存在しているのですから認めなければならないのですが、現代でもこれを作るには専門家がいないと全く作れないでしょう。

神殿の周りを一周して改めてその神殿の大きさにびっくりしますし。

そこにそびえる柱を見ても当時はどれだけ巨大な建物が建っていたのかと正直想像ができないぐらいの高さなのですよ。

というかこれだけの大理石を運ぶだけでもかなりの労力がいるのでは。

これ全て紀元前の話ですよね。

しかも当時はポリスで都市国家だったんですよね。

アテネだけでこれを作りあげたとなると相当すごいとしか言いようがないです。

周りには建物が存在していないために余計にこのゼウス神殿の高さが強調されている気がしますが。

いやはや、これだけ見ても古代ギリシャ文明がいかに素晴らしいものだったか改めて知ることができました。

アテネにはアクロポリスだけではないんですね。

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肝心な観光は明日しようと思っていますが。

さてこうして本日の観光も終わり。

その後はスーパーを探していました。

というのもここに少し滞在するために、しかもキッチン付きでしたので料理をしようと考えたわけです。

その方が安く済むからね。

量もたくさん食べれるし。

でもなかなかスーパーが見つからず。

今回行きたかったのは大型スーパーなので小さい商店ではあまり買うものないんだよね。

このため昨日世界遺産を見に行く際に見つけたカルフールに行くことにしました。

少々遠いのでバスで行くしかないのだけれど。

バス代もかかるがしょうがない。

ようやくカルフールに到着して早速物色。

まあ、食材買ったところで冷蔵庫がないからあまり買えないのだけど。

パスタとかなら冷蔵庫いらず。

ミートソースも売っているしね。

このため毎日パスタの夕食となりそうです。

それだけでは物足りないかもしれないのでスープも買いました。

いやはやカルフールだといろんなものが買えてホントに便利ですよ。

あと、大みそか用のお酒を買い出しました。

大みそかぐらいおいしいお酒飲んだっていいじゃない。

何しろいつも安いお酒しか飲んでませんから。

1.5L2ユーロのワインとかしか。

だから少し奮発してマテウスロゼを買ってしまいました。

といっても1本600円ぐらいしかしないんですけど。

日本にいた時がよっぽどいいお酒を飲んでましたね。

海外に来てからかなりの貧乏症になっております。

何しろ無職ですから。

こうして大量に買い込むことができたのでそのまま宿に戻りました。

そしてさっそく夕食の準備。

野菜入りボロネーゼとスープを作りましたよ。

その後はひたすらネットをしていました。

というか動画サイトを見ていたのかも知れません。

いつもだったら動画サイトなんて遅くて見れないのですが。

あるブラウザとある動画サイトの相性がばっちりで。

結構早く見ることができるのです。

まあ、同じ会社がやっているので相性抜群なのはわかりますが。

ブラウザもあり、動画サイトを持っている会社って一つしかないのでわかりますよね。

その後は日記を書いて。

というかなぜかこの宿ではほとんど日記が進みません。

ほんとなんで?

よくわかりませんが、眠くなったので就寝へ。

明日はアテネの最大の観光スポットへ行ってきます。



アテネへのアクセス
イスタンブール、ソフィアなど近隣の国からアテネ行きのバスがある。
ギリシャの都市であれば必ずアテネ行きのバスが存在する。
イタリアからならフェリーでパトラまで来てバスもしくは列車に乗り換えること。
アテネの主要な観光地は地下鉄のシンタグマ駅の周辺にある。




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