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 【ギリシアの世界遺産

世界遺産「アテネのアクロポリス」(2)
2008.12.30
 
2008年12月30日    438日目


首都にそびえる丘の上

そこには巨大な神殿が残る

ギリシャ文明の最大にして最高傑作が


朝早く起きたが、まだ暗く。

でもいろいろやることがあったので

ネットをして、時間を潰していました。

何しろ、明るくなるまではまだ時間があったから。

ようやく明るくなってからは宿を出発して。

地下鉄に乗ってシンタグマ広場へ。

まずはお金を両替しなければいけなかったので。

早速、昨日行ったCITIBANKに行ったのですが。

昨日は無料だったのに本日は何と手数料が必要で。。。

何で。

でもALPHABANKだと手数料無しと聞いたので。

そちらに移動して両替を済ますことにしました。

ほんとにAMEXのT/Cは手数料が無料でほんとにラッキーですね。

両替が終わったらすぐに観光へ。

現在アテネには日の光が射しており、写真を撮るのは今しかないと思ったからです。

最初に向かったのはディオニソス劇場。

アテネに残る最古の劇場の一つで。

アテネのアクロポリスの下にあり、その斜面を使って半円形の劇場を作り上げたのです。

もともとこちらは古代ギリシャの神、ディオニソスに捧げられた場所でした。

しかしディオニソスとは酒と演劇の神であるためにこのような巨大な劇場が建てられたのです。

敷地の中に入るとすぐに見えてくる劇場。

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しかもそのロケーションはすごい。

目の前にはアクロポリスの城壁がそびえているのですから。

劇場は意外に小さいという感じで、人がおどるとすると数人しか踊れないという感じ。

しかし劇場の床は石を組み合わせたきれいな模様があり。

ここで踊るとさらに美しく見えるようになっています。

そして劇場の席の数が圧倒的に多いのも特徴

手前部分の席しかきれいに残っておらす、奥に行けば行くほどほとんど崩れていて今では座れない状態になっています。

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劇場に面する席はほとんどが貴賓席のように一段ときれいな席が設置されていて。

特に半円の中央に位置する席には王座のような席が存在します。

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ここでこのアテネの権力者が座ったのでしょうね。

古代ギリシャはほんとに娯楽というものがしっかりと作られています。

確かに楽しいことがなければ人間生きる糧がなくなってしまいますから。

アテネには結構な数の劇場が作られたのですよね。

と言う訳で、続いては同じ劇場のイロド・アティコス音楽堂へ。

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オディオンとも呼ばれており、2世紀完成の劇場。

その後1951年に観客席が完全に復元され、今でもアテネの中で劇を楽しむ場所となっています。

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もともとローマの裕福な貴族がアテネ市民のために劇場を造り寄贈したという経歴を持っております。

このため復元したことにより、完璧な劇場が残っています。

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残念なことに内部には入れないようになっているので

うまく表現できないのですが、席はすべて大理石で、やはり劇場は小さめ。

しかし劇場はどの席からもしっかりと見られるように建設されているのです。

この構造を考えた古代の人ってすごい。

しかも山の斜面を使えば意外に建設費って少なく済みますし。

工期だってかなり縮められることができるでしょうから。

古代ギリシャでも、古代ローマでもこのような劇場はたくさん作られるようになるのですし。

ただ内部に入れないというのは少し悲しいものがあります。

まあ、これからも他の劇場には行くことになるのでそちらで見ることにしましょうか。

こうして劇場の観光が終わったところで今回の観光のメイン。

アテネのアクロポリスへと登ることにしました。

最初に出迎えてくれるのは巨大な神殿。

プロピライア。

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当時はここに様々な奉納品が納められておりました。

イオニア式で建てられた重厚感を持つアクロポリス入口の神殿なのです。

この神殿は山の斜面にそってたくさんの大理石を使って建てられており

それはまるで天にそびえる巨人たちの遺跡という様相を呈しています。

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大理石ですからすべては真っ白の建物で、太陽の光で反射し輝いて見えるのです。

これはこの世の光景でしょうか。

信じられない風景なんですけど。

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2千年前に作られたなんてほんとに信じられませんよ。

さてこの神殿を通り抜けると、そこには夢見ていた場所が。

アテネのパルテノン神殿です。

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これはまさしくアテネのアクロポリスの象徴。

世界史の教科書で紹介される場所なのです。

もともとここには神殿が存在しましたが、ペルシャ戦争の際に破壊されてしまいました。

しかし指導者ペリクレスによってふたたびギリシャ神アテナを祀る神殿が建てられたのがパルテノン神殿なのです。

ここにはすべて大理石で作られ、内部には巨大なアテナ像が安置されたとされています。

しかも当時の技術の粋を集められた神殿であり、柱の中心が一番太くしてあり、こうすることによって下から見る人は神殿の重苦しいものではなくその圧力感を和らげるような仕組みにしたのです。

また、この神殿は古代ギリシャの様式ドーリス式とイオニア式の最高傑作なのです。

まさしくアテネを見守る場所に最高の神殿が作られたのです。

しかし、ここはアテネの象徴であったためにその後の歴史は大変悲惨なものでした

その後ギリシャを支配したキリスト教により神殿はキリスト教の建物へ変わり。

続いて起きた偶像崇拝の禁止により、すべての人物の彫刻は破壊。

オスマン帝国による支配がはじまった後はモスクとして改宗。

最後にはここが戦争の時の火薬庫として使用され、その後一発の銃弾により引火

パルテノン神殿は炎上をし、廃墟へと変化したのです。

現在見られるのはかろうじて残っている柱を組み合わせて可能な限り復元されているものなのです。

しかし、それでもアテネの街で雄大にそびえています。

とうとう夢にまで見たパルテノン神殿を見た時はやっと見れたというのが最初の一言。

それと同時にこんなに巨大なんだという感じで。

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これほんとに古代ギリシャに作ったの?という信じられない気持が大きいです。

しかもこの中に巨大なアテナ像が安置されていたという事実も信じられない。

柱は直線に見えますがよくよく眼を凝らしてみるとやはり丸みを帯びており。

この建物も現在でいう黄金比で計算して造られた建物だなんて。

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人が美しいと思う比率と言うものが黄金比で16:8の比率なんですよ。

現在でも多くのものにこの比率が使われており、たとえばテレビの画面の縦と横はこの比率なんです。

これが古代ギリシャで使われているなんて。

やはり、私が思う以上に古代ギリシャは素晴らしい技術と知恵であふれていたのでしょうか。

青空にそびえる神殿を写真で撮りたかったのですが、曇りだったのでしょうがないです。

雲の切れ間で日の光が当たるところを狙って写真を撮っておりますが。

やはり限界がありますね。

さてこのパルテノン神殿の隣にはエレクテイオンという神殿が存在し。

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ここはギリシャの中でもまた異色の場所なのです。

と言うのも、基本的に一つの神殿に一人の神を祀る様式なのですが、ここでは複数人数祀られていたという経歴を持ちます。

ここで女神アテナと海洋神ポセイドンがアテネの覇権を争った場所とされ、アテナが勝ったためにこの地をアテネと命名したと言われています。

このためアテナとポセイドンはもちろん、ゼウスなども一緒に祀られており。

その内部構造は他の神殿とちょっと違うようになっています。

階段状のところに作られており、内部は2層に分かれていて、下からも上からも柱がのびているのです。

しかもここはイオニア式神殿の最高峰と言われており、特に特徴的なのは柱に人物の姿が彫りこまれてあるということ。

屋根を支える柱に女性の像が作られたのはアテネの中でもここだけで。

その姿はまるでパルテノン神殿を見守っているかの様な趣があるのです。

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これも最初の印象は写真で見たことあるでした。

女性の姿は比較的良好に残っており、近づいて見れないために写真のズームで見る以外方法がないのですが。

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5体の女性がパルテノン神殿のほうを向いて、屋根を支えている姿が見ることができるのです。

横から見ると一列に並んでいるように見えて、その姿はまるで柱ではなく生きている人間と錯覚してしまうかも。

それだけきれいに残っていてさらに表情も違うのですよ。

はあ、、、、もうこの場所すごいとしか言えないですね。

アテネのアクロポリスにはぜひ登らないとこの感動はわからないかもしれないです。

ぜひぜひアテネに来てみてくださいね。

アテネのアクロポリスの観光が終了した後は近くにあるフィロパポスの丘という場所に登ってまいりました。

実はアテネのアクロポリスの全体像を見られる場所ってほとんどなくて。

街中からでもアクロポリスの一部は見られますが。

アクロポリスの入り口からもあまりきれいに見えないのです。

私のアテネの印象ってアテネの街の中に丘があり、その上には神殿がという風景は実は見られないんですよね。

その姿が見れる場所の一つとしてこのフィロパポスの丘に登る必要があったのです。

早速丘を登りはじめ、途中で木の間からアクロポリスが。

これだ。

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この姿を見たかったんです。

まさしくそこは街のど真ん中に城壁のような丘があり。

その上や周りには様々な遺跡が。

ほとんどのアテネの写真はここから撮られていますね。

何しろ私が持っている世界遺産のアクロポリスは間違いなくこの場所からの写真だったのですから。

ここからだとパルテノン神殿とアテナ・ニケ神殿、劇場が一堂に見れます。

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特にパルテノン神殿の柱も下から見上げていないのではっきりと確認できる。

この風景はほんとに幻想的な雰囲気と言いますか。

近代的な街の中に廃墟のような神殿がそびえているわけですから。

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これだけでもこの丘にのぼった価値があるというものです。

こうして観光が終わり、携帯会社のボーダーフォンを探しましたが。

見つからず。

というのも携帯を買おうとしているのですがボーダーフォンでなければ日本でも使える携帯が買えないので。

ほしいのはiPhoneなのですが。

何しろ、世界で使えるものは何と日本語も内蔵しており。

買ったらそのまま日本語として使えるのですから。

しかし見つからないのであきらめるしかないのでしょうか。

でもやっぱり諦めきれないので。

宿に戻ってからはネットをして、検索をしましたよ。

そしたら、意外に郊外にあってびっくり。

しかも自分が通った道の一本違う道にあったりとかして。

見つからなかったのはほんとに偶然だったという感じでしたさ。

その後もひたすらネットをしていた。

でも結局日記は書いていないのですが。

ほんとに日記書いてなくて大丈夫なのか。

後にツケが来そうですが。

その後は夕食を作り、メニューはナポリタンスパゲッティとスープですが。

毎日こんな食事でいいものか。

たまにはいろんな食材を入れたものが食べたい気がしますが。

安く済ませるためにはしょうがないですね。

さてさて明日は大みそか。

大みそかと新年ぐらいはゆっくりしたいので。

この宿に泊まることを確定していますが。

でも明日はいろいろやることがあるので。




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