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 【ギリシアの世界遺産

世界遺産「ミストラ遺跡」
2009.01.05
 
2009年1月5日    444日目


急な山の斜面に築かれた宮殿群

そこはビザンチン文化の展覧会

ビザンツ帝国の建造物が残る


おはようございます。

といっても案の定、8時出発か9時出発か悩んだあげく。

9時出発を選択してしまったんですよね。

やはり朝一番に出発するのは難しいです。

本当はもう一つの用事もあったので。

その用事とは携帯を買うこと。

朝準備した後にすぐに携帯会社へ行き、携帯を買おうかと。

そしたらやっぱり在庫なしって言われてしまった。

もうギリシャで手に入れるのは無理なのかもしれません。

後はイタリアかチェコでしか手に入らないので。

まあしょうがないっか。

ほんとは早くほしいのですがね。

こうしてすぐにバスターミナルへ移動し、ミストラ行きのバスを待っていました。

30分待ったところでようやく出発。

スパルタの街からはそんなに離れていないためにすぐに到着しました。

と言っても、周りの人がここがミストラだと教えてくれたのですがね。

こうしてようやく世界遺産「ミストラ遺跡」に到着いたしました。

中世に存在したビザンツ帝国。

その時にヨーロッパでは一つの動きがありました。

聖地エルサレムを奪還するために創設された十字軍です。

その中でもこのビザンツ帝国は中東とつながっている場所として重要な場所でした。

こうしてこのミストラの地に十字軍の拠点が作られるようになったのです。

それはスパルタの地の山の斜面に2重の城壁作ることから始まりました。

山の頂上にはだれもが登れない城壁を、その下には人々が祈るための教会群が築かれたのです。

こうしてこの地はビザンツ帝国が滅びるまで当時の皇帝の支配下を受けて繁栄しました。

それはオリエントにおけるフィレンツェと呼ばれるぐらい美しい風景がこの地に残ったのです。

しかしこの地がオスマン帝国に支配されるようになってからは衰退し。

現在では数か所の教会と城壁が残るまでになりました。

こうして、山の斜面に残るミストラは、数か所残る教会がそれぞれのビザンツ帝国で栄えたビザンチン文化の要所を残す遺跡として、またその後のキリスト教建築へ影響を及ぼした場所として世界遺産に登録されたのです。

到着して目の前にはミストラの遺跡が。

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って、なんでこんな急な斜面に存在しているの?

これは観光するだけでも結構な体力が必要な感じです。

しかもおろされた場所からチケット売り場というかどこから入っていいか正直わからなかったし。

ようやく入口を発見して、その内部に入りました。

すると、内部はいたるところにそこに建物があったであろう礎石がいたるところに存在します。

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しかも山の斜面に。

何でこんなところにって、城ですから人が攻められない場所に造るのはわかりますが。

これじゃ、人が生活するのもすごく大変なんですけど。

とりあえず近くの教会に向かいましたが。

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それだけでも一苦労な斜面ですよ。

おかげで景色は絶景です。

急な山の斜面に存在する遺跡なんてほとんどありませんからね。

場所によってはまるで遺跡が宙に浮いているように見えます。

これが数百年前の建築というのが驚きですよ。

ようやく一番近くの聖ディミトリオス教会に到着。

目の前に来るとレンガ造りの独特な教会がそびえておりました。

これは見た限りではギリシャ十字形の教会をしており、オシオス・ルカスやデフニ修道院と同じ建築です。

すべてビザンティン文化の教会ですから同じなのは当たり前ですが。

山の斜面に残っているので何とも不思議な雰囲気です。

まるで天空に浮かぶ教会というイメージをしてしまします。

何しろ目の前には広大な谷と真ん中にはスパルタの街が広がっているのですからね。

今まで見てきたギリシャの世界遺産に共通ではないですが、似ているのは景色が壮大なこと。

デルフィ、メテオラ、アテネ、オシオス・ルカス、ヴァルギナ。

すべて景色が素晴らしいものがありました。

古代ギリシャと、ビザンツ帝国の遺跡はこのような風景に建設する特徴があったのでしょうか。

教会の内部に入るとそこは外見とは全く違った雰囲気の空間で。

小さな教会ですが、すべての内壁にはフレスコ画でイコンが描かれています。

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大部分は風化によって崩落していますが、当時の姿をそのまま保管しているのです。

これは東方正教会の典型的な教会ですね。

ギリシャにはほとんど残っていませんが、ブルガリアとかルーマニアには教会の内壁にたくさんのイコンを描いてありましたから。

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ただし写真はOKでしたが、フラッシュと三脚不可だったためにきれいな写真が撮れなかったのですが。

暗いとほとんど真っ暗な写真しか取れないので。。

そしてこの教会の周辺には3つの教会が存在します。

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内部がすべて崩落していて残っていないものから。

一部分フレスコ画が残っており、聖人の姿が確認できるものまで。

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屋根の形、壁の形も特徴的でそれぞれが少しずつ違うというのも何ともきれいなものです。

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そして少しずつ登るにつれて下にあった教会を上から見ることができ。

その姿はまるで本当に天に浮いているかの様に。

円形の小さなドームが織りなす小さな教会が見渡す景色の中で浮かんでいるように見えるのです。

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これはいつまでも見ていたい風景ですよ。

そしてその後は王宮に向かいました。

王宮は修復中でほとんど入ることができませんでしたが、よくこれだけの斜面にこれだけの建物を建てたと尊敬してしまいます。

当時のビザンツ帝国の王がここへ訪れたのですね。

それにしても下は修道院みたく、たくさんの部屋があるのですが、その上に教会のような広い広間が建っているなんて。

こんな姿初めて見ましたね。

この王宮の周辺にも当時何かの建物であった礎石が数多く残り。

ミストラには巨大な建造物群が存在したことがわかってきます。

当時、ここが重要な都市であったことの証明ですよね。

本当にここは斜面でありながら当時の栄華な都市として存在したことが身にしみてわかるようです。

王宮は修復中でほとんど見れなかったので、その後は斜面をひたすら登り。

一番上の城壁まで行きました。

かなりの急斜面を登るので息が上がってしまいましたが。

ようやく辿りついた時にはそこは誰もが入れない城壁がそびえており。

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城壁の中に入ると、ここがいかに急な斜面に建っているかが身にしみてわかります。

360°すべて崖に近い斜面なんですよ。

よくこんな場所に王宮を建てようと思ったものです。

城壁もかなり堅固に建設されており、ほとんど登れないぐらいの斜面に建っており、その後には垂直の城壁が待っているのです。

誰もがこのミストラを落とせないように建設されているのが身にしみてわかってきますね。

上の城壁だけで2重に建っていますし。

もちろんここからの景色はかなり絶景ですけどね。

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こうして観光していると、次第に雨が降りはじめ大雨になってしまいました。

このためパンタナサ教会で雨宿りすることに。

この教会はミストラの中でも一番良好に保存されている教会で。

内部にはイコンが埋め尽くされています。

もちろん写真はがんばってとりましたが、やっぱり少しぶれたり、斜めになったりしてしまいます。

これほど暗い中を写真に収めるにはどこかでカメラを固定しないといけないので、机とかに載せているとちょっと水兵がずれてしまうのですよ。

これは簡便してほしいですね。

雨宿りしながら結局雨はやまなかったので、その後は雨の中端から端まで観光することになりました。

山の斜面のために平坦な道が全くないので観光がつらいものがありますが。

一番奥に存在する教会は崖の横に建設されているなど見応えがあります。

ミストラは空中に浮いている都市といっても過言ではないです。

ほんとに一度行ってみてはいかがでしょうか。

ここはお勧めですよ。

最後には博物館へ行ってきました。

博物館には当時使っていた装飾品や蔵書などが展示されており。

本などはキリストに向かって拝んでいた経典が描かれています。

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当時の修道士たちはこの本を片手に祈りをささげていたのでしょうか。

他にも指輪やイヤリングなどが残っており。

当時の文化をそのまま残しているかの様でした。

さてこうしてミストラのほとんど見終わったところで。

閉館時間が来てしまい。

こうして追い出されるように遺跡を後にして。

スパルタ行きのバスを待っていました。

ようやくバスが到着して、すぐさま乗り込み。

スパルタに戻ってくることができました。

その後はスーパーで明日の朝食とかの買出し。

そして夕食を買って。

すぐさま宿に戻ったのです。

何しろ雨だったから。

あまり街をうろうろするのも好きではないので。

宿に戻ってからは写真の整理をして。

これがなかなか時間かかりましたね。

ちなみに本日だけで400枚もの写真を撮っているのですから。

それをすべて見て200枚ほど削除しましたし。

露光やシャッタースピードがあっていないものとか、気に入らないものを削除していたので。

これで1時間以上時間がかかりましたよ。

その後はひたすら日記を書いていました。

そろそろ、本日分まで追い付かないとまずい気がしますが。

これまた終わらないのだからしょうがない。

また明日書くことにしますか。

明日は宿があるかもわからない街へと移動します。

もしなかったら、、、どうしましょう。

それはその時考えたいと思います。




ミストラへのアクセス
アテネからトリポリ経由でスパルタ行きのバスに乗る。
スパルタからは1日数便ほどミストラ行きのバスが出ている。
ミストラに到着してからはバスの進行方向に進み、左手に石組の通路が見えるのでそこを登っていくと入口に到着する。
スパルタから出ているバスはミストラに到着してすぐにスパルタに戻るバスに変わるので、帰りは出発時間の30分後出発となる。




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