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 【アルバニアの世界遺産

世界遺産「ギロカストラの博物館都市」
2009.01.17
 
2009年1月17日    456日目


オスマン帝国時代の建造物

それがそっくりそのまま都市として残っている

斜面に並ぶ街に


時刻は夜中の3時。

バスが到着したと思ったら国境だった。

えっと、こんなに早く到着したのですか。

国境から目的地までは20kmぐらいしか離れてないから到着時間は4時ってことじゃん。

それまで待っているしかないのかな。。

ともかくまずはギリシャの出国審査。

というかほとんど何も見ずにハンコだけ押して終了。

こんなに簡単でいいのかと思えるぐらい。

そして100mぐらい先にあるアルバニア国境にて今度は入国審査です。

と言ってもパスポート情報をパソコンに打ち込むだけ。

地元民とかギリシャ人はほんとに早かったけど、私だけ何か記入することが多かったのか微妙に時間がかかりました。

が、ほとんど何もチェックされず。

すぐにバスに乗り出発しました。

案の定、夜の4時には目的地ギロカストロに到着。

さて、これからどうするかと思っていたら、バスターミナルの人にここを閉めるからカフェで時間つぶしたらと言われ。

まだアルバニアのお金持ってないのでどうしたらいいか相談したらフリーとか言われたので。

カフェで時間をつぶすことにしました。

日が出る7時ぐらい待てばいいかなと思って、パソコンをつけ日記を書いていました。

そしてふと壁に掛けてある時計を見ると。

時刻は3時。

???????。

あれ、この時計狂ってないか?

しかし他の時計を見ても3時を示しており。。。。

、、、、、もしかして時差?

そうなのですギリシャとアルバニアでは1時間の時差があるのです。

ただ北上しただけなのに時差があるなんて。

しかも、こんな深夜に時間が増えても何にもうれしくない。

待っている時間が増えるだけですから。

このため4時間ほどこのカフェでひたすら日記を書いていました。

おかげでアテネにいた時のすべての日記を書き終わることができ。

4時間をあっという間に過ごすことができました。

そしてあたりも明るくなったので、すぐさま宿探しへ。

本日は宿を調べてきていたのでその宿に向かうことに。

しかしこれが大変だった。

なんと道はのぼり坂の斜面。

しかもかなりの角度を登っていく。

さらにさらに難関は石畳の道だったこと。

朝だから霜で多少濡れており。

いつ滑ってこけてもおかしくない状況だった。

あれは危なかったよ。

それにしてもかなりの高度を登って、体力も限界。

2回ほど休憩しないと登りきれませんでした。

こんなことだったら下の宿を探せばよかったのかな。。

ようやく目的の宿に到着してからは早速交渉。

が、調べた額と全く違う額を言われてしまい。

、、、、今まで泊まった額よりもさらに高い額を言われてしまいました。

ネットで書いてあった情報と全く違うよ。

こうなったら第二候補としてその近くのB&Bに行くことに。

ただし、こちらは標識と言うか看板すらなく、表札にB&Bと書いてあるだけで。

何人かの人に聞かないとわからない場所にあった。

早速料金交渉をして、予想通りの額だったのでここに泊まることにしました。

朝食もついているし言うことなし。

さて、日の光が完全に明るくなるまでこの宿で待機した後は。

世界遺産「ギロカストラの博物館都市」の観光に行きました。

すでに登ってきた斜面にある街がギロカストラの旧市街だったのですが。

ここは13世紀に農民によって作られた街から歴史は始まります。

その時この地はオスマン帝国に支配されていました。

オスマン帝国は長期にわたり存在し、19世紀の第一次世界大戦までこの地やトルコで君臨し続けたのです。

その中でもこのギロカストラの地では独特な建築で建物が作られたのです。

それは屋根を石で積み上げ、内部もすべて石で造るというもの。

住宅だけではなくモスクも同様の構造で作られたのです。

さらに季節に応じた構造をしており、冬は1階に、夏は2階に住むという構造をなされているのも特徴。

こうした独特な建築がギロカストラの地で今も残されています。

このようなギロカストラの地に残る城壁と街はオスマン帝国時代に作られた街の特徴を現在でもきわめてきれいに残す場所として世界遺産に登録されました。

さて宿からはその斜面に建てられた石の屋根が連なっているのが見られます。

さらに先には巨大な城壁が。

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ちょうど山の斜面のさらに少し丘になっている場所にぐるっと一周城壁が張り巡らされ。

ギロカストラの地を守っているのです。

まずは城の観光から開始しました。

石畳の道をジグザグと登りようやく城壁へ。

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城壁の高さと厚さを見ると簡単には攻められないようになっていますね。

またかなりの斜面なので砲台とか設置できないので事実上兵糧攻めぐらいしか選択肢がなかったのかも知れないほどの堅固な城壁です。

しかも石の組み方がきれいですね。

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レンガのような石を組み合わせて作っているので一瞬崩れそうと思うのですが。

まっすぐきれいにそびえているので、その技術力がうかがえます。

まずは城壁を外側から一周してみることに。

城壁は長細い円と感じで作られていて、北側と南側はとがっています。

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丘も結構な角度がありほとんど人が登れない状態で。

これだったらここに城壁を建てるのも納得かも。

城壁の先には広大な草原と山脈が連なっている姿が確認でき。

結構な広さがあることが身にしみてわかってきますね。

さて入口から入るとそこは巨大な暗い通路が待っています。

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当時の戦争設備がそこに設置しており。

たくさんの大砲がそこには現存します。

あまりの暗さにちょっとびっくりしますけど。

その先を進むと、外に出る道があり。

そこからは城壁の端まで行くことができます。

このため城壁の上からはギロカストラの街が一望できます。

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遠くには雪をまとった山がそびえ。

そのふもとで石の屋根がまるで山と同化しているかの様に建てられているのです。

上から見ると街並みはまた違った印象を与えてくれます。

それにしてもなんでこんな斜面に建てたのだろうか。

たぶん、城壁を建設しやすい地形の周りに街を作ったのでしょうが。

街自体には城壁がないので、簡単に攻め込めるから。

別に平地に作っても何の問題もないと思うのですが。

こればっかりはちょっとわからないですね。

城壁の内部にはいたるところに施設があり。

というかこれはまるで迷路。

行き止まりもたくさんあったり、何層にも分かれており。

現在ではほとんど崩れていますが、現存する部分だけ見ても、この空間は何に使ったのかさっぱりわかりません。

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場所によっては通路も狭かったりしますし。

ただし、その先には広いスペースがあったりと、いろいろな顔を見せてくれるのです。

その先の城壁の一番北側には時計台が今でも存在します。

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ただしすでに壊れているのか時はとまったままですが。

長方形の塔に四方に時計が設置されていて、当時の人はここで時を確認したのでしょうか。

街の至る所から確認できるようになっていますから。

ただし、街からはちょっと遠いし、しかも文字盤小さくないかな。

当時の人ってそんなに目がよかったのでしょうか。

それにしてもここまで石組で作られた場所を見るのが初めてかも。

ここでは石が大量にとれたのかもしれないですね。

よくもまあ、こんな小さな石だけを集めて城壁を建てたのかとある意味尊敬すらしますね。

城壁の上は半分以上見れないので、続いてはギロカストラの街へ

上から見たとおり下の民家は屋根からすべて石で作られているという特殊な構造。

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一見すると屋根以外は石では作られたとわからない感じですが。

何より一番びっくりするのがその屋根の石の積み上げかた。

普通石を積み上げて雨風を防ごうと思ったら簡単には積み上げられません。

しかし、ここの屋根は隙間なく規則正しく配置されていてどこからも水や風を防ぐ構造となっています。

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ここでは平らな石が採れるのでしょうか。

何とも不思議な建築です。

しかも驚いたことにここではモスクすら同じ石で作られているのですから。

ドームを石で。。。

素晴らしい技術としか言いようがありませんね。

何しろ道路も石畳ですから。

この街はすべてを石で作られた街と言っても過言ではないのでしょう。

このため街並みは独特なものとなっており。

他の街にはない異彩な雰囲気を持っています。

でも見た感じは心休まる風景ですけどね。

こうして観光が一通り終了して。

本当は住宅とかもっと見たかったのですが。

個人の家ですからどうすることもできないのであきらめて。

一度宿に戻ることにしました。

何しろあまり寝てなかったので。

しかし戻った時にウェルカムドリンクでコーヒーを頂き。

目がさえてしまいました。

濃厚なコーヒーを久しぶりに飲みましたよ。

その後は宿でまったりと。

ちょっと寝たりもしました。

さて午後もいい時間になって、日の光の向きが変わったところで再び街へ繰り出し。

写真を撮っていました。

こうしてすべての場所を回ったところで山の下にあるバスターミナルへ。

明日の移動の時間を調べたのです。

近くの世界遺産へ日帰りをするために。

時間確認後はアルバニアのお金のレートを調べ。

日本円と全く同じ価値と言うことがわかりました。

そして続いては買い出しをして、と言っても土曜日でほとんどが休んでいて見つけるのが大変でしたが。

明日の昼食分を買い込んで、その後は夕食の買出し。

すべての準備が終わったところで再び山を登り。

宿まで帰ってきました。

宿ではほとんど何もせず。

ボケっとしていた気がします。

あ、アザーンが聞こえた。

そういえばアルバニアってイスラム国家でした。

お祈りの時間を告げるアザーンは中央アジアやトルコ以来ですね。

さてまだ微妙に体調が悪いというか風邪気味なので。

いい加減に治って。

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さて明日は早起きです。




ギロカストラへのアクセス
アルバニアのティラナからバスでギロカストラまで行くことができる。
同様にギリシャのアテネのラリッサ駅を南に進んだ道路周辺から出発しているティラナ行きのバスに乗りギロカストラ下車も可能。
ギロカストラバスターミナルから山にまっすぐ進む道があるのでそれをまっすぐ進み。
途中で左斜め上に進む道がありそこをひたすら登ると石畳の道になるのでさらにまっすぐ進むと行き止まりに到着する。
そこからは標識が出ているのでそれ通りに進むこと。



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