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 【マケドニアの世界遺産

世界遺産「オフリド地域の自然遺産および文化遺産」
2009.01.22
 
2009年1月22日    461日目


世界最古の湖

そしてその周りには数々の教会がそびえる

バルカン半島の内陸位置するこの場所に


おはようございます

この宿ほんとに居心地がいいですね。

ネットもできるし、安いし。

昨日結構ネットやったおかげでゆっくり目の起床ですよ。

とは言っても日が明るくなるにはまだ時間があるので。

宿でゆっくりとしていましたさ。

ようやく明るくなったところで早速観光開始です。

宿から街を抜けると目の前には巨大な湖が。

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この湖と周辺にある町並みこそが世界遺産「オフリド地域の自然遺産および文化遺産」なのです。

名前でもわかるようにこのオフリドは自然遺産と文化遺産ともに登録されており数少ない複合遺産の一つ。

まずこのオフリド湖は世界最古の湖なのです。

湖というものは基本的に近く変動によって湖ができたり消えたりするものですが、ここはそういった影響をほとんど受けることがなく太古の昔から存在した湖なのです。

世界最古と言っても世界の中でそう言われる湖は3つ存在し、世界遺産のバイカル湖やアフリカにあるタンガニーカとこのオフリド湖。

現在の技術では最古の湖を特定するのは不可能なのです。

しかし世界最古といわれるだけあってその湖の植生は多種多様となっています。

さらに透明度も高く、世界でも貴重とされる湖の一つとなっているのです。

そしてこのオフリド湖の周りには様々な教会がたてられました。

時は9世紀、このオフリド湖はスラブ諸国の重要なキリスト教の拠点になり、その後ブルガリア帝国の首都になってからはこの地は繁栄を極めました。

こうして湖岸には様々な教会が建設されることになり、現在でも多数の教会が残されているのです。

教会の内部にはフレスコ画が描かれており当時の芸術を今に伝える物となっています。

またオフリドのフレスコ画には作者の名前が書かれており世界でも類をみない場所となったのです。

その後この地はオスマン帝国に支配され教会はモスクに改宗されましたが修復により当時の姿を現したのです。

こうした歴史を持つオフリドは世界でも有数の自然を持ち、9世紀の教会を今に残す場所として文化と自然の2つの顔を持つ複合遺産に登録されたのです。

最初に向かったのは聖ヨハネ・カネヨ教会。

この教会はオフリド湖から崖になっている場所の上に建てられており。

崖に沿っていく必要があります。

高低差のある道を進みオフリドを見渡せる崖の中の道を進むとポツンと建つ教会が。

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青い海に急な崖。

そしてその先に小さな教会。

まるでそこは幻想の世界と言うにふさわしい景色が待っているのです。

教会に近づくとさらに断崖絶壁に建てられていることを実感します。

下を見るともう真っ青な湖なんですから。

こんな場所に建っていると今の今までこの教会が存在していたという事実がびっくりしますよ。

教会自体はレンガ造りで相当小さく。

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内部に入ると周りとは違い暗い静かな教会へと変貌します。

内部はほとんどフレスコ画は残されていませんが一部では確認することができます。

どちらかというと祭壇のほうが豪華というかんじでしょうか。

あまりにも小さいために見どころはほとんどありませんが。

途中の道からの風景が絶景ですので。

何しろ教会がオフリド湖に浮いているように見えるのですから。

これが晴れていれば真っ青な湖に浮いているという印象を受けるのでしょうね。

さて続いては聖パンテレイモン教会に向かうために街を歩いていました。

街自体も小高い山の斜面に作られているために家の隙間があるとそこからあたりを見渡すことができるのです。

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まるで海の目の前に広がる斜面に中世の街が存在するかのように見え。

かなり雰囲気がいいです。

この中に何個かの教会が存在するのですよね。

上から見るとどこが教会かさっぱりわかりませんけど。

何しろ教会や住宅の天井はすべて統一されていますから。

古き良き街並みという風景しかわからないんですね。

こうして聖パンテレイモン教会に到着するとそこにはいたるところに礎石の跡が存在します。

教会の周りを囲むように様々な礎石が残っていてそれぞれが発掘中。

いったい何があったかさっぱりわかりませんけど。

教会の周りをぐるっと囲むように礎石が存在するためにもしかしたらここは修道院だったのかもしれません。

こちらの教会もちょっと変わった形をしており。

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3段に分かれているといったほうがわかりやすいでしょうか。

塔が前中後とそびえているためにまた違った印象を持ちます。

さらにレンガ造りであるために独特な雰囲気を醸し出していますし。

正面にはオフリド湖が一望できる場所に存在します。

教会の内部は比較的新しく。

フレスコ画も一切残っておりませんでした。

修復された教会なのかもしれません。

内部にたくさんの人がいたのですぐに退散してしまいましたから

さっさと教会の中から出てきてしまいましたよ。

でも意外に外見と内面のギャップが激しい遺跡というのも実感しますけど。

さて、その後はこの教会の近くにさらに古い教会跡が残っていますが。

礎石しか残っておらず、見た目は全く何もない場所です。

しかし、礎石の中、教会の床だった部分にはたくさんのモザイク画が残されているのです。


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ほとんどが自然のものをモチーフとしており。

オリーブや鳥など動植物が鮮やかに描かれているのです。

ほとんどが淡い色で作られており、この教会がいかに素晴らしいものだったかを表すように。

まあ、今だから淡い色に見えるのかもしれませんし。

当時はもっと色鮮やかなモザイク画だったのかもしれません。

このようなモザイク画が一面に床に広がっており、そこに立っていた教会の装飾はどのようなものかわかりませんが、床の空間だけでそこは幻想的な教会だったと思わせる場所です。

このモザイク画が残っているだけでもすごいと思いますよ。

ここはオフリドで建てれらた最も初期のキリスト教会みたいですね。

この周辺にある教会や礎石などを観光し終わった後は。

さらに上に登る道があり、その先には要塞が存在します。

オフリドで一番高い場所にあるサミュエル要塞です。

オフリドを見渡せる場所に存在し、オフリド湖もすべて見渡せる位置に立っている要塞。

内部に入ってみるとほとんどが残っていない要塞です。

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山の頂上を囲むように建てられている城壁だけが存在する場所で。

しかしそこからの眺めはすべての動きを知ることができそう。

湖からも周辺の土地からも、人々の動きが確認できるようです。

特にオフリド湖方面の眺めは最高で。

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オフリド湖がどれぐらい巨大かを見るにはいい場所です。

湖をあまりみたことがないのですが、浜名湖ぐらいの大きさはあるのでしょうか。

このうち4分の1はアルバニア領と言うのも信じられないのですがね。

もし晴れていれば光輝く青い湖が見れていたと思うと残念でなりませんが。

それにしてもこの要塞には一切の建築が残っておらず。

内部がどのようになっていたか一切想像できないのですよね。

礎石もほとんど残っていないし。

ただ城壁の上はところどころ休憩というか小さな空間が存在して。

そこから人々が眺めたというのが実感できますよね。

ここは城壁に登って景色を楽しむだけでも楽しいのかもしれません。

こうして城壁の観光が終わり、山を下り街の中へ。

その後は街の中にある聖クリメント教会へ向かってみると。

なんだか門らしき所をくぐり、その先に教会が存在します。

見た目はまるで斜めの教会という印象を受ける教会で。

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一番奥が高く、一番手前の入り口が一番低いという構造で。

なんだか斜面という印象を持つ教会でした。

残念なことに内部に入ることができず。

ここにはオフリド一のフレスコ画が残っているという話ですが。

見れないのではしょうがないですね。

ガイドブックには開いていると書いているのですが。

それにしても独特な教会建築で。

いままでこのような斜めの教会は見たことがないですよ。

このような建築様式は貴重なのかもしれませんね。

バルカン半島では様々な教会を見てきましたがこれほど特殊な建築は初めてです。

そしてその後は聖ソフィア大聖堂へ向かいました。

たぶんオフリドの中で一番巨大な教会で。

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正面は堅牢な教会という印象を持つほど2階建てでまるで圧迫感があるといった感じです。

ただその印象も正面だけで後ろから眺めてみるといたって普通の教会という印象で。

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そのギャップが少々面白いですが。

この聖ソフィア教会は内部に入れるようになっており。

当時のフレスコ画がそのまま見ることができます。

結構巨大な空間なのでちょっと圧倒されてしまいますが。

フレスコ画は今まで見た中でもかなり表情が豊かになっており。

その人物がどのような感情を抱いているのかわかるようになっています。

今までバルカン半島で見たフレスコ画は無表情だったのに対して。

ここではちょっと違った文化が発達したのですね。

教会内部はほとんどが漆喰で覆い尽くされており。

教会の一番奥の祭壇から先はすべてフレスコ画に埋め尽くされております。

キリストの姿なども確認できて。

当時はこの教会いっぱいにフレスコ画が覆い尽くされていたのでしょうか。

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もし可能であるならば一度そのような姿を見てみたいものです。

さてこうしてオフリドの観光が終了しました。

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観光後はスーパーにいって買い出しをして。

明日は誕生日なので、少しいいお酒を飲もうかと考えていたので。

ちょっと奮発してしまいましたよ。

食事もいつものにサラダをつけてみたりと。

贅沢といっても200円ぐらいプラスした微々たるものですけど。

これで誕生日祝いですよ。

日本時間で考えるとすでに誕生日過ぎていますから。

こういった時差があるとどっちの時間で祝っていいかは悩みますけど。

また親にも連絡入れておきました。

何しろ親と全く一緒の誕生日ですから。

その後はのんびりネットをしながら過ごしていましたね。

誕生日と言ってもとりわけやることはないですから。

さてさて明日は、誕生日なので観光か休憩をしているかもしれませんね。

ではまた明日。



オフリドへのアクセス
マケドニアの首都スコピエから一日十数便バスが出ている
そのほかにもベオグラードからも一日一便バスが存在する。
アルバニアからはティラナからストゥルガまでバスに乗りそこからバスに乗り換える
ただしストゥルガは国際バスとオフリド行きのバスの出発場所が違うために国際バスターミナルから歩いて街まで出てオフリド行きのバス停を地元の人から聞くこと




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