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 【ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産

世界遺産「ヴィシュグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋」
2009.02.11
 
2009年2月11日    481日目


山脈の間に流れる巨大な川

そこには中世からの橋が架かる

オスマン帝国の粋を集めた橋が


おはようございます。

本日は早起きですよ。

何しろ100km先の街へ日帰り観光してくる予定なので。

ただいまだに日帰りができるのかどうかは全く分かってないですけど。

もし帰ってこれなかったら。

それはその時考えるとして。

ともかく起床してからすぐに朝食を食べて。

ポテトチップスとヨーグルトという何とも味気ない食事ですけど。

そして朝食を食べ終わるとすぐに出発。

まずはサラエボの街から12km離れているバスターミナルへと。

なんでこんなに離れているんだというぐらい変な所にあってびっくりです。

昨日の段階でここにきてバスの時間を聞いてきたからすぐにチケットを入手することができ。

バスに乗り込んで出発を待っていました。

その間少し気になることがあって。

なんとサラエボからヴィシュグラードへの便は一日二便。

ほんとに本日帰ってこれない可能性があるのということです。

さてバスが出発してからはほとんど山道。

時より峠を越えたりして雪が残っていて白銀の世界になりましたが。

ごつごつした岩山の中を通ったり、翡翠色の川や湖の横を通ったりと。

風景的には単色系が多くてあまり見応えがない気がしますが。

しかも眠くなかったから眠らなかったんだよね。

時間が過ぎるのがやけに長く感じました。

そしてようやくバスはヴィシュグラードへ到着。

するとそこには巨大な川が流れており、その目の前には巨大な石造りの橋が。

これこそ世界遺産「ヴィシュグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋」なのです。

正直言いますとおととし登録されたばかりの世界遺産のために情報がほとんどなく。

まあわかる範囲で答えますとオスマン帝国時代に建てられたもの。

16世紀にオスマン帝国宮廷建築家のミマール・スィナンによって建設されたのです。

これはヴィシュグラードを流れるドリナ川にかかっている11連アーチの巨大な橋。

名前は当時建設を命じたソコルル・メフメト・パシャに由来します。

この橋はオスマン帝国の技術力がいかに高いかを示し。

当時としてはこれほどの橋が存在しなかったというぐらい巨大で頑丈な橋が作られたのです。

しかしその後この橋は暗い歴史を歩んできました。

第一次世界大戦、第二次世界大戦、そしてボスニアの内戦です。

特にボスニアの内戦ではこのヴィシュグラードで大量の虐殺が行われたといいます。

この大戦によって橋は大きく破壊されましたが、その後の修復により当時の姿を復活することができたのです。

こうしてヴィシュグラードに架かる橋はオスマン帝国の建築技術を今に示すものとしてボスニア・ヘルツェゴビナでは2つめのそしてどちらも橋という世界遺産になったのです。

さて最初にこの橋を見た時にはなんて巨大なんだと思ってしまいました。

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何しろここかなりの山の中ですよ。

そんな中にこんな巨大な川があるのもびっくりですが、それ以上にこの橋の存在感が素晴らしく、圧倒されてしまいます。

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とりあえずバスを降りてから、帰りの時間を聞いてすぐさま橋に向かいました。

橋の上に立つとほんとに大きいことが実感できます。

幅も車が通れるぐらいあるでしょうか。

しかも橋の上には石畳が敷き詰められており。

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統一されているものは美しいと思ってしまいます。

橋の横から見ると、その建築がすごいものでそれは美しいものだと感じてしまいます。

アーチもまるでモスクの入り口を思わせるような形をしておりそれが何個もつながっています。

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橋を支える橋脚は水の勢いを分散するように流れに向かって三角の形をしており、水の圧力を少ないものとしています。

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石の組み上げ方もほとんど隙間なくきれいに積まれているためにきれいに見えるのでしょうか。

何よりまっ平らな橋ではなく真ん中が一番高く少し傾いているのがいいですね。

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川の色は翡翠色をしており、橋の色とまるでコントラストを示しているようで。

色合いもほんとにすばらしいといった感じです。

橋の近くからは山の上に登れるようになっており。

橋を上から見下ろすことができます。

そこから見るといかにここが山の中に存在しており、この巨大な川と橋があるのがなんと言うか不思議な感じがしますよ。

上から見下ろすと全体像が見えるので結構きれいな姿が拝めます。

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それとこの橋直線ではなくて、最後の部分が直角に折れ曲がっているのがわかります。

なぜこのような形になったのかと思いましたが、折れ曲がった部分の先には岩山があって、直線にしたら岩山にぶつかって出られなくなるからでしょうね。

ちゃんと理にかなった建造物なのですよ。

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オスマン帝国の技術ってこれほど素晴らしいものがあったのですね。

イスタンブールを見ればわかりますが、世界に名だたる帝国の一つだっただけはあります。

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本当はもう少し見ていたいところでしたが。

バスの時間がほとんどなくて、1時間ぐらいしか観光できなかったのですよね。

あと橋ですからほとんど見るところないので。

本日の観光はこれにて終了。

あわてて一路バス停へ。

が、待てども待てどもバスは来ない。

1時に来るとか言ったのに。

バス停にいる人たちはいったいいつ来るのかわからないという感じで。

1時間ぐらい待ったところでもう諦めてバスを待ちながらヒッチハイクする方向へ。

早速サラエボ方面の道へ移動して車を待っていると、そこのバス停でなんと優しいおじさんが、本日はバスの便はないから途中のウスティプラチャからサラエボ行きに乗りなさいと教えてくれました。

しかもそのウスティプラチャまでは私たちも行くから一緒に行こうと言ってくれまして。

なんとタクシーを捕まえて4人でウスティプラチャへ。

タクシーで30分ぐらい走ると湖の横に小さな町があり。

そこがウスティプラチャでした。

すぐにバス停はどこかと聞いてその方向を見るとなんとすでにバスが止まっており。

あわててダッシュ。

もう少しのところでバスが出発してしまい、また一時間ぐらいここで待たなければいけないのかと思いました。

が、なんとバスが俺が走っているのが見えたらしく。

急停車。

助かったよ。

しかもサラエボ行きだったからすぐさま乗り込んで安堵しました。

ほんとにこのバスに乗れなかったら次のバスがあるかどうかも分からなかったのに。

本気でラッキーでしたね。

こうしてバスに乗り込んでいると、次第に降っている雨は雪へと。

雪へと、、、、って朝まで全く雪の風景すらなかった山の風景がいきなり白銀の世界に変わっていた。

かなりの大雪で。

しかも除雪車が出動するぐらいの雪の量なのです。

数時間でここまで積もるのかというのが驚きですが。

何しろ車が動けなくなったりしてかなりの大渋滞になっていますし。

みんなチェーンをつけているので道幅が狭くなっていてなかなか前に進みませんし。

いったいいつ着くのかわからない状態ですよ。

特に下りとかはバスが滑らないようにかなりの低速で進むのですから。

まあ、時間はあるのでゆっくり待ちましょうか。

こうして車の中でひたすら待っていると3時間後にようやくサラエボの街に到着しました。

サラエボでは雪が積もってなかったので雪が降らなかったのかと思っていましたら。

到着してみるとなんと大雪になっており。

傘がないと歩けない状態ですよ。

ただ助かったのは遠くのバスターミナルではなく近くのバスターミナルへ到着したこと。

、、、、バスのチケット無駄になってしまいましたが。。

すぐに歩いて宿に戻りました。

そこで一緒に泊まっている日本人に合流して、一緒に買い物へ。

後明日の移動の時間と値段を。

値段を確認して、その必要分だけお金をおろして。

余った分をスーパーや夕食に使ったのです。

かなり計算をしてしまいました。

こうして宿に戻ったらなんと他の人が来るからとベットを変わってくれと言われたので。

2人部屋に移動して。

後は写真整理や日記を書いていましたが。

話すのに夢中になってしまい、結局日記は進まず。

明日も朝早いのですぐに寝ることにしました。

毎日日記の話が出ますが、これは仕様ですから。

しょうがないですね。



ヴィシュグラードへのアクセス
ボスニアのサラエボとセルビアのニシュを結ぶバスに乗りヴィシュグラード下車
ただし一日一便のために日帰りがしにくい。
サラエボからならウスティプラチャまで行き、乗合タクシーでヴィシュグラードまで行く方法がある。
日帰りをする場合8時40分発のニシュ行きのバスに乗りヴィシュグラード下車
ただし到着した時間には既にサラエボ行きのバスがなくなっているために。
乗合タクシーでウスティプラチャまで行きそこから2時半前後発のバスに乗る必要がある。



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