陸地に囲まれた小さな島
そこには島の周りに要塞が築かれた
そしてその周りには教会や街が出来上がったのである
朝起床して。
すぐに日記を書いていました。
毎日書くのが日課ですが、朝に書くのは初めてかもしれないですね。
何しろ毎日世界遺産に行くので。
早めに書かないと大変なことになるので。
ということで9時までは日記を書いていました。
そしてすぐさまバスターミナルへ向かい9時半のバスに乗ろうとしましたが。
なんと10時発しかないよと言われてしまいました。
昨日調べた時には7時半から30分起きにあると思っていましたがなぜか9時半のバスはなかったみたいです。
どのみち30分待つだけなのでゆっくりと待っていましたよ。
すぐにバスが到着して、バスに乗り込んで目的地トロギールに向けて出発。
まあ、スプリットから25kmぐらいしか離れていないのですぐに到着するのですが。
案の定1時間もしないうちにバスは到着し。
早速旧市街へと歩き始めました。
世界遺産「古都トロギール」へと。
このトロギールは古代ギリシャの時代に建てられた街。
建設は紀元前3世紀までさかのぼります。
しかしこの場所がすごいのはもともと半島の付け根に建設されたことから始まります。
この立地条件では戦争において防衛がしにくいという難点がありました。
というのは海から陸から敵が攻められたのです。
このため中世においてこの土地を改造しはじめました。
旧市街の周りをすべて掘ることによって周りをすべて海にするという計画。
そしてこのトロギールは島へと変貌したのです。
これによりすべてを海にしてその周りに城壁を築き攻めにくくなったのです。
また旧市街には3世紀かけて建てられた教会が存在します。
それほど長い建築期間のために当時の様式が混在し、一風変わった教会へと変貌しているのです。
このように地形を変えてまで作られたトロギールは旧市街を含め当時のままを残し、中世の至宝と呼ばれるほどの彫刻などが残っていることから世界遺産に登録されました。
バスターミナルからはいきなり川みたいな場所を橋を使って通りようやく北門にたどり着きます。
すぐに中に入るとそこはまるで狭い暗い迷路のように。
旧市街が入り組んで連なっています。
地面は石畳、建物も石造りで。
石の町のような趣があります。
そしてさらに先に進んでいくとそこには巨大な教会が現れてきます。
これこそトロギールでもメインの教会。
聖ロヴロ大聖堂です。
この教会が特に珍しい教会であり、13世紀の創建でありながら完成したのは17世紀になってから。
その間も少しずつ工事は行われており、作った場所により当時の建築様式が残ってしまい。
さまざまな建築様式が混在するようになってしまったのです。
それは教会に付属している塔を見れば一目瞭然。
三層にも連なって建っているのですが、それぞれの階の建築様式が違うのです。
残念なことにどれがどの様式とかあまり詳しくないのでわからないのですが。
見た目でも違いがわかります。
これほど各層の装飾が違うのも初めて見たかもしれません。
そして内部に入る前に門を見てみるとその彫刻の素晴らしさに圧倒されます。
両側にはアダムとイブが彫られており。
周りにはキリスト教の聖典の情景がそっくりそのまま彫りこまれているのです。
これこそ中世クロアチア美術の傑作。
いやはやあまりの細かさに少々驚くものがあります。
何しろ彫りこんであるのは石なのですから。
失敗が許されないですよね。
それをこれほど細かく彫りこむというのはすごいとしか言いようがありません。
クロアチア美術の傑作と言われるだけはあると思います。
内部に入るとそこは薄暗いですが。
さまざまな彫刻が存在します。
まるでここは美術館なのかというぐらいに。
正面には聖歌隊が歌う木の椅子が存在し、それも様々な彫刻が彫りこまれています。
どうやらこれはゴシック時代の様式みたいです。
正直ヨーロッパの建築は見ただけでは判別がつかないのが多いので。
そのほかにもフランスに多い入口の上部に設置してある花のような窓など。
空間の趣はドイツの教会の感じがします。
この教会はいろんな文化を混ぜ込んだ建物だって言うことが見ていてもわかる気がします。
ただし写真が禁止かわからなかったので。
ビクビクしながら撮っていました。
もちろん三脚とかつかえなかったので。
薄暗い写真になってしまったのでこれで我慢していただければ。
本当は教会の塔に登りたかったのですが、冬季はやってないといわれ断念しました。
さてこうして他の修道院を見に行こうと思い向かいましたが。
ほとんど閉まっていて、全く見れませんでした。
やはり冬季に来た俺が間違いだったのでしょうかね。
このために旧市街を見て回ることに。
ほんとに迷路のようで日の光が出てないと途中で迷ってしまいそうです。
ただしこの街は横に細長いので北や南に進めばすぐ海岸線に出てしまい。
自分の居場所がすぐにわかります。
ただ少し間違って東や西に進んでしまうと結構迷ってしまうかも。
通りは一直線ではないし。
路地はすべて細いですから先に進めるかも進んでからでしかわからない状態なので。
ここの街も趣があっていいですね。
なんか街を見ているだけで別の世界に紛れ込んでしまったかの様な雰囲気があります。
このためどれだけ歩いていても飽きることがないのですよ。
まあ、同じ場所を歩いていてもそれに気がつかないこともありますけどね。
こうして町を歩いているとわかるのですが。
島の周りにはほとんど城壁が残っておらず。
ある一部分しか残っていません。
こちらの城壁もスプリットと同様城壁と住居が一体化しているのですけど。
しかもほんとごく一部で何か悲しい限りです。
ただ街の端に2つの城壁が残っています。
一つはかなり堅牢な状態を今でも示し。
アドリア海にそびえたつ城壁というかんじですが。
あまりにも守っている部分が小さいために何のために建てたのかさっぱりわかりませんが。
きっと街を守っていた城壁に付属していてさらにそれより高い城壁が残っていたのだと思いますが。
それでも海の目の前にある城壁というものは海の青と石の灰色の色彩がきれいに感じてしまうのです。
色の見本とか見ていても全く合わない色のように見えますが。
ここは不思議とそれを感じないのです。
さて島の観光が終わり、今度は島の対岸からトロギールの街を見ることに。
ちなみに信じられないかもしれませんが、この海って実は作られた海なんですよ。
実はいま見ているところとトロギールの街はもともと一つの土地であり、半島であったのです。
それを切り離すことによって軍事的に守りやすくしたのがトロギール。
なんて距離を切り離したんだという驚きでいっぱいですよ。
軽く100mは越えていますから。
いやはやここは完全に見た目島になっていますし。
もともと半島だって言っても信じられないです。
これほどの技術力があったというが一番の驚きですよ。
この事実も世界遺産に登録された要因の一つです。
こうして陸地から運河になったおかげで城壁は海に浮いているように見えるわけですし。
景色がきれいに見えるからいいのかもしれません。
そしてその後はその島の上に行きましたが、結局街を見下ろす場所がなくて。
戻ってきました。
こうして一通り観光が終了したので。
すぐにスプリットに戻ることにしました。
バスターミナルへ行くと、市内バスで帰れるといわれ。
市内バスで帰ることにすると切符を買ったはいいが検印機に通そうとすると切符すべて飲み込まれそうになって。
運ちゃんを呼んで無事切符を回収しても荒い、他の人に印字してもらいました。
よくわからないシステムですよ。
こうしてバスは出発しましたが。
市バスなので進みがすごい遅い。
ということで途中で寝てしまいましたよ。
もちろん荷物はしっかり腕に抱えて。
いつでも起きれる体制で寝る。。。
なんか矛盾していますが、これができるようにならないと海外では危険な場合が多いですから。
他にもバスで寝ていて乗り越してしまうとかありますから、バスが停車したら起きるとかいう能力を身につける必要があったりするのです。
こうしてようやくスプリットに戻ってきました。
宿に戻ってきたらなんと日本人の方と韓国人の方が二人チェックインしており。
二人は現在観光に行っているみたいで、私は一人写真の整理と日記を書いていました。
まあ、何となく日記が進まない感じはしますがね。
写真整理だけでも結構な時間がかかってしまって。
そして過ごしていたら日本人の方が帰ってきて。
そのまま話をし始めてしまいました。
学生の方で卒業旅行でバルカン半島に来たとのこと。
またマニアックな場所をお選びで。
そしてもう一人の韓国人は日本語がすごくうまく。
というか完璧。
英語もできない私ですが日本語なので会話がかなり弾んだ気がします。
そしてここの宿のオーナーと4人で話していましたね。
かなり盛り上がりました。
こんな感じで夜が更けてしまい。
明日も早起きだって言うのに日記が一切終わっていません。
ということで少し日記を書いてから寝ることにしました。
結局寝たのは深夜1時でしたけど。
では明日がんばって観光に行ってきます。
トロギールへのアクセス
クロアチア・スプリットから長距離バスターミナルから30分から1時間置きに一本、近距離バスターミナルからはバスが頻発している。
どちらも1時間前後で到着する。
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世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。