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 【ハンガリーの世界遺産

世界遺産「パンノンハルマのベネディクト会修道院とその自然環境」
2009.02.27
 
2009年2月27日    497日目


のどかな田舎に突如現れる丘

その上には空高く修道院がそびえる

ハンガリー最古の修道院が



本日は久しぶりの早起きです。

何しろ日帰りの観光に行こうと思ったので。

ようやく歯の痛みがなくなったから。

ということで昨日一緒に行こうと誘った人がいてその人とまずは地下鉄を乗り継いでバスターミナルへ向かいました。

ちょっと時間がぎりぎりで焦りましたけど。

そしてすぐさまチケット売り場へ直行。

早速目的地であるホーロックという地名を言うとスタディオンということを言われるではないですか。

、、、どういう意味?

よくよく考えてみるとブダペストには2つの巨大なバスターミナルがあり。

一つはネープリゲット、もう一つはスタディオン。

現在いるところはネープリゲットバスターミナル。

、、、、、あれ、バスターミナル間違えた。

もう違うバスターミナルへ行っても出発の時間には間に合わない。

本日ホーロックいけないじゃん。

一緒に来た人ももう諦めたようで二人で宿に帰ろうかという雰囲気になっていました。

でも私はそこの時刻表である地名を見つけてしまいました。

ブダペストから日帰りで行ける世界遺産は2つ。

そのうちの一つがホーロックだったのですが、もう一つのパンノンハルマに行くために乗り換える街ジョール行きのバスがあることを。

あ、もう一つの世界遺産は見に行けると一緒に来た人に言うと。

じゃあ、そっちを見に行こうという感じになり。

すぐにジョール行きのバスのチケットを買いました。

とりあえず一日無駄にならなくて済みましたよ。

さてバスに乗ること1時間でジョールという街に到着。

すぐさまパンノンハルマ行きのバスに乗り込みました。

ただパンノンハルマは途中下車なので乗り過ごさないように気をつけながら行きましたけど。

最後は運転手が俺が教えてあげるからという感じで。

そしてバスは進むと広大な平地にポツンと巨大な丘が見えてきました。

この場所こそ世界遺産「パンノンハルマ」の修道院があるところ。

時は10世紀。

この地を治めていたハンガリー王国はここに修道院を建設しました。

それこそパンノンハルマなのです。

ベネティクト派と呼ばれる派閥がここをおさめ、彼らは厳格な派閥であったために質素な生活を送ってきました。

しかしここはハンガリーの歴史を見続けた場所。

一時期は修道院廃止令により解散。

しかし19世紀には再び復興を遂げるのです。

こうして長く続いてきた修道院では各時代の建築がいたるところで見られます。

ロマネスク様式やゴシック様式など。

ハンガリーが歩んだ歴史をそのまま踏襲するかのように。

そして今でもベネディクト会はここでひっそりを修行に明け暮れ、人々への奉仕のために教育を教えているのです。

パンノンハルマにある修道院はハンガリーで現存する最後の教会として世界遺産に登録されました。 

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まずは丘を登ってパンノンハルマの修道院に向かいました。

丘の中腹からは周囲ののどかな風景が堪能出来て。 

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眺め最高です。

そして途中まで来ると7年前にはなかった立派な建物ができていて。

通り過ぎようかと思った瞬間、そこがチケット売り場に変わっていました。

こんなに豪華になっているなんて正直驚きでしたね。

そしてさっそくチケットを購入。

この修道院を観光する場合はツアーでしかないので、次のツアーまでに30分ぐらいの待ち時間がありました。

後一番びっくりしたのが、受付で日本語で書かれたパンノンハルマの紹介文をくれたのにびっくり。

おかげでパンノンハルマがどのような役割を持っていたかなど鮮明にわかることができます。

今までヨーロッパで回った中では一番観光客にわかりやすく紹介をしてくれる場所ですね。

こうしてようやくツアーの人が集まり。

すぐさまパンノンハルマの修道院に向かうのかと思ったら。

まずは映写機がある部屋に連れてかれて、パンノンハルマの修道院たちの生活を紹介するビデオを流されました。

一番びっくりなのがその中に日本語という項目があって、私達のために字幕が日本語という映像で。

本当にありがたかったです。

おかげでこの修道院ではどのような目的を持って修行をしているとか。

周りの人の世話のために学校開設しているとかいろいろわかることができました。

そしてビデオを見終わってかは修道院に向かう通路があるのでそこを通って修道院の目の前まで行きました。

あたりは雪が残っておりすごく寒かったですけどね。

そしてパンノンハルマの修道院の門をくぐりました。 

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修道院ですからたくさんの修行されている方が住んでいる場所なので意外に高さのあるホテルのような感じがあります。

建物に囲まれているという感じで。 

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そしてその先を進んでいくとようやく塔をもった教会部分へとたどり着くのです。 

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中心にある門の上には周囲を金色で描かれた聖人の絵が帯状に彩色されていました。 

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また一番上には時計が設置してあり、修道院からどこでも見えるように設置されていましたね。

ただ、この大きさだと麓の町までは時計が見えないと思いますけど。

さて、すぐに塔の横の入り口から内部に入り教会の中へ。

そこは薄暗い空間の中に大きなステンドグラスのある空間でした。 

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教会の内部自体も大きいのですが、窓は少なく太陽の光がほんの少し入るぐらい。

その薄暗さの中の中心にステンドグラスを配置してあるのでそれはまさに光輝くようです。 

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ステンドグラス自体もものすごく精密に描かれており。

聖なる教えを説く聖人の姿をこの世によみがえらせているよう。

この中で修道士たちは毎日拝んでいるのですね。

そして教会には地下に拝む場所も設置されていて。

そこにあるステンドグラスはきれいな模様をしていてこれも見ていて楽しいです。 

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地下の明かりはステンドグラスしかないのでより一層光り輝いているような気がします。 

数百年もの間ここではお祈りがささげられた風景を思う浮かべるだけでも感動できますね。

さて教会の横に進むと中庭が存在しました。

中庭のガラスは少し歪んだガラスを使っているために中庭がよく見れない。 

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でもそれが日の光を少し歪めていて光の芸術といった感じです。

その他の部分にもステンドグラスが配置されていたりと中庭だけでも楽しめます。

教会に行く扉は周りが赤い大理石で作られておりたくさんの柱によって支えられていました。 

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一部だけ豪華絢爛といった感じです。

さらに壁の中には昔の教会の壁に描かれていた絵も残っており。

中庭の回廊を一周するだけでも色や建築などいろいろ楽しめる要素があります。

計算された場所といった感じですね。

そしてその後はいったん外に出て違う建物に入りました。

向かった場所は何と図書館。

パンノンハルマで使用されたり移して作った本が広い空間に並んでいるのです。 

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しかもそれはほとんど数百年の歳月を歩んできた本。

昔のキリスト教をそのまま現代に伝えているのです。

修道院の図書館は天井や床などにいろんな色を使用しており。

多彩な色が目に入りこんできます。

そして壁一面すべてに本が並べられている。

このような図書室が残っているだけでも感動ものですよ。

現在図書室の中には当時の本を開いた状態で展示されたり。

当時の地球儀なども置いてありました。

もちろん日本という国も載っていましたが形が全然違いかなり面白かった。

伝えられただけの地図ですから日本は一つの島という感じでしたし。

本は最初の文字がすごく大きく書かれていてしかも装飾っぽく書いてありました。

当時の本の形式を見れてほんとによかったですよ。

それにしても7年前にこの図書室見た記憶がない。

ということは前はここ公開していなかったのかもしれないですね。

そして図書室を見終わったら再び外にでて門に向かいました。

これで観光が終了です。

バス停へ向かいましたよ。

やはりまだ雪が残っていて風がすごく寒い。

しかも時刻表に乗っていた時間にバスは来なくて。

ほんとに寒い思いをしました。

バスが来ないのは日本ではあり得ませんが、少し遅れるのは普通で。

20分ぐらい来ない場合もありますから。

今回もそれぐらい遅れてきましたね。

そしてジョールの街に戻ってからすぐさまブダペスト行きのバスに乗ろうとしましたが。

なんと目の前で出発しようとしているのがブダペスト行きで。

あわてて走ってももう間に合いませんでした。

このため次のバスの出発時間を聞くと1時間待ち。

ある意味やってしまったというかんじでしょうか。

ただジョールのバスターミナルは駅の目の前にあるので。

列車だとどれぐらいかかるのか調べに行きましたよ。

すると20分後にはブダペスト行きの列車が到着するって言うではないですか。

しかも値段はバスより2ユーロ高いぐらい。

さらに列車ですから比較的宿に近い場所に到着するので歩いて帰れる。

もう列車で帰るという選択しかありませんでしたね。

ということですぐに列車は到着して乗り込みました。

何しろ列車のほうが揺れが少ないですから楽なんですけど。

その分値段が高いという難点がありますけど。

今回はバスとそんなに変わらないということでほんとにびっくりでした。

こうしてブダペストに戻ってきました。

すぐに宿に戻って。

再び準備をしてからブダペストの夜景を見に行ってきました。

もう感動ものです。

とりあえず写真でそれを堪能してください。 

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そしてその後は宴会でしたね。 

毎日新しい人が来ていろんな話が聴けますし。

ぜひぜひ旅をしていろんな人の話を聞いてみてはいかがでしょうか?

という訳で、毎度ながら夜遅くまで起きていました。

ほんとにこんな生活でいいのかという感じですけどね。

明日はなにしましょうかね。

観光とかしなさそうですけど。



パンノンハルマへのアクセス
ウィーン-ブダペスト間にあるジョールGyorという街へ
ウィーンからだと南駅から列車、ブダペストからだと東駅から列車とネプリゲットからバスという方法がある。
ジョールのバスターミナルは駅の南側にある。
パンノンハルマへは一時間に一便はある。
ただし途中下車のために運転手におろしてもらうこと
パンノンハルマのバス停からは修道院が見えるのでそれに向かって歩くと左手に入口がある。