TOP > ひさほゆうのリアルタイム世界遺産旅行ブログ

カテゴリー
ひさほゆうが独自の視点で世界遺産を解説!
最新コメント

 【ウクライナの世界遺産

世界遺産「リヴィウ歴史地区」
2009.03.10
 
2009年3月10日    508日目


様々な教会が残る古都

それはたくさんの大国に支配された歴史がある

ここはキリスト教の博物館


結局あんまり寝れなかった。

深夜まで暖房効きすぎていて暑くて寝れず。

さらに途中の街から人が乗ってきて。

結局満員状態です。

満員は別にいいとしてこの暑さどうにかならないものか。

こうして深夜の2時ぐらいまでは起きていたと思います。

そこらへんから暖房を止めたみたいで、涼しくなりすんなりと寝ることができました。

というかあまりにも寒くて一度起きてしまうほどでしたけど。

朝になって目覚ましの音で目が覚めて。

外をみると台地が雪に覆われていました。

そして少しするとようやく目的地リヴィウの街に到着。

早速列車を降りて、外に出ることに。

すると足元はほとんど雪ではなく氷といった感じで少しでも気を抜くとこけてしまいそうな状態。

本日この中を観光するのだと思うと少し憂鬱になってきますよ。

さてリヴィウの駅から町までは少し離れているのでトラムで移動することに。

まずはトラムのチケットを買って、、、ってなんでこんなに安いんだ。

トラムの値段がほとんど15円ぐらいなんですが。

キエフの地下鉄もそうでしたが、びっくりするぐらいの安さで。

ウクライナって意外に安く旅ができる国なのですね。

ただしキエフの宿代は高かったですけど。

さてトラムに乗って街に出たらすぐに宿さがし。

3つぐらい宿をピックアップしてありましたが。

そのうちの2つはドミトリーでゆっくりできない。

ウクライナに来てからほとんど休憩をしていないためにせめて宿は個室にしたいと思ったのです。

まあ、日記を書きたいという思いもあったのですが。

こうして個室で泊まれる宿に行ってみるとすぐにチェックインできました。

個室で7ユーロはほんとに安いですよ。

キエフはドミトリーで12ユーロでしたからね。

早速部屋に荷物を置いて、部屋で休憩していたら。

やはり寝てしまいましたよ。

起きた時は10時。

もともと10時ぐらいから観光始めようかなと思っていたのでちょうどよかったです。

ただし、あまりにも体がかったるくてもう一泊しようかという誘惑に駆られていましたが。

さてこうしてリヴィウの街に飛び出しました。 

 alt=""title=""

ここは世界遺産「リヴィウ歴史地区」

この町は様々な国が支配する街となりました。

14世紀にはポーランド、16世紀にはオーストリア・ハプスブルグ、そしてソビエト連邦。

現在はソビエトが解体されてウクライナに所属することになったのです。

このためこの町には様々な文化の建築物が存在することとなりました。

東欧特有の建築物から、ハプスブルグによってもたらされたイタリアやドイツの建築様式など。

また宗教も同じキリスト教ですが多種多様な派閥の教会が建設されたのです。

カトリック、東方正教会、アルメニア教会などなど。

街は教会の博物館のような場所となったのです。

また中央に存在する広場にも長年の増改築により様々な様式が乱立することとなったのです。

これにより、さまざまな歴史の建築変化をこの場所に残るリヴィウの街は世界遺産に登録されました。

まず向かったのは大聖堂です。 

 alt=""title=""

大聖堂の前に来ると予想以上に街中に溶け込んでいて。

ほとんど写真が撮れない状態です。

というのも車が通れる通りぐらいのスペースしか周りの建物との隙間がないからです。

だから外部からの写真がほとんどとれず。

とりあえず大聖堂は外見からはラテン十字系の建造物。

どちらかというと西欧の聖堂に近いですね。

しかし内部に入るとその印象がびっくりするほど変わります。

というかこんな聖堂見たことないかも。

最初の印象は意外に鮮やかという印象で、装飾もしっかりされているという感じなのですが。

よくよく見てみるとそれが偽りの装飾だと気が付きます。

というのもこの教会内部はすごいシンプルに建てられていますが、その柱や壁に描かれている絵が特徴的で。 

 alt=""title=""

なんと平面の壁に絵で凹凸があるように見せかける。

だまし絵のような手法で装飾されているのです。

天井部分も豪華な装飾と思わせておいて、じっくり見ていると意外にシンプルという構造。

しかも鮮やかという印象は壁に描かれた絵が淡い色を使っているからそう思えるという。

すべてにおいてだまされているという教会。

正直こんな教会は初めて見ました。

というかこういう教会が存在するんだという驚きでいっぱいですけど。

次にみた教会も、同様にだまし絵の手法がとられていて。

すべては絵によって凹凸や装飾されているという教会。 

 alt=""title=""

お金がなかったのかと思いますが、これだけの絵を書く方もお金がかかるような気がするのですが。

中学生の時に平面に描かれている絵が凹凸があるように見せた絵を見た時はすごく衝撃的でしたが。

これがまさか実際の教会に応用されているとは思わず。

だまし絵で装飾されているとわかった時はあまりの驚きに開いた口がふさがりませんでしたね。

でもそれ以外のフレスコ画とかはしっかり描かれていて。

なぜ柱とか凹凸が必要な部分だけこのように描かれているのかすごく不思議ですけど。

絵だけで聖堂がこんなに豪華になるとは思いませんでした。 

 alt=""title=""

新しい発見のある聖堂だったのでほんとに見てよかったです

そして続いて訪れたのはドミニカ聖堂 

 alt=""title=""

こちらは外見からイタリア系の聖堂と分かります。

聖堂の正面に文字や装飾の柱が存在するのはルネサンスの感じなんですよね。 

 alt=""title=""

でもここバロックの教会なんです。

見た目イタリアなのに、ちょっと不思議な感じがします。

そして内部には少し期待して入りました。

ここにも、もしかしたらだまし絵が手法がとられているのかと思い。

リヴィウの教会群はすべてこの手法なのかと思いました。

しかし内部に入ると今までのリヴィウの教会の印象ががらって変わるほどの、しっかりとした彫刻の内装なのです。

確かにこれはバロックの内装ですよ。 

 alt=""title=""

内部はラテン十字系の建物で中心にはドームがあります。

いろんな部分に聖人の彫刻が存在し、それがまた教会の印象を変えているのかもしれません。

リヴィウはいろんな支配を受け、いろんな民族が混在する街ですから、いろんな手法の教会が見れるのですね。

続いて向かったのはアルメニア教会

アルメニア教会は外見からはいたって普通の教会ですが。

内部に入ると外見とは一変。 

 alt=""title=""

華やかな世界がそこに存在します。

普通教会の内部を見ると荘厳とか幻想的とかそういう印象しか持たないですが。

華やかという印象を持ったのも初めてです。

というのも内壁すべてにおいて淡い色で塗りつぶされているからです。

それは水色とかピンクとか。

普通は教会の内部で使用しない色なのですが。

もともとアルメニア正教の教会は内部をシンプルにするのが特徴なのに。

この教会は例外で内部は色鮮やかな教会へとなっているのです。

ただし教会内部は基本的に薄暗いですから淡い色を使っていてもどことなく暗めに感じるのはしょうがないのかもしれないです。

しかし、今まで見た教会の中では一番色鮮やかな教会であることは間違いないですね。

もしこの教会が外光を取り入れる構造になっているのならきっと目を見張るばかりの美しい教会になっていると思います。

さてほんとにこのリヴィウには教会や聖堂がたくさんあってすべて見きれません。

50以上の教会が存在するのですから。

このため主要の聖堂や特徴的な教会だけを見ることにしています。

全部を見るとするとほんと何日必要なんだって感じですから。

そして続いては聖アンドレイ教会へ。 

 alt=""title=""

聖アンドレイ教会は外見からもリヴィウにおいて重要な教会だとわかるほどかなりの大きさと装飾が施されています。

しかし内部はほとんど入れない状態で。

入口からちょっと入ってガラス越しでしか内部に入れないようになっていました。

現地の人もそこから拝んでいるので、これはしょうがないのですが。

内部は巨大なフレスコ画が天井に描かれており、一番奥には金色に輝く祭壇が存在します。

ここはリヴィウにおけるカトリックの本山なのです。

ただまったく中に入れなかったので。

これぐらいしか書くことができませんけど。

そして一度宿に戻り。

荷物の整理をしてから再び街へ行きました。

今度は広場をしっかり観光しようと思って。

広場はあまり広いという印象は受けません。

というのも広場のど真ん中に市庁舎があるためです。 

 alt=""title=""

これにより、少し広い空間が存在するといった感じ。

しかし、その広場に並ぶ建物や市庁舎はまるで中世を思わせる佇まい。

独特な雰囲気があるのです。

しかも一軒一軒の様式が違うために見ていても楽しい。 

 alt=""title=""

色も統一されていないので黄色や水色やピンク、そして黒など様々な色が使用されているのです。

この広場見ているだけでもほんとにおとぎ話に迷い込んだかの様です。

広場を見た後は市庁舎にそびえる塔へ登ってきました。

これが登り始めるとびっくりするぐらい高いことに気が付きます。

今までいろんな塔に登ってきましたが、これほどのぼるのに疲れるのは初めてかもしれません。

登っても登っても頂上にたどり着かない。

外から見るとそこまで高いと思えなかったのですが、頂上に登るだけでもかなりの疲労がたまってしまいました。

しかしその甲斐もあって塔の上から見るリヴィウの街は絶景です。

丘の窪地にリヴィウの街が存在し、一面建物でおおわれています。 

 alt=""title=""

そんな中にぽつぽつと聖堂の塔がそびえていて。

さらに雪であたりは真っ白に装飾されていますから結構幻想的な雰囲気なんですよね。

ただし風が強くて手がかなり寒いことになっていましたけど。

だから長く見れないのが残念でした。

でも美しい風景で感動しましたね。

こうして観光が終了したら、明日の移動のために歩いて駅まで行くことに。

ほんとはトラムで行くのがベストなのですが。

明日の朝一番の列車に乗らなければならず。

トラムもバスも動いてない時間なので歩いてどのぐらいかかるかを調べるためにも歩いて行くことに。

本日は多少日が出たとは言え、まだ道路は雪道で、かなりぐじょぐじょで歩きづらいです。

もう靴の中は水がしみてくるしで大変でしたよ。

でも歩くのが苦痛ではないので意外とあっさり歩くことができました。

ちなみに30分ほど歩いていますけど。

ようやく駅に到着してからは早速明日の移動の料金を聞きに。

というのは明日でウクライナが終了なので、ウクライナのお金をどれぐらい残していいかさっぱりわからないからです。

が、やはりウクライナは元ロシア圏ですから英語が通じず。

まったく会話にならない。

どうにかわかったのはウクライナは乗り換えのチケットが買えないということ。

という訳で最初の乗り換え場所のチケットまで買いました。

結局あといくらかかるということは分からず。

このため適度に残して足りなくなったら両替という方法をとることにしました。

駅でのやることが終了した後は再び街に戻り。

夕食と明日の買い出しを。

、、、、ってリヴィウの街に来てからうすうす気づいていたのですが。

スーパーや食事するところが一切ないということ。

ほとんど見つからない。

街を30分回りましたが、小さい商店しか見つからず、食事するところもほとんど見つかりませんでした。

このため、必要なものは小さい商店で買い、夕食はマックにすることに。

俺、ウクライナに来てからマックしか食べてない気がします。

でもそれしか見つからないならしょうがない。

こうしてリヴィウでやることはすべて終了したので宿に戻って写真の整理を。

これもハンガリーから残していたのでかなり時間がかかってしまいました。

その後はひたすら日記でしたけど。

昨日の分もかけていないのでかなりダッシュで書いていますが。

やばいですね。

明日は4時半起きなのでここら辺で。



リヴィウへのアクセス
ウクライナのキエフ、ポーランドのクラクフ、スロバキアのコスチェ、ハンガリーのブダペストから夜行列車がある。
バスはポーランドからの便が多い。
リヴィウの駅からはトラム6番に乗るとオペラ座の前を通る