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 【チェコの世界遺産

世界遺産「クロムニェジーシュの庭園群と城」
2009.03.14
 
2009年3月14日    512日目


小さな町の中にそびえる巨大な宮殿

その周りには2つの巨大な庭園が存在する

中欧における庭園の代表作


まだ眠い。

でも目覚ましの音で起きました。

昨日より30分も早く起きなければならなかったので。

起きた瞬間はまだ寝てたいと思いましたが。

観光もあるので頑張って起床。

朝食のパンを食べて、少しばかりネットをしてすぐに出発しました。

宿の前からはトラムが出ているのでそれに乗ってすぐに駅に向かい。

駅からは歩いてバスターミナルへ。

微妙に遠いので苦労しますよ。

さてバスターミナルへ到着してからはすぐにバスに乗り込みました。

バスが出発してからは本来だったら軽く寝るのですが。

昨日イヤホンが壊れてしまったので音楽が聴けないために寝れない。

音楽を聴くとより一層寝れるように体を仕組んでいるので。

その方が、ドミトリーでもうるさい人がいても音楽を聞きながら寝れるという感じで。

ある意味特殊能力です。

でも昔から、音楽をつけたまま寝るのが好きでしたから

その延長線ですけど。

こうして景色を見ながら到着するのを待っていたのですが。

一つ問題が。

バスの左側に座ってしまったので標識が一切見えず、目的地までどのくらいかさっぱりわからなかったこと。

大体1時間ちょっとでつくという予備知識しかないから、どこで下車していいか分からず。

少し焦りましたよ。

日本だったら左車線で左側に座った方が標識は見えやすいですけど。

チェコは右車線なので全く標識が見えないのですよね。

席移動したくても満員だったのでそれも不可能ですし。

とりあえずお城があるくらいのちょっとした街だというのがわかっているので、ほんとに小さな町は反応しませんでした。

ようやく、ここだというわかる場所に到着して、バスを降りました。

そして目の前には教会が。

この教会のそばに目的の宮殿があることは地図で分かっていたので、すぐさま宮殿方面へ歩き始めました。

すると街の中心地の広場に到着して、その先には巨大な塔が。

これが世界遺産「クロムニェジーシュの庭園群と城」です。

13世紀に交易によって繁栄したクロムニェジューシュ。

そしてこの町が大きく変わったのが17世紀のころ。

ここに住んだ司教がここに住むために当時あった建築をバロック様式に改築したのが始まりです。

これにより、町には巨大な宮殿と2つの大きな庭園が生まれることとなったのです。

特に庭園にはその場所では生育しない植物などを持ってきて温室や庭園に埋めて鑑賞したのです。

さらに小さな動物園や水路を配置することによって鮮やかな庭園へと移り変わりました。

その美しさは映画「アマデウス」でも撮影場所になったほどきれいなものになったのです。

庭園には様々な建設され、回廊や東屋。

そして庭園のいたるところに噴水や彫刻などが配置されているのです。

こうしてクロムニェジーシュには18世紀の庭園建築を今に伝え、中欧におけるバロック建築に影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。 

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広場から見るお城は塔の部分しか見えず。

それ以外は他の建物にさえぎられています。 

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しかし近付くとその巨大な建物が目に入ってくるのです。

お城は2つに分かれており、黄色い部分と白い部分で分かれている感じ。 

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その分かれ目の下には道が通っており、上には2つの建物をつなぐ通路が存在します。

城は4階建てですがそれ以上の高さがあるってぐらい大きく。

特に塔が建っている部分の大きさは壮観です。

街の中心地からもよく眺められるようになっていますしね。

黄色と白のコントラストはすごくあっている感じですしし。

もう一つの建物は白が基調となっていて。

2つの豪邸を通路でつなげていてもうここに住んでいた人はかなりのお金持ちだったことがわかりますね。

さて本日はこのお城の中は観光できないので。

というか冬季だったので冬場チェコの世界遺産は休みの場合が多いのです。

内部を観光できないといっても、こちらの世界遺産のメインはどちらかというと庭園なのですよ。

世界遺産名が先に庭園群がつくぐらいですから。

こうして庭園に向かってみると最初の門が閉まっていて。

、、、あれ、冬季でも庭園は入れるって情報があったんだけど。

庭園も見れないんだったら来た意味ないじゃんとか思ってしまいましたよ。

ただ違う場所からなら入れたみたいで。

ようやくクロムニェジーシュの城の庭園に入ることができました。 

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まず出迎えてくれるのは何かの文様をかたどった植え込みです。

よくこれほどまでに植物をうまく植えてこの形にしたよとびっくりします。

しかし何よりびっくりしたのがその目の前には動物園のミニバージョンが存在したことです。

なんと数個の檻が用意されていて鳥とかマントヒヒとかがそこにはいるのです。 

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城の庭園の中に動物園なんてウィーンのシェーンブルン宮殿ぐらいしか聞いたことないですよ。

守り神の熊を飼っているお城も存在しましたが、ここは小さいながらも明らかに動物園なのですよ。

何よりもびっくりすることは数羽でありますが庭園に放し飼いにしてあること。

歩いていたらいきなり孔雀が現れた時にはびっくりしましたね。

中には巣を作っていてまるで卵を温めているかのような体制になっている鳥までいました。 

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それにしてもここ無料で入っているのですが、動物とかどうやって飼育しているのでしょうか。

お金とか。

まあ、そこらへんはよくわからないので気にしないという方向で。

それにしても最初は城近くの部分の庭園を回りましたが。

植物がいろんな形になって存在しているのにびっくりしました。

特にいろんな形をかたどっている姿に。

あまり上から眺められないのでどのような形になっているかの全体像が分からないのですが。

城の横の部分だけちょうど登れるようになっていてそこだけは4段ぐらいに分かれた階段型斜面に刻まれた模様を見ることができました。

これほど正確に植物を操るというのもすごい技術なんだろうなと実感してしまいましたよ。

そしてその後は庭園内を散策しましたが。

何より広い。 

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たぶん1周するだけでも1時間半ぐらいはかかりそうな庭園なんですけど。

庭園内には休憩する場所もあったり、水路が作られていたり、鹿が飼われていたりする場所があり。

庭園を回るのが楽しくてしょうがない。

歩いていると何かしらの風景を楽しめるように設計されている感じですね。

たとえば池の中に島が存在していて、そこには誰も入れないのに雨よけの小さな建物が建設されていて。

それはほんとに絵になる風景なんですよね。

実はここで映画アマデウスを撮影したのですよ。

それを聞くと、これだけの庭園ですからここで撮影したのは納得です。

ただ、ほんとに広くて歩くのが少々疲れます。

これだけ広い庭園を完全に見るとなると結構疲れるものなのですよね。

ちょっと諦めた場所もあるぐらい。

というかこれだけ巨大な庭園を作れるなんてほんとに巨万の富を築いていた領主だったんですね。

だって完全に見ていて、自然をそのまま使ったというよりは、自然を作ったという感じの庭園でしたから。

随所に見どころ満載で。

さすがに動物までいるとは思ってもいませんでしたが。

いやはや、これを見ただけでも満足でしたよ。

しかし、クロムニェジーシュの庭園は実はこれだけではないのです。

もう一つ、城から少し離れた場所にフラワーガーデンという庭園が存在するのです。

早速そちらに向かってみると、はじめは建物が見えてきてその中へ入れるようになっています。

そしてその中をくぐるとそこはまさに別世界。 

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木々の通路が張り巡らせてあるのです。

くぐってきた建物は実際には温室となっており、中には入れないですが植物園のように様々な植物が育てられています。

そして庭園の方は自分の背丈の3倍ぐらいある木々が両側に設置されていてまるで進む方向を示してくれるかのようで。

しかしそれを進むとさらに分かれ道があり結局は迷わす道となっています。

その区切られている木々の間には迷路のような植え込みもあり。

模様のような植え込みもあり。

歩いていていろんな違いが見れるようになっています。

庭園の中央部には大きめのドームが建設されていて、これを目印として歩くとわかりやすく。

城の庭園よりは規模は小さいですが、いろんなものが濃縮されたという感じはありますね。

そして庭園の中には彫刻も存在していて。

特に一番びっくりするのは庭園の北側一面に日よけの回廊があり、そこに一つ一つ彫刻が設置されていること。 

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これ全部で何体あるんだろうと思ってしまうぐらい彫刻が並んでいるのです。

この回廊には椅子が設置されていてここで休憩するとなんとも気分がいいです。

気持ちいい風が吹き、鳥のさえずりが聞こえて。 

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心なごんでしまいますよね。

というかここで寝たい気分満載ですけど。

さすがに海外でそれをやるとまずいのでまあ、しませんでしたけど。

逆に南側の庭園は意外にシンプルで、小さな丘のような場所が2つあるぐらいで他に特徴はなく。

丘の上に登って庭園の大きさを確認するぐらいでしたね。

でもそれにしてもこちらの庭園も様々なものが設置されていて歩くのが結構楽しいです。

やはりどこの国の庭園も歩くと楽しいというものが多い気がします。

日本の庭園だって少し歩いたら全く違う庭園に見えるようになっているのですから。

それを見るとやはり楽しいという感じになってしまうのが私の気持ちみたいです。

ここは庭園だけでもほんとに見に来ても損はしないと思います。

とにかく本日は楽しかったですね。

とりあえず観光が終了したので。

一度バスターミナルへ向かってみることにしました。

帰りのバスを調べていてあと2時間ありましたが。

時刻表がたくさんあって見逃しているのもたくさんあったのかもしれないので。

こうしてすぐにバスターミナルへ向かい。

帰りの時間をチェックしてみるとあと30分後にバスが来る見たいで。

それまで待っていました。

するとしっかりとバスは来て、ブルノに戻ることができましたよ。

道中、びっくりするぐらい寝てしましましたが。

それだけ疲れたのでしょうか。

たぶん1時間ちょっとの移動時間のうち起きていたのが1分あるかないかぐらいですからね。

バスが止まるとそのたび起きるようになっているので、景色を確認して目的地でなければすぐに寝れるようになっているのです。

ブルノに到着した時には正直あわててしまいましたけど。

その後は明日移動するバスの時間を調べて。

途中、イヤホンが壊れたのでイヤホンを探していましたよ。

ただほしいイヤホンはチェコにしてはすごく高く、日本と全く同じ額だったので。

あきらめましたけどね。

その後は早めの夕食を食べて。

宿に戻りました。

そして日記をやろうかと思いましたが。

ネットがあるとダメですね。

全然日記が進まない感じがしますよ。

明日も明後日も世界遺産を見るのに、書かなければまずいって言うのに。

でも追い込まれないとやらないタイプなので。

いつかは本気を見せられるかもしれません。

それにしても宿はドミトリーなのに私しか泊まっていないのですごく快適です。

ある意味個室のようなもの。

シーズンオフですからね。

さて明日も朝一番で世界遺産観光行ってきます!!



クロムニェジーシュへのアクセス
ブルノバスターミナルから一日20便ぐらい存在する。
またオロモウツからのバスの便もある。
バスターミナルからはバスが入ってきた方向に少し歩くと川が見えるのでその川を渡ると目の前には城の庭園がある。
他の施設に関しては街中に標識があるのでそれをたどっていくとわかる。