白眉の城
そう呼ばれた中世ルネサンスのお城
それは漆喰で装飾された芸術の場所だった
それと私が訪れた世界遺産200箇所目の場所となりました。
おはようございます。
最近はぐっすり寝れている気がする。
なぜだかよくわからないけどドミをひとりで占領できているからかな。
このまま宿泊客が来なければいいのにと思ってしまう最近です。
さて起床してからはすぐに朝食を食べて。
さっさと出発。
本日もバスの出発時間は調べてあったので。
トラムや徒歩で15分ぐらいで到着しました。
出発時間に近づくとバスに乗り込むことができ。
早速出発。
雨がぱらつく中、バスは北へと進んで行きました。
やっぱり途中下車ですから寝れないのがつらいところですね。
まあ、うとうとぐらいはしてしまいましたが。
さてこうして本日観光するリトミシュルの街に到着。
そのまま観光と行きたかったのですが、腹の調子が悪くてそのままトイレ行ったのは内緒ですけどね。
その後はリトミシュルの街を歩いてようやく土色と白の模様がある場所に到着。
これこそ世界遺産「リトミシュル城」なのです。
時は16世紀。
この地を治めていたペルンシュテインによってこの地に城が建設されました。
それは北イタリアの建築でたくさんの職人がこの地に呼ばれたのです。
その後この地を治める者によってバロックに改修。
こうしてようやくこの場所には中欧ルネサンスの白眉とも呼ばれるほど白い鮮やかな城が完成したのです。
実はこの建物は中欧においてイタリア・ルネサンスを取り入れた初期の建造物となりました。
このため中欧におけるイタリア・ルネサンス様式に多大な影響を与えた場所として世界遺産に登録されたのです。
まずは城の門のようなところが見えてくるのですが。
その門自体も壁一面に白い壁画が描かれています。
なんといえばいいのか。
これもだまし絵の一種なのでしょうか。
平らな壁に白い装飾が凹凸のあるように見せかけているのです。
そして上部と一番下の部分にはまるで人が動きそうな絵画が描かれています。
これだいぶ昔の建築なのに壁画が残っている事実というのも驚きなのですが。
これほど鮮明に描かれているのもびっくりです。
さてこの門をくぐるとそこには大きな城が存在し。
しかも先ほど書かれていた壁画が埋め尽くされるように描かれているのです。
なるほど白眉の城とはよく言ったものです。
外から見ても楽しい城というのも初めてかも。
これほどまでにぎっしりと絵が描かれているのですから、ずっと見ていても飽きないのですよ。
下から上部に近いところまでは先ほど見ただまし絵のような技法が描かれていて。
よくよく見ると一つ一つ一番中に描かれているものが違います。
植物だったり、動物だったり。
これ全部違うって言うのも正直信じられない気がしますが。
実際に目の前にあるのでもう驚くことしかできません。
一番の上部には絵が描かれており、おもに人物が描かれています。
それは白だけで描かれているので余計ここまできれいに描かれているのが素晴らしいと思ってしまいますが。
それにしてもこの絵ってどうやって描かれているのか。
ちょっと不思議に思ったので城に近づいてみました。
すると衝撃の事実が待っていました。
なんと壁に描いた絵ではなく、漆喰を削って描いた絵なのです。
詳しく説明すると、もともとの壁に土壁を塗り、その後表面に漆喰を覆わせてそれを削ることによって、白と土色のコントラストを出しているのです。
え、、、削っただけでこれほど鮮明なものが描けるのですか。
というか近づかないと全く分からなかったよ。
白と土色だけの2色なので気づかないのですよね。
もしかしてそれも狙いの一つだったのかもしれませんが。
それにしても城全部をこうして削って絵を描くというのはすごい技術があったのでしょうね。
確かに削るだけの絵というのは一番労力が少ないのかもしれません。
これだけ巨大なキャンパスなのですから、削った方が早く描くことができますし。
もし間違えた時は周りの部分もまた削って漆喰を塗ってまた削ればいいだけですし。
あと何よりも一番すごい点は長い年月絵が消えないことにあります。
このため昔に描かれた絵がよく残ったなという印象は納得の理由です。
今まで外壁に絵を描いた教会とか見てきましたが。
ほとんどが太陽の光によって消えていたのですよね。
漆喰を削るだけなら風化はあり得ますが、太陽だけだと物質を変えることまでできませんからね。
何とも合理的な建築をした城なのでしょうか。
しかも一面にこの装飾がなされていると壮観ですよ。
遠くから見ても、普通の城でないことが一目瞭然のですから。
当時この城を見た人たちは驚愕の表情をしたのではないでしょうか。
私だって、この城見た瞬間びっくりしましたからね。
城はこの漆喰の装飾以外は一つだけ色をつけた絵があります。
それは日時計。
門付近の壁に描かれていて、そこには城主のマークとともに、線と数字が書かれています。
そして中心からポールが埋められていて、日が出た時にこれを見れば時刻がわかるすぐれものなのです。
城の装飾の中でこれだけ色を付けているので意外に目立ちますよね。
それ以外に目立つのは入口の上部にある塔でしょうか。
塔自体は真黒な塔なのですが、文字盤や針が金色で装飾されているためにいやでも時刻が目に入ってくるようです。
晴れたら光り輝いて見えるのでしょうか。
さてとりあえずこの城を一周してみることにしました。
お城の周りには小さな庭園が存在していて。
小さいながらもいろいろなものが配置されています。
たくさんの彫刻が並ぶ展望台。
数百人は動員できる劇場。
そして水の音を楽しむ池など。
木々が茂り、少しの散歩にはちょうどいい大きさです。
領主はこの場所で心を和ませていたのでしょうか。
そのほかにも城の周りには様々な施設が存在しましたが。
中に入れないのでいったい何の施設かさっぱりわからないですね。
いやはやリトミシュル城は今までに見たことのない城だったのでほんとに来てよかったと思いましたよ。
まあ、外から見ただけで今回の観光は終了です。
何しろチェコの半分ぐらいの世界遺産は冬季は閉まっていて。
外から見ることしかできないので。
まあ、城には近づけるのでそれだけでも価値はあると思いますが。
場所によっては全く近づけないというところもありますからね。
外見だけでもほんとに見れてよかった。
白眉の城という理由がわかりましたよ。
写真から見る印象だけでは全然違いますからね。
それにしても途中で雨が降ってきたので門のところで雨宿りしていると、そこにはいろんな言語で説明をしてくれる機会があって。
その中に日本語もあったので聞いてみることに。
しかもチェコの世界遺産を網羅していたのですべて聞いてしまいました。
まあ、ごく簡単な説明でしたがこんなところに日本語ガイドがあるなんて正直びっくりしましたけどね。
さて観光が終了したのですぐにバスターミナルへ。
とりあえず本日は日曜日なのでバスの便が少なくて。
しかもチェコ語ですべて書かれているからどれが運休しているかさっぱりわからない。
このため日曜日でも動いていそうな表記のバスの便を調べておいて。
それに間に合うようにバスターミナルへ戻ってきたのです。
早速電光掲示板を見ると、すぐの便が運航しているようで安心しました。
でも他の便は運休しているみたいだったので、バスの便を調べるには注意が必要ですね。
さてバスを待っていると予想通りというか時間どおりには来なくて。
ほんとはこの便も運休しているのではと少し疑ってしまいました。
ちなみにこれを逃すと3時間待ちは決定してしまうので。
しかしバスは来てくれたので少々安心しました。
それにしてもバスが到着して驚いた。
なんとこのバスWIFI搭載のバスで。
もしパソコン持っていたらここでインターネットできるってことなのですよ。
いやはややっと日本の新幹線がWIFIを搭載したというのに、チェコでしかもバスがWIFIを搭載しているなんて。
正直びっくりしました。
ただインターネットをやりたかったのですが。
パソコンは宿においてきているので。
残念なことにそれを試す機会もありませんでしたけどね。
このためバスに乗ってからはすぐ睡眠です。
今度は途中下車ではなく最後まで乗っていられるので。
こういう場合だと簡単に寝れるのですが。
1時間半の時間があっという間に過ぎたって感じです。
寝れるって素晴らしい。
こうしてブルノの街に戻ってきてからはすぐさま明日の観光の確認です。
とりあえずバスのインフォメーションに聞いてみたら、時刻を教えてくれたのですが。
よくよく確認してみると違う場所と間違えているみたいで。
結局自分で探す羽目に。
でもバスだと一日一便しかない。
おいおい、これだと観光できないのですが。
そうなるとバスがダメだったら電車で行くだけです。
このため今度は駅に移動してみると目の前に列車の検索システムがあったので、検索してみると。
なんと一時間に一本列車があることが判明。
これで明日の移動も簡単にできそうです。
こうして本日の予定はすべて終了したので、あとは宿にかえって日記をやっていました。
もう大量の日記を書いていないのでダッシュで書いていますが。
終わるわけもなく。
こりゃ、日本に帰った後も日記書き続けないといけないですね。
さて明日も世界遺産観光行ってきます。
リトミシュルへのアクセス
プラハからは一日約10便、ブルノからは一日約20便ほどバスがある。
ただしチェコのバスはいろいろと運休の場合がおく、時刻表に乗っているほどバスはない。
特に土日は便が減る。
リトミシュルのバスターミナルからは街中に見える2つの教会を目指して進むとそのそばにリトミシュル城がある