ハプスブルグ家
中欧を支配した中心の街
ここには様々なものが建設された
あれ、昨日寝たのは夜中の4時。
でも起床はなぜか8時でした。
ってことは4時間ぐらいしか寝ていないってことなのか。
その割には寝不足といった症状は出てないのですが。
まあラッキーだったということで。
ともかくまだ観光には早く、日もしっかり出ていないので。
10時ぐらいまでゆったりと宿でネットをしていました。
そして時間になって宿を出発。
ウィーンの中心地へと歩いて行きましたよ。
すると巨大な建物群が見えてくるではないですか。
これこそ世界遺産「ウィーン歴史地区」の建造物群なのです。
ウィーンの街が作られたのは紀元前1世紀。
古代ローマの人たちがここに町を作ったのがきっかけでした。
しかし13世紀後半からこの地はどんどん変化していきます。
それはハプスブルグ家の支配でした。
ハプスブルグ家はこの中欧において数百年も支配をつづけ君臨し続けた王家。
その首都として選ばれたのがウィーンでした。
このため彼らの居城や教会、娯楽施設など様々なものが建設されていったのです。
王宮やオペラ座などウィーンの中心地には数えきれないほどの建物が建てられました。
さらにその時代に起きた好景気により、建設ラッシュは続きウィーンは王都にふさわしい場所へと変貌したのです。
また19世紀にはフランツヨーゼフ皇帝の都市計画に基づき環状道路の建設。
そしてその周りには公共施設が建てられ当時の建築を開花させた場所でもあるのです。
このようにウィーンには様々な建築が残されました。
ハプスブルグ家の歴史やウィーンの歴史をすべて残すこの建造物群はヨーロッパ文化史に多大な影響を与え、ヨーロッパ建築史の見本のような場所であるために世界遺産に登録されたのです。
最初に向かったのは王宮です。
ただ、前回来たときに内部は入ったので今回は外見だけの観光です。
王宮はウィーンのリンクと呼ばれる環状道路から少し入ったところにあり。
外側から行くと手を広げたような半球状の建物が見えます。
そしてこの建物にくっついているものすべてが王宮なのです。
というかかなりの大きさなのですが。
王宮が無い部分は後方というぐらいどこを見渡しても王宮が続いているのです。
高さも場所によってばらつきがありますがかなりの高さがあり。
これだけの王宮が必要だったというのは驚きです。
さすがはハプスブルグ家といったところでしょうか。
数百年にわたり、中欧やバルカン半島に君臨しただけのことはあります。
しかも王宮はどこを見渡しても様々な装飾がされていたり彫刻が配置してあったりと常に見る目を楽しませてくれます。
そして王宮の下をくぐるとそこには中庭のようになっていて。
庭園はありませんけど、中心にはブロンズ像が安置されています。
ハプスブルグを支えた有名な行程の像なのです。
このほかにも王宮の周辺には自然史博物館や美術館があり、その周辺にもブロンズ像が存在します。
ここにあったのはマリア・テレジア像。
ハプスブルグ家の母と呼ばれ帝国を強国へ押し上げた女帝。
13人の子供をもうけ、そのうち5人はなくなってしまいましたが、元気な子供はその後政略結婚の道具になってしまったのです。
実はマリア・テレジアの子供でだれもが知っている人がいます。
その人こそマリーアントワネット。
ハプスブルグ家の地位をより確立するために当時強国であったフランス王国へ嫁がれたのです。
このようにハプスブルグ家にとってより重要な人物が王宮周辺には設置されているのです。
それはまるでこれからもハプスブルグ家の栄華を教えるように鎮座しているのです。
さて王宮の中庭からさらにリンクの中心地に向かうと今度は王宮の内部のドームのような場所に出ます。
そしてその先に進むとようやく王宮の反対側に到着し、そこから眺める王宮はこの世のものとは思えないほどの豪華さがあるのです。
ただし住宅街に囲まれている感じなので見るのがちょっと大変ですけど。
それでもハプスブルグ家がいかに繁栄しこの地を治めていた証がここに残っています。
ここですべての政治が決められ、歴史もここから作られたのです。
たとえば有名な話はナポレオンの処置を決めるために各国首脳が集まったウィーン会議やサラエボで皇太子が殺されて始まった第一次世界大戦もすべてこの場所から。
そう考えるとなんかすごい気分になってきますね。
さて王宮を見てから続いてオペラ座を見に行ってきました。
もちろんここは音楽の都ウィーン
そんな中はぐくまれてきたのはオーケストラやオペラなのです。
ウィーンの人たちはこういった娯楽を楽しむための建物を建設しました。
それがオペラ座。
ここは音楽の都というだけあって毎日オペラが開催されているのです。
まあ、オペラを見ない限り中には入れないのでこちらも外見から。
王宮よりは装飾は少ないですが。
大きい通りに接しており常に人の目に触れるような場所にあります。
緑色の屋根に、アーチのついた2階建ての建物。
これがウィーンの人たちが大事にしてきた場所なのですね。
続いてはシュテファン寺院へ。
こちらもリンクの中心部にありオーストリアの歴史を見続けた教会なのです。
住宅街の中から突然現れるシュテファン寺院。
まるで空に昇る塔のようです。
長い間そこにあるというのを感じさせるその黒ずんだ姿。
そして細かい装飾。
作った姿を想像するだけでもかなりありえない構造ですよ
そして内部に入ると一番驚くのがその明るさ。
今まで教会と言ったら窓がほとんどなく薄暗い場所だったのですが。
ここは今までになく明るいのです。
それもそのはず。
見ればわかるステンドグラスの量。
至る場所にステンドグラスが配置されているのです。
何よりすごいのはこれだけのステンドグラスがあるという事実。
いままでステンドグラスが少ない理由としては柱をそれだけ作らなければ高層の境界が建てられなかったからなのです。
このためさまざまな手法が取られステンドグラスを増やすことを編み出していったのですが、ここはほんとにその量が多いです。
これにより荘厳さがより一層際立っています。
さすがにハプスブルグの教会といったところでしょうか。
そして内部からエレベーターを使って展望台に出られるようになっているので。
私もそれに乗って教会の塔の上に登ってきました。
外に出た瞬間、その教会の屋根に驚きます。
屋根のタイルの色を変えることにより様々な模様が作られており。
その中でも目を見張るのが鳥の絵です。
これもハプスブルグ家の象徴なのでしょうか。
ハプスブルグ家の紋章は双頭の鷲。
頭が2つになっていませんが2羽いるということはそれを表しているのでは。
ここら辺は詳しくないので知っている人がいれば教えてほしいですね。
反対側を見れば、そこはウィーンの街を一望できます。
それにしてもびっくりなのは建物の高さがすべて一定。
それ以下の建物があまり存在しません。
それ以上の建物は教会や王宮など公共や王様の建物だけで。
これだけ統一されている町というのも素晴らしいですね。
日本では絶対ない風景です。
こうしてシュテファン寺院の観光が終わり続いて歩いてベルヴェデーレ宮殿に行ってきました。
中心部から少し遠いですが。
ようやく辿り着き、まっ先に目に飛び込んできたものこそ広大な庭園でした。
ウィーンのど真ん中にこれだけの庭園が存在することにびっくり。
しかも遠くにある建物までその庭園が続いているのです。
庭園も砂利道から土の色から植木からすべてにおいて芸術の域。
こんな庭園を歩くだけでも気分がうれしくなってきます。
しかもその一番後ろには少し小さいですがきれいな宮殿があるのです。
ちなみにこのベルヴェデーレという名前も美しいという意味なのです。
この宮殿の中は現在博物館になっていて。
ウィーンを代表する画家クリムトの絵が保管されている場所です。
まあ、中には入りませんでしたけどね。
この宮殿の反対側にも小さいですが庭園と噴水があって。
ベルヴェデーレ宮殿はどこから見ても美しい計算された芸術を見ているようでしたね。
こうしてウィーン歴史地区のほとんどの建造物を見たところで本日の観光は終了。
そして続いては明日観光する世界遺産の移動方法の確認です。
まあバスの時刻を調べに行ったのですが。
このベルヴェデーレ宮殿は南駅の近くにあり、バスターミナルも南駅の近くにあったので。
歩いてバスターミナルへ向かいました。
バスターミナルではインフォメーションでなぜか分からないといわれて。
でも時刻表を見てみると普通に乗っていたので、これで明日の移動は問題なさそうです。
というかかなり便が少なくてびっくりしましたが。
ほんとは春ぐらいに行きたいですけど。
まあ、春でも行けるのですがちょっと悩むところなのですよね。
さてとりあえず観光と明日の準備が終了したところで宿に戻りました。
まあ、日本人が結構いるので話をしたり、ベットでネットをしていたりしていましたが。
ネットも比較的早いのでいろんなことができますし。
特にyoutubeを見ると日本の動画とか見れますからね。
お笑いも見れますから、とりあえず暇はつぶせるのです。
というかそんなことしている暇があったら日記書けという感じですけど。
さて4時になったところで再び街の中心へ向かいました。
今度はお土産を買うために。
正直、何を買うかいろいろ悩みましたがウィーンのチョコを買っていくのが一番便利だったので。
いろんな人にチョコを買っていくことにしました。
ウィーンのチョコだったら他の国のチョコよりもおいしいのでまあ微妙ということはないでしょう。
とりあえず半分ぐらい買うことができましたよ。
そしてその後はデーメルというケーキ屋に向かいました。
実はこのケーキ屋は世界でも有名で、トルテというチョコレートケーキが特に有名なのです。
しかもこのトルテはどこが発祥の店かを決定するために裁判になったほどの有名なケーキ。
ザッハとデーメルといえば世界でも有名なトルテのお店なのですよ。
特にデーメルのほうが世界に進出していますし、どうやら横浜にもあるようです。
実は7年前にも両店で食べたのですが、今回も両店で食べたくなったので。
最初はデーメルに行こうと思っていたのです。
というか昨日夜話していた人と約束をしていたのですよ。
こうしてデーメルに到着して時間まで待っていたのですが、どうやら女性の方はすでに中にいて。
もう注文していたみたいでしたね。
私も早速注文を、、、、ってトルテって表示がない!!
あれ、、、もしかして裁判終わったのかな。
7年前に行った時はチョコレートにコーティングされたケーキにはトルテという表記があったのに。
今回同じものでトルテの表示がないのです。
これはデーメルが裁判で負けたということを意味しているのでしょうかね。
まあ、どちらにしても目的のものは食べれるので問題はないです。
早速それを注文して、もちろんクリームをつけてとお願いしました。
実はウィーンのトルテはかなりチョコの重量感があってすごく甘いために、甘くないクリームと一緒に食べるのが一般的です。
これを知らないとクリームは付いてこないので注意してくださいね。
ということで、ケーキが到着しました。
あまりにも感動して最初に写真を撮ることを忘れてしまって。
まず一口。
やっぱりおいしいですね。
チョコの甘さにほんのりオレンジのジャムが使用されていて。
スポンジ部分だけでもチョコの味が濃厚というかんじです。
その甘さをクリームがまろやかにしていて。
チョコの風味を一段と引き出している感じです。
食べに来てほんとによかったですよ。
そして一口食べた後に写真のことを思い出してここで一枚。
ぜひウィーンに来た際は食べてくださいね。
さてデーメルで食べた後は今度はオペラ座へ行きました。
もちろん目的はオペラを見るために。
実はウィーンでは毎日いろんな場所でオペラやオーケストラをやっていて。
しかも当日券が存在し、もし買えなくても立ち見という方法があります。
特に立ち見は500円以内で見られるというお得なチケット。
今回は立ち見で見ることにしました。
このためオペラ座のスタンド券が売っているところに並びましたよ。
これがかなりの人数並んでいるのでびっくりですけど。
こうしてようやくチケットを購入して、オペラ座の中に入りました。
今回買ったチケットは一階席中央後ろの立ち見席。
これが入った瞬間びっくりです。
何しろほんとにこんな正面から見ていいのかというぐらい立ち見でもいい席なのです。
これはオペラを楽しむことができそうですね。
オペラ座の中は意外にシンプルな構造や装飾で少し驚きました。
これだったらブダペストのオペラ座のほうが豪華だったと思いますが。
さてすぐにオペラは始まりまり、演目内容は「フォルスタット」
まあオペラのことはよくわからないのですが、セットがすごかった。
まずは屋根のような部分の上から始まり、いきなりそこがせり上がり内部が見える構造となっています。
しかも屋根がいささか急で演じるのがつらいように見えますが、周りを囲む部分が少し斜めを向いていて。
屋根が急に見えるように錯覚をさせていました。
オペラ座にはオーケストラの音と一緒に演じる人たちの歌声が響き。
軽やかに動くさまが見ていて楽しいです。
ただし言語が分からないので内容はさっぱりでしたよ。
これは予習していかないとちょっと飽きてくるかもしれません。
公演は2時間半ありますからそれをたちっぱなしというのもつらいものがありますし。
それとチケットを買うために1時間半並んでいますから計4時間は立っている計算になりますが。
最後の方ではつかれていましたね。
私は演目よりも設置装置のほうが気になってしょうがなかったですが。
ま、完全な理系なのですよ。
ともかく人生で一度はオペラを見れてほんとによかったと思います。
しかもウィーンという本場で。
これはなかなかできない経験ですからね。
さてオペラが終わった後は地下鉄で宿に戻りました。
そして宿で再び他の日本人と話していたのですが、その後戻ってきた日本人を見ると。
あれ、オペラの時に前に立っていて話していた人だ。
しかも、もう一人は話していませんが後ろにいた日本人だ。
なんと日本人が多いと思っていましたが、同じ宿に泊まっているとは。
そしてもう一人の日本人を加えて5人でずっと話していましたよ。
これまた話が盛り上がり、、、というか昨日話していた人ほんとすごいんですけど。
何しろいろんな文系のジャンルに精通していて、オペラから文学作品から何でも話して知っている。
5人もいれば好きな趣味はバラバラですがそれにすべて深いとこまで知っていてある意味尊敬ですよ。
ただやはり歴史が一番詳しいらしくて、その部分は俺しかついて行けない感じでしたけど。
おかげで、おかげで、、、、なんと本日も寝たのが4時という快挙。
もう完全に明日の観光は諦めましたよ。
実際には、近い世界遺産を見て、日帰りで行く世界遺産の方は1か月後にしましたけど。
こんなに会話をしていて時間を忘れたのは初めてかもしれません。
こんなに話が合う人初めてあったかもしれませんね。
ただその方は明日のフライトで日本に帰るとのことで。
また日本で会うことを約束しましたね。
ハンガリーで一緒に泊まっていたもう一人の人も知っているので3人で飲む感じで。
日本に帰ったら飲み会の日々になりそうな気がします。
さて 寝ます。
ウィーンへのアクセス
日本からはヨーロッパの主要な航空会社が経由便で行ける。
直行便があるのはオーストリア航空とANAだけ。
周辺の都市からもバス、列車ともに便数が多いために簡単に行くことができる。
建造物のほとんどはウィーンの環状道路のリンクの中や周辺に存在する。