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 【[雑学]アメリカ・カナダ

世界遺産雑学86--最初にアメリカ大陸を発見したのは--
2000.12.30
 
世界遺産雑学86

--最初にアメリカ大陸を発見したのは--

コロンブス
スペインの援助を受けてアメリカ大陸を発見した人
大航海時代の幕開けを先導した人
しかし、アメリカ大陸に最初に到達したヨーロッパ人がいた事実がここにはあった。


ランス・オー・メドー国立歴史公園  カナダ

カナダの西海岸
ここは、カナダの中でも辺境の地
ニューファンランド島の中に眠る遺跡。
歴史を根底から覆した遺跡。
この遺跡はある一つの真実を伝えているのである。

みなさんは歴史を学んだときにアメリカ大陸に最初に到達した人は誰と習っただろう?
地球は丸いことを信じ、ヨーロッパから西に行けばインドに到達すると信じた
「コロンブス」
と歴史の教科書は教えてくれた。
事実、その後大航海時代が始まりアメリカ大陸が植民地化していった。
しかし、この歴史を否定した遺跡がここに存在した。
コロンブスよりも500年以上も前に建てられた。
アメリカ大陸、最初のヨーロッパの痕跡。

物語「サガ」
このサガは代々アイスランドに受け継がれた物語である。
12~13世紀にかかれたこの物語にはヴァイキングの歴史がかかれていた。

グリーンランドを発見し、そこに定住したものがいた。
赤毛のエイリークである。
また彼の息子も航海に赴いた。
そして息子は「ヴィンランド」(葡萄の土地)を見つけだしたと。

この物語を読み、この場所にあこがれたものがいた。
ノルウェーの歴史学者、ヘルゲ・イングスタッドであった。
彼はこの場所を探すためにアメリカに渡る。
旅の途中、1960年彼は物語にかかれた場所と同じような場所を見つけた。
草原の入り口、ランス・オー・メドーである。
こうしてこの場所で発掘が開始された。
その後ここから八軒の建物が見つかったのである。
年代調査からここは1000年頃のものとされ、さらに驚いたことに随所にノルウェーの様式が確認された。
これにより、コロンブスより500年も前にヴァイキングがアメリカ大陸に到着していたことが事実となったのであった。

さらに驚くことが発見される。
ヴァイキングが高度な技術を持っていたこと。
彼らの住居後から鉄の加工した後が見つかっている。
すでに彼らは製鉄の技術を駆使していたことが明らかにされたのであった。


今までに語り継がれていた歴史を覆す事実を持った遺跡、ランス・オー・メドー国立歴史公園はヴァイキングの生活を示す遺跡として1979年世界遺産設立当初に世界遺産に登録された。
歴史学者を震撼させた遺跡はここに残っている。





みなさんもいまだに知らなかった事実では無いのでしょうか?
僕も世界遺産を学ぶまでは知りませんでした。
これによってコロンブスの価値は落ちませんが、ヴァイキングのすごさが分かりました。
帆船だけで大西洋を渡った事実。
よほど有能な民族だったのです。