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 【オーストリアの世界遺産

世界遺産「フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観」
2009.04.23
 
2009年4月23日    527日目


湖があるのどかな風景

ここは古来より自然と共存してきた歴史を持つ

ヨーロッパ最大の塩水湖


おはようございます。

まだ暗いですが。

本日は7時のバスに乗りたかったので。

5時半に起床しました。

まだあたりは暗いですが。

荷物をすべて出して、ロッカーに入れて。

チェックアウトです。

その後は薄暗い町中へ飛び出しました。

南駅の近くなのでトラムに乗る必要があって。

トラム乗り場へ向かいトラムに乗りました。

こうしてバスターミナルへ到着しましたが、私が乗るバス乗り場がよくわからなくて。

10分ぐらい悩んでしまいました。

たった10個しかバスが止まるところがないのに。

でも無事メルビッシュ行きのバスに乗ることに成功しました。

あとはメルビッシュに到着するのを待つだけ。

しかも終点ですからほとんど寝ていましてね。

こうして2時間後にはメルビッシュに到着。

すぐさま向かったのはインフォメーションです。

ここではレンタサイクルが借りられるとのことで。

その場所を聞き出すために。

案の定すぐに教えてくれて、その場所まで行ってみると。

自転車の看板が書いてありそこでマウンテンバイクを借りることができました。

少々お値段が高いことが難点でしたけどね。

そして自転車をこいで一路湖方面へ向かいました。

ようやく見えてきました、湖が。

こここそ世界遺産「フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観」です。

古来ここで大きな洪水が起きました。

もともと平原だったところに流れ着きやがて湖を作りました。

それこそフェルテー湖/ノイジードラー湖なのです。

やがてこの土地でとれた塩と混ざりここは巨大な塩水湖となりました。

またこの地には8千年前からこの地に移り住んだものがいました。

彼らはこの塩の湖という特殊な環境にもかかわらずここに住み農業をおこなってきたのです。

このためここには古来からの風景が残る場所となりました。

ワイン畑や牧草地など昔の風景を今に残しているのです。

ちなみになぜ二つの名前が存在するかというとここは国境にある湖。

オーストリアとハンガリーの国境が湖を分断しているからなのです。

このためドイツ語とハンガリー語の二つの名前が存在します。

この国境に接した自然と共存した証を持つフェルテー湖/ノイジードラー湖はオーストリアとハンガリーとの2つの国の世界遺産として登録されました。

こうしてバスはメルビッシュの街に到着しました。

バスを降りてからはすぐにインフォメーションへ。

ここの世界遺産は広い範囲にわたっているのでレンタサイクルを借りたかったんですよ。

このため自転車を借りられるところを探して。

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自転車を借りられることができました。

ノイジードラー湖へ向かいました。

今回はオーストリアからみているのでこの名前で呼ばせていただきます。

メルビッシュの街から東へ進んでいくとそこは葦が茂る場所へとたどりつきました。

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どうやらノイジードラー湖の周囲にはほとんど葦が覆い茂っていて肝心な湖が見れないみたいです。

しかし、このメルビッシュの街からはその先に一直線の道が作ってあり葦の中を突っ切る形で存在しました。

こうして颯爽と自転車をこいでいるとその途中からようやくノイジードラー湖が見えました。

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湖自体は茶色をしています。

葦が生い茂る中、湖は小さく顔をのぞかせていました。

さらにその先に進むとそこはテーマパークのような場所になっており。

そこからはノイジードラー湖を観光できるような船がたくさんありました。

でも時期ではないので全部係留されているだけですがね。

ただここから湖が一望できるようになっています。

対岸の向こうはハンガリー。

逆側の対岸はオーストリア。

同じ湖なのに国境があるなんてほんと信じられません。

ここまで来てもやはり葦に囲まれていて

ノイジードラー湖は葦とともに生き続けた場所なんだと実感しました。

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さてこの場所の観光が終了してからメルビッシュの街に戻り。

続いては隣町のルストという街へ移動です。

もちろん湖に一番近いところを通って。

かなり風が強いので苦労しましたがその分美しい風景を見ることが。

なんとそこは一面葡萄畑。

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湖側は葦に覆われていて反対側はブドウ畑でおおわれているのです。

そのほかには葦が刈り取られて面白い形で保存されていました。

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これはいったい何に使うのでしょうか。

しかもまるで地上から生えるミステリーサークルのような形をしていて。

この地方の独特な風景なんだなと実感しました。

ルストまでの道のりは平たんでただ海岸沿いはすべてが舗装されていないのですごく走りにくい。

しかも風が強くて余計大変です。

でも景色は葦の林や湖、ブドウ畑、牧草地など多種多様にわたり。

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ところどころある民家もまるでその風景に溶け込んでいる感じなのです。

昔からこの風景を続けているというのはほんとにすばらしいですね。

そしてようやくルストの街に到着して、湖をと思いましたが。

なんとルストの街からは葦の草原が広がっていて。

湖が一切見えませんでした。

このため町の観光を開始。

ルストの街はそんなに大きくないですが、メルビッシュや他の街と違ってデザインが中世のまま統一されている雰囲気があります。

そして町の中心には塔がそびえる教会が。

この町も中世からの風景をそのまま残しているのではないでしょうか。

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ルスト観光が終わった後は再びメルビッシュに戻りました

今度はしっかり舗装されている道から戻ると山の中腹からノイジートラー湖やその周辺を眺められるようになっていて。

ブドウ畑と湖がいかに密接な関係にあったのかわかるようです。

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でもこの湖は港には向いてないですね。

葦が陸地を囲んでいて、湖まではかなり離れていましたから。

周辺をブドウ畑に囲まれている中自転車で飛ばすというのは何とも気持ちいいです。

こうしてメルビッシュに到着してから、続いてはルストと反対方面へ。

そして自転車をこいでいると見えてくるもの。

そうハンガリー国境なのです。

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実はメルビッシュはオーストリアとハンガリーの国境にある街。

メルビッシュから2km南に行ったところにはハンガリーの国境が存在するのです。

現在はシェンゲン条約で両国はパスポートの確認もなく移動できるので。

ただハンガリーの看板があるだけ。

そしてその看板を超えるとそこはハンガリー。

この世界遺産はハンガリーとオーストリア共同の世界遺産ですから、国境を越えても世界遺産の中なのです。

さっそくハンガリーのフェルテー湖を眺めに行ってきました。

ハンガリー国内に入ったのですからハンガリーの名称で湖を呼びますよ。

で、いきなりというかかなりびっくりした事実が。

オーストリアとハンガリーでは全く風景が違うということなのです。

湖周辺の景観は変わらないのですが、その周辺にある土地利用が全くと言っていいほど違っていて。

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オーストリアはほとんどがブドウ畑として使用されているのですが。

ハンガリーからはブドウ畑が一切なくすべてが牧草地として敷き詰められているのです。

オーストリアは土の色という印象ですが、ハンガリーは緑。

国が違うだけでここまで利用方法が違うのかとほんとにびっくりしました。

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自転車で進んでも進んでもずっと牧草地が続くのです。

とりあえず最寄りの街まで行こうかと思いましたが。

ここで戻らないといけない時間になったので。

再びオーストリア側に戻ってゆっくりと自転車をこいで風景を眺めていました。

湖周辺は自然のハンガリーに文明のオーストリアという印象を植え付けられましたね。

これはどの本にも載っていないことだったので来てみて知ることができてほんとにうれしいです。

こうしてようやく観光が終了というか。

バスの便が少なくて。

早い便に乗るか遅い便に乗るかを選択しなければいけなくて。

早い便に乗る選択肢をしたのです。

何しろ本日このままブダペストに行く予定だったので。

1時ぐらいの便に乗ってそのままウィーンに帰りました。

もちろん道中は完全に寝ていましたけどね。

ウィーンに到着してからはとりあえず宿に行って。

荷物を引き取り、ネットで列車の時間を検索。

列車の出発まで2時間ありそうだったので、その間は日記を書いていました。

いまだに日本に帰国する前の日記を書いているので、もう大慌てですよ。

とりあえず残り一日分になってほっとしています。

そして再び出発の時間になり巨大な荷物をしょって西駅へ。

が、チケットを買おうとしたらすごく並んでいてビックリ。

出発までにチケットが買えるかどうかすごく不安な状態ですよ。

でもスムーズに列は進みなんとかチケットを購入することができました。

、、、、ものすごく高いですけど。

さてすぐさま列車に乗り込み一路ハンガリーブダペストへ。

少し遠いですが列車の速度が速いので3時間で到着してしまうのですよ。

車内ではほとんど日記を書いていましたね。

というか薄暗くて景色を見てもほとんど見えないという感じでもありましたが。

ようやく8時にはブダペストに到着しました。

何度目だって感じのブダペストですが。

駅に到着してからは予約していたアンダンテホステルへ。

スタッフとオーナーの方は1か月ぶりの再会です。

まあお久しぶりですといった感じなのですが。

懐かしい場所というかまるで日本というかんじの場所なのです。

ずっといても何にも問題ない場所ですよ。

さてそしてチェックインをした後に私がいたときにずっと泊っていたWさんは出発したかと聞いてみると。

まだいるとのことで。

でもその時は出勤中で会えなくて。

出勤といってもカジノのプロなので合法の海外でずっとカジノをやっている方。

特にエジプトは4か月もいて一度もピラミッドと見なかったという兵なのです。

まあ、起きたら会えるでしょう。

ということで懐かしさもあって宿泊客とスタッフと話していましたね。

それにしてもここにきている人たちが変わりました。

前は学生だけだったのに。

今は長期旅行や3か月などの会社を辞めた人たちで構成されています。

もう学生シーズンは終わりましたからね。

シーズンによってこれだけ旅の人が変わりますよ。

さて本日はもう疲れたのでこれにて終了します。

明日はまた懐かしい顔に会えると思います。



メルビッシュ・ルストへのアクセス
ウィーンのSudtiroler Platz(南駅の西隣)からバスが一日数便ある。
ただし午前中は7時と10時発しかない。
土日は便が減るので注意が必要
メルビッシュのメインストリートにインフォメーションがあるのでそこでレンタサイクルの場所と地図をもらうと便利。
メルビッシュから南へ3km程進むとハンガリー国境があり自転車などで入国することが可能。