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 【ハンガリーの世界遺産

世界遺産「ホルトバージ国立公園-プッツァ」
2009.04.28
 
2009年4月28日    532日目


突然広がる平原

そこには数々の家畜が存在する

長い間変わらない風景が残る


眠い。

久しぶりに早起きしました。

と言っても6時半起きですけど。

本日からしっかりと観光をするために頑張って起きないと。

起床してからはすぐに朝食。

こんな時間に食事を作る気はないのでパンとチーズで終了。

そしてすぐさま宿を出発して東駅に向かいました。

正直ブダペストの東駅は何回も来ているので。

歩いてもあっさりと到着。

すぐさまチケットを購入しました。

本日の目的地はホルトバージです。

ただここに行くにはブダペストから直行で行けないために途中で乗り換えになります。

チケットを買った時には出発の10分前だったのですぐに列車に乗り込みました。

こうして出発した列車ですが、コンパートメントではなかったのでパソコンはできず。

ひたすら音楽を聴きながら景色を見ていました。

すると突然見えてくるのは黄色い平原。

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あまりにも真黄色なので一瞬絵具で塗りつぶされているのかと錯覚したほど。

しかしよく見てみるとなんと菜の花が一面に咲いていました。

前回のハンガリーではこのような風景がなかったので季節が変わったんだと実感しましたね。

さて1時間たってようやく乗り換えの駅のfuzesabonyという駅に到着しました。

というかハンガリーはもちろんヨーロッパの駅は駅名が見難くて到着したか正直悩みますが。

到着の時間をメモしていたので降りることができましたよ。

さっそく乗り換えの列車を見つけて。

40分の待ちでしたが列車に乗ることができたのですぐに過ぎ去ったという印象です。

こうして再び列車が出発して。

こちらものどかな田舎の風景をずっと眺めていました。

ただ風景を見ていると眠くなるのはどうしてでしょうね。

でも一切寝れませんよ。

何しろ途中下車ですから乗り過ごすことが怖かったので。

再び1時間経過してようやくホルトバージに到着しました。

ここが世界遺産「ホルトバージ国立公園-プッツァ」がある場所

プスタ

それは平原を意味する。

ここは2000年以上も前から遊牧民族がすみついた場所。

彼らはこの平原で家畜を飼い長年住んできたのです。

しかしここには驚くべき程の自然が残されています。

それは鳥類の楽園でもあったのです。

人が2000年以上にもわたり住み着いた場所に鳥類の楽園があるという世界でも稀な場所。

彼ら遊牧民族は自然景観や環境を全く変えることなく放牧によって生きてきたのです。

ここは人間と自然が共存した場所なのです。

この類い稀なる自然環境を残すホルトバージは自然環境をうまく利用した好例として世界遺産に登録されました。

さて駅に降り立ってからよく見るとなんと50代ぐらいの日本人の夫婦がいるではないですか。

日本人というかアジア人は私達だけだったので話しているうちに仲良くなり。

一緒に回ることになりました。

夫婦の方はプスタツアーというホルトバージで行われているツアーに参加するとのことで。

一人では参加を悩んでいましたが一緒に参加することにしました。

そしてさっそくツアーの申し込みをしようと思いましたが。

駅からいきなり農道を通らないといけないらしく。

その農道が全く見つけられない。

このため先にインフォメーションへ行くことにしました。

木漏れ日の中歩いていると、目の前には飛んでいる鳥が。

そして近くには電柱の上に巣を作っている鳥が。

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この鳥、実はコウノトリなのですよ。

日本では繁殖に苦労しているコウノトリですがここでは野生のまま普通に生息しているのですね。

これもここが昔ながらにのどかな場所という証明なのです。

夫婦のおかげでこれがコウノトリだと知りましたよ。

そしてインフォメーションに到着してからツアーの申し込み場所を聞いてようやくその農道を見つけることができました。

それは駅からほんとにわかりにくい場所からつながっていました。

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正直びっくりしましたよ。

ようやくプスタツアーの申し込み所に到着してさっそくツアーの予約。

が、本日は14時のツアーしか存在しないとのことなので。

ツアーを予約した後は町はずれにあるアーチの橋を見に行くことにしました。

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のんびり田舎道を歩いて向かいましたが周りはほんとに平原で。

今まで多少森とかあったのにここだけ平原というのもほんとにびっくりです。

周りには姿は見えませんが鳥のさえずりが大音量で。

これほどのたくさんの鳥の鳴き声を聞いたのは久しぶりですね。

こうしてようやく橋に辿り着きハンガリーの中でもっとも大きい石橋の観光をしました。

橋自体は草原を切り裂く川を越えるために設置されていて。

川自体があまり大きいものではないので橋も小さいです。

しかし小さいながらも8連のアーチが重なり、周りの風景とは対称的なんですよね。

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自然の風景の中、突然建造物が現れる。

それも中世ぐらいの橋の建造物ですから。

のどかな風景とは合わないかもしれないですね。

さてこうしてのんびりと周りを見学した後は時間になったのでツアーの場所へ移動しました。

そしてやってきたのは馬が繋がれた馬車。

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ツアーに予約した人はこれに乗って自然と古来の放牧との共存した場所の観光です。

馬車に乗ってさらに北上するとそこは地平線が見えるほどの平原へ。

なんとホルトバージの北はほとんどが平原になっているのですね。

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町の中にいると気がつかないものです。

これだけの広大な平原ですから家畜の放牧もほとんど見えない状態で。

この密度が自然を守っている条件なのかもしれないです。

最初に見えたのは水牛。

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そして豚にロバに羊など。

それぞれは別々の場所に区分けされていて、すべての家畜はお互いの姿が確認できないほど広い場所に放牧されています。

水牛はやはり池というか湿地という場所にたくさん集まっていました。

豚はなぜか全身が毛だらけで始めてみる種です。

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羊はほんとに集団で行動していて、まるで集まった場所が絨毯のように背中でまっ平らになっていました。

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見ていると何か面白いです。

それ以外にも、これがなんだかわかりませんが山羊のようですごく角が大きい動物が。

これはほとんどが日中の暑い時間なので皆さん横になっていましたよ

これほど角が長い動物を見たのは初めてかもしれませんね。

あとそのほかには昔ながらの放牧に使った技のパフォーマンスを見ることができました。

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馬に乗りながら鞭を振るう様子や、平原なので馬を寝かせ見つからないようにする技など。

この地に根付いた技術を見せてもらえますよ。

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プスタツアーはこの世界遺産を見るためにはぜひ参加して方がいいかもしれないですね。

これを見ることによって自然と人間がどのように共存したかがわかりますので。

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こうしてツアーが終わりましたが。

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帰る時間を調べておいたので微妙に間に合わない時間だったので。

夫婦の人と話していました。

そして夫婦の帰りの列車の時間が近づいたのでそれに合わせて駅に向かい。

が、途中で迷子になって焦りましたが。

私は列車ではなくバスで次の街へと移動することに。

ただバスがほんとに来るかはわからなかったのでバス停で待っていることにしました。

30分ぐらい待ったところでなんとバスが来てくれて。

次の街、デブレツェンへ行くことができましたよ。

もちろんここからは宿探しです。

2つぐらい宿をピックアップしていたのですが。

1つ目は30ユーロと言われ、2つ目はユースに向かっていたのですがなんとつぶれていて。

どないしようか。

ブダペストに戻るにもそっちのほうがお金がかかるので。

30ユーロのほうに泊まるしかないんですが。

そして改めてその宿に戻ると、ハンガリーのお金で6900FTというではないですか。

ユーロだと3900円でフォリントだと3000円しないぐらい。

何で払う通貨でこれだけ違うの?

よくわかりませんけど。

まあ、3000円以下なのでここに泊まることにしました。

明日の移動はすでに調べているのであとは夕食を買って。

宿で食べて日記を書いていました。

でもかなり疲れているので休憩しながらですけどね

さて明日はワインの世界遺産に行ってきます。



ホルトバージへのアクセス
ブダペストの東駅からミシュコルツmiskolc方面の列車に乗りfuzesabonyで下車
そこからデブレツェンDebrecenに乗り換えてホルトバージで降りる
デブレツェンからは列車が2時間に一便、バスも2時間に一便存在する。
草原は駅の北側に存在するがツアーに参加しないと見えない。
駅のホームを少し東側に行くと北側に延びる農道が見える。
それをまっすぐ行き、さらに正面に見える橋を渡り右手に巨大なホテルが見えるのでホテルの正面まで行きさらにそこから北に向かうとツアーのカウンターが見える。
わからない場合はインフォメーション(駅から南にまっすぐの左手)で聞くこと。