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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ」
2009.05.09
 
2009年5月9日    543日目


畑の中に突如現れる塔

それは床にモザイク画が残る聖堂

宗教都市として繁栄した街



おはようございます。

ちょっと肌寒いですね。

もう5月ですから毛布だけで寝れるかと思えば。

寒さで目覚めてしまいましたよ。

とりあえず、本日は何時からでも観光を開始してよかったので。

まずは朝食を食べて。

朝食付きのユースホステルなのでそこら辺は心配してなかったけど。

案の定、パンとバターとジャムとコーヒー。。。。

、、、、ヨーロッパの人の朝食ってホントに味気ない。

これでよく朝からやる気が起きるのかと思うぐらいです。

しかもパンがあまりおいしくないし。

まあ朝食を食べてから再び部屋に戻り、今度はひたすら日記を書いていました。

現在猛ダッシュ中で日記を書いているので。

とりあえずだいぶ進みましたが。

本日の夜までには昨日分まで書いて本日分も手がけるぐらいにしたいものです。

こうして日も昇ってきたのでようやく観光開始です。

ここは世界遺産「アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ」の中。

時は4世紀。

ここはアドリア海に近い場所にあった宗教都市でした。

古代ローマの支配下にあり、キリスト教が信仰され始めここに教会が建設されたのです。

そして次第にアクイレイアは繁栄し。

5世紀には東方正教会の総主教座となり、かつてない繁栄を迎えたのです。

こうしてアクイレイアはキリスト教がヨーロッパに広まる重要な拠点となったのでした。

しかし時代が過ぎ去り、ここは廃墟同然となってしまいました。

現在残る建物はその後11世紀に再建されたものなのです。

こうしてアドリア海付近に残るアクイレイアの周辺の遺跡とバシリカはキリスト教は発展する大きな要因となった場所であり。東方正教会の美術を今に残している場所として世界遺産に登録されました。

まずはアクイレイアの周辺の遺跡からみていきました。

アクイレイアは中心部に巨大なバシリカと塔が存在して。

その周りにも礎石だけですがさまざまな遺跡が残されています。

小さな川なのか運河なのかお堀なのかよくわかりませんが。

直線に流れる川の横にびっしりと並ぶ礎石のあと。

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横には並木道で舗装されています。

並木道をのんびり歩くのもほんとに気持ちいいですね。

それにしてもいったい何の遺跡だったのは。

見た目では判断できません。

礎石の細かさを見る限り邸宅だったのではないでしょうかね。

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そのほかにも十本ぐらいの列柱が並ぶ場所も存在したり。

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家の床の部分が残っていて、その床が消えかかっていますがモザイク画で装飾されている場所もあります。

このモザイク画ってホントに作るのめんどくさいんですよね。

絵画の方がよっぽど簡単に作れますから。

それだけの権力や富がここに集まっていた証拠にもなります。

今までモザイク画は何回か見ましたが床すべてがモザイク画なんて片手で足りるぐらいしか見てないです。

それほど世界で残されている場所も少ないのですから。

あとはお墓みたいなところあったりと、ここは宗教都市としての姿を今に残しているのです。

こうして周りの遺跡を見終わった後は続いてバシリカを見に行きました。

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町の中心に立つバシリカ

見た目はバシリカ様式に見えますしバシリカっていいますからそうなんだと思ったのですが。

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よくよく見たらラテン十字の形をしていて。

何でって思いましたが、11世紀に改築したんでした。

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バシリカの長方形の中にラテン十字を立てるとこのような建物になるのですね。

横には巨大な塔も立っていて。

塔とバシリカが少し離れているのが特徴です。

あとはバシリカの前方部分に8角形の建物があって。

これがいったい何の役目があるのかさっぱりわからない。

何しろ内部に入っても8角形の池というか階段というかそういうものがあるだけ。

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不思議な建物でした。

つづいてバシリカの中に入るとそこは一面のモザイク画の床が現れます。

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すべての床にモザイク画が描かれていて。

上部はほんとにシンプルに作られているのに床だけが鮮やかな絵で彩られているのです。

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何でこんなに両極端なのかわからないですよ。

ほんとに床にはモザイク画を踏まないように中心部まで行く浮いているガラスの通路が通路があったりするほど、下は細かい絵で装飾されているにも関わらず。

上はほんとにシンプルに何の装飾も存在しないのです。

下部は4世紀の教会を11世紀に上部を改築して作られたもの

11世紀の方がシンプルなんですけどね。

この4世紀の時はビザンツ帝国の最盛期。

これだから床一面がモザイクなのでしょうか。

ビザンチン美術はイコンの他にもモザイク画の文化でしたからね。

それにしてもモザイクに描かれているものがすごく多種多様にわたり。

動物から人の顔、魚やそれを漁する風景など。

見ていても楽しい限りです。

もちろんモザイクを保存するのは大変なので人が入れないようにしっかりと保護してありました。

でもよくよく見てみるとモザイク画歪んでいて、当時の床はまっすぐではなく歪んでいたのかと思わせるほどです。

バシリカの祭壇部分には巨大なフレスコ画が描かれており。

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だいぶ昔の作品なのか色が少し褪せてきていて。

何が書いてあるのか判別が不能なのが多いです。

たぶん聖人たちが描かれていてそれぞれの宗教儀式の様子を描いているのだと思うのですが。

やはりよくわからない感じがあります。

でもそれは後方部の円形になっている場所すべてに描かれていて。

周りの大理石の彫刻とともに見ているものを惹きつけるようです。

またこの祭壇の下にも潜れるようになっていて。

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そこには柱が乱立した空間が存在し、そのすべての壁と天井にフレスコ画が描かれていました。

このような空間は幻想的な風景を醸し出していますよね。

またバシリカの横から地下空間に入れるようになっていて。

そこには一面モザイク画の床が。

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中心にはよくわからない階段状のものがあって何だろうと思っていたのですが。

配置的になんと塔の部分で。

塔の地下には巨大なモザイクの空間が存在しているのです。

もしかしたら塔は何かの宗教的な意味があったのかもしれないです。

ほんとにモザイクに囲まれた街がアクイレイアにはあったのですね。

そして最後に塔に登りました。

入口からはらせん階段が続いており。

どれだけ登っても上に辿り着かない。

もう息が切れそうになってしまいました。

しかしようやく上に登って見える風景はとても気持ちがよく、やわらかな風が吹いていました。

見渡す限り畑が続き、田舎といった風景。

しかしバシリカを見ると上からならしっかりわかります。

その十字架の形が。

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実は西欧の教会ってほとんどこんな形をしています。

したからでは一切わかりませんが。

形もすべてイエスキリストに近づこうとしているのです。

でもよくよく見ると長方形のバシリカ式ですね。

のどかな風景に溶け込む教会。

それは長い間この地に残る風景だからでしょうか。

ずっと眺めていても飽きない風景がここにありました。

こうして本日は終了です。

とりあえず宿に戻りました。

何しろ私にはやらなければいけないことがあって。

それは日記。

もうすぐで日本から来る友達に会うので。

それまでには現時点までの日記をしっかり終わらせる必要があるのです。

残り3日。

もう限界ぐらいの速さでかいていますよ。

それでもやはりすべては終わらないですけれどね。

この日記の文章量ですから。

もちろん本日の余った時間はすべて日記を書いていました。

途中でスーパーの開店時間だったので、食料を買い込み。

何しろ明日は日曜日ですから明日の分も買う必要があったので。

本日の夕食と明日の昼食分は買い込みました。

それにしても最近の夕食はほんとにお金のかからないようにしています。

パンとミートソースとソーセージだけ。

これで生きています。

何しろ物価が跳ね上がっているので。

レストランで食べるとお金がかかるので。

これだと3ユーロもかからずに夕食が食べれるので。

、、、、体調が壊れないか不安です。

最近喉から胃にかけて違和感があるので。

これが原因なのかなあ。

まあ、もうちょっとまともなもの食べるようにしたなあ。

そして夜までずっと日記を書いていましたよ。

もうこれでもかというぐらい。

おかげで昨日分までは終わらせることができました。

でも明日もうまくいけば世界遺産を毎日見ることになるので。

毎日日記を長く書かないといけないなあ。

まあ頑張らないといけないですね。

では明日は朝一番で移動です。




アクイレイアへのアクセス
最寄りの駅はCervignano Aquileia Grado。
ヴェネチアとトリエステを結ぶ列車の途中にある。(どちらからも日帰りが可能)
最寄りの駅からは一日12便ほどアクイレイア行きのバスがある。(7:32,8:16,9:45,10:46発など)
ただし日曜は半分以下になる。(9:45,13:11発)
ゴリツァの駅からは一日数便直通のバスが出ている。