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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)」
2009.05.11
 
2009年5月11日    545日目


大学の街、そう呼ばれたパドヴァ

そこにはイタリアで古い大学が存在する

そして研究のために作られた植物園も



目覚ましの音がなり。

6時45分になりました。

あわてて目覚ましを止めて。

隣の人が寝ている中起床。

すぐさま出発の準備を整えて、荷物を持ってフロントへ。

まずは宿の朝食を食べて。

ってやはり朝食がパンとバターとジャムしかない。

ほんとにこんな食事楽しいのかってぐらいつまらないんですけど。

栄養も偏るしね。

朝食を食べてからすぐに宿を出発して、ヴィツェンツァの駅に向かいました。

昨日乗る列車は調べておいたので、その時間に間に合い少しほっとしました。

ようやく列車にのって向かうは昨日降り立ったパドヴァの街です。

30分しかかからずパドヴァに到着して。

まずは重いバックパックをラゲッジに預けました。

昨日もちろん荷物の預かり場所があるかしっかり確認していましたから。

そしてまずは本日のローマ行きの列車の確認です。

出来れば特急だとお金がかかるので急行ぐらいがないかなと思って探したら。

なんとちょうどいい時間帯の到着のICが存在したので早速予約です。

イタリアは何と言っても自動券売機がすごく便利。

チケット売り場に並ばなくても簡単にチケット発券できるのですから。

ただし少しの英語がわからないと予約しにくいかも。

一度発券してしまえばもうその後は簡単に予約できますけどね。

値段はというと微妙に高いといえば高いのですが。

500kmを5000円ぐらいなので、、、まあそんな感じです。

日本よりは確実に安いですけどね。

というわけで移動のチケットも買ったので早速世界遺産へ向かいました。

このパドヴァにあるのは世界遺産「パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)」です。

ヨーロッパ最古の植物園

その施設は大学の研究室から始まりました。

イタリアで2番目に古いパドヴァ大学

創立は1222年。

それはヴェネツィア共和国という当時この周辺を支配していた唯一の大学であり、厚い保護を受けていたのです。

自然科学や医学に専門を置き、世界が生んだ天才学者である天動説を唱えたコペルニクスはこのパドヴァ大学で学び、そして万有引力の法則を提唱したガリレオ・ガリレイはここの教授だったのでした。

こうした自然科学が専門の大学だったために植物学のさらなる発展や研究のために1545年に当時の教授がこの場所に植物園を創設したのです。

これはヨーロッパでも最も初めにできた植物園であり、もちろんヨーロッパで現存する最古の植物園なのです。

そして研究のために様々な植物が集められ研究されたのです。

特にじゃがいもやひまわりなどはイタリアで一番最初に植えられた場所となりました。

そしてここで調べられた植物のデータはその後植物学において重大な影響を与えた場所になったのです。

パドヴァに残る植物園は世界の植物学における研究所として素晴らしい功績を残し、植物学だけでなく化学、生態学でも学術的に貢献した場所として世界遺産に登録されました。

まずは駅からトラムに乗り近くの場所まで行って残りは歩いて。

ちょうど霧が出てちょっと見難かったけどね。

こうしてようやく植物園に到着しました。

最初は、え、ここ?という感じで普通の町中に作られています。

門もいたってシンプルでただの鉄格子といった状態で。

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とりあえずまずはチケットを購入して。

植物園の中に入りました。

さて入ってからはもう植物のオンパレード。

植物は教員に必要な程度しか勉強していないので。

よくわからないのもいいのですが。

さまざまな種類が存在します。

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というか、少し入っただけでわかるその姿。

何しろ植物園なのに森みたいな場所も存在して、その森の一本一本の木がすべて違う種類なのです。

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知っているだけでも松、紅葉、楓、銀杏、メープルなどなど。

だってこれ木漏れ日あふれる森という趣のある場所で、すべての木が違う種類なんです。

え、これ木だけでどれだけの種類があるのですか。

信じられない世界です。

もっと信じられないのは木がすごく大きいこと。

普通植物園にある木って比較的小さいものが多いですよね。

そりゃもともとここに自生しているわけではなく、他の場所から苗木を持ってきて埋める必要があるので。

植物の成長は比較的遅いので。

小さい気だらけになって林という印象の植物園になるのですが。

ここの植物園は完全に百年以上たっている木がほとんど。

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いや、百年じゃこれだけの大きさにならないかも

500年たっているのもあります。

さすがにヨーロッパ最古の植物園です。

それだけの歴史がないとこれだけの森を作り上げられないのですよね。

歴史が約800年もありますから。

何よりこの森は見ていて楽しい。

ほんとに植物の博物館だけあって、隣の木を見ても幹の色、葉の形や色、植物の生え方。

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すべてが違っていろんな発見があるのです。

というか木ってこれだけの違いがあるのですね。

今まで一種類ないし二種類ぐらいしか同時に見ることがなくて。

木って同じような形状をしていると思ったのですが、ここにあるものはまるで違いすぎて。

それと松ってこれだけの種類があるんだと実感しました。

さて森を見てから、とりあえずぐるっと植物園を一周しました。

どうやらここは植物の種類によって区分けされていて。

円形の壁の中や外によって、木、花、シダ、サボテン、ハーブ、熱帯植物、水が必要なものなどいろいろ区分けされていました。

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花も今が季節かどうかはわかりませんが、いろんな色やいろんな種類の花が咲き乱れていました。

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私は花の種類がさっぱりわからないので、なんだかよくわかりませんけど。

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花でもこれだけの色や種類の違いがあったんだというのがわかります。

白から赤、オレンジ、黄色、青、紫など。

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そこには鮮やかな花壇がたくさん存在するのです。

またプールが張っている場所には蓮の花が咲き、緑と紫のコントラストがすごくきれいです。

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水の上に生きる植物というのもこれだけの種類があるのですね。

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まるでここにいると図鑑を見ているようです。

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またサボテンなども植木鉢によってさまざまな種類が育てられていて、丸いものから棘があるもの、複雑な形をしている物など。

熱帯植物は横にある付属の建物の内部に温室が作られていました。

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温室の中ははいることができませんでしたが。

また熱帯植物でも巨大に育つものはそれ専用の塔のようなガラスの温室が作られていて。

ここでは様々な植物を育てるためにありとあらゆる設備がそろっている場所なのです。

それにしても一番びっくりするのはその植物を集めてきている場所。

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もう世界中どこからでもという感じで。

もちろん日本の植物も植えられていて。

日本でいえば松とか竹とかが植えられていました。

もちろんすべての植物に名前と自生している場所が書かれていて。

ヒマラヤ、南アフリカ、北アメリカなど様々な国が書き込まれていましたよ。

それにしても一番疑問なのが。

ここはイタリアなので地中海気候ですよね。

でも完全に亜熱帯やサバンナの植物が普通に植えられていて育っているのですよ。

どうやって育てているの。

形状から完全に東南アジアで自生する植物とかもしっかり育っているのを見て。

ちょっと信じられない気持ちでいっぱいです。

なぜ、どうして。

それはここの研究者じゃないと分からないのかも知れません。

もちろんここを整備している人は多く、現在でも研究の場所ですから。

内部にはたくさんの人が働いています。

働いているのか研究しているのかは見ているだけではわかりませんが。

ここの人たちによって植物園は今もこの世に存在しているのですね。

もちろん目の前にはそれをまとめるための建物もあり。

植物園の片側を覆うように建てられています

ここで数々の研究がまとめられ、世界へと報告されたのでしょうか。

こうして午前中で観光が終了しました。

植物園自体もあまり大きいものではないですから普通の人だったら一時間かからないぐらいの広さですから。

私は3時間ほどいましたけどね。

こうしてまだ列車の時間までありましたが。

パドヴァの駅に戻ってきました。

本当はパドヴァの街でも見ていこうと思ったのですが。

世界遺産ではないとほんとに観光しない私です。

パドヴァの駅では駅の中にスーパーがあったので本日の昼食と夕食を買い込みました。

そして構内で昼食をとって。

バックパックを引き取り、列車に乗り込みました。

ローマまでは5時間半。

列車ではほとんど日記を書いていましたよ。

そりゃ本日中に、今日までの日記を完成したかったから。

途中世界遺産がある街とかよるのでおりたくてしょうがなかったですけど。

まあ友達が来るのでローマへ直行です。

明日の夜には友達と会っているというのを考えると正直びっくりしますが。

この世界遺産はまた来ますのでそれまで。

どのみち本日降りても月曜日だから休館日なんですけどね。

こうして列車はひたすら南へ。

私の日記はというとほとんど完成しました。

これで明日合流しても大丈夫というかんじまでなったので。

残りは景色を見ていましたね。

こうして7時ちょっとすぎにようやくローマに到着しました。

歴史で何度も出てくるローマです。

まあもう夜なので本日は宿に行くだけですが。

だいぶ前の段階でホテルは予約してあったのですぐにチェックイン。

そしてすぐにネットをしに行きました。

何しろもう一週間ほどネットができていなかったので。

自分のパソコンからできないので日記の更新はできませんでしたけど。

とりあえず自分のパソコンでネットが出来ればいつでも日記の更新をします。

まあ日記やメールの返事がかけてよかったです。

そしてその後は明日泊まるホテルの場所を確認していたのですが。

見つからない。

住所を頼りに行くと、、、、インターフォンだけにそのホテル名が書いてあった。

すごく微妙な場所でした。

これで明日泊まれるか不安で仕方がないです。

それにしても夕食にピザを食べたのですが。

なんと5ユーロも請求された。

、、、え、こんな高いの。。。

イタリアのローマは物価が高くて怖い限りです。

その後は宿に戻り、写真の整理をしていました。

あとは明日どういう予定にしようかと。

まあ明日その場のノリで考えたいと思います。




パドヴァへのアクセス
ヴェネツィアからパドヴァへは一時間に一本以上列車が走っている。
所要30分から1時間。
また各都市からヴェネツィアに行く列車であればパドヴァを経由していく。
植物園へはパドヴァの駅から目の前を走るトラムにのってprato valleで下車
降りた場所からトラムが走ってきた方向に少し戻りトラムの線路方向に左に曲がり、すぐに右斜め前に曲がる道があるのでそこをまっすぐ行くと植物園につく。
またサンタントニオ聖堂を背にして最初の左に曲がる道を進んでも到着する