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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「ヴィッラ・アドリアーナ(ティヴォリ)」
2009.05.12
 
2009年5月12日    546日目


数々の池に建物

それはローマ皇帝の権力の証であった

世界を模した、数々の建物が並ぶ場所


朝起きてみたら、もう7時半だよ。

もう少し早く起きようと思っていたのに。

で、すぐさま宿の朝食を食べに行きましたよ。

なんか朝食券をもらってカフェで朝食だから少しは食べれるのかと思っていたら

なんとパン一個とコーヒーだけ。

これが朝食といわれても、、、栄養バランス完全にないですね。

そして続いて本日泊まる宿へチェックインしに行ってきました。

本日、日本から友達が来るので。

あらかじめ宿を予約しておいたのですよ。

とりあえず昨日の段階で調べておいたので、その住所に行ってみると。

やっぱりホテルらしきものがない。

普通のアパートの一室なんですが、普通はそこにホテルとか書かれているのに。

いったいどうやってチェックインすればいいのか。

と思っていたら、一人の男性が話しかけてきてくれて。

こっちだと言ってくれるではないですか。

その人についていくとなんと違うホテルに到着して、ここだというではないですか。

よくよく話を聞いてみるとなんと私が予約した場所はそのホテルがあっせんしているところで。

ここで鍵やチェックイン、朝食などを済ますみたいです。

そしてお金を払うと、現在部屋をクリーン中だから11時に来てくれと言われましたが。

観光をする予定だったので、前の宿から荷物を持ってきてその宿にあずかってもらいました。

あとは帰ってくるだろう時間を告げて。

さっそく観光へ出発です。

昨日からの段階で、本日行くところを少し悩んでいて

ローマは友達と観光するだろうから、日帰りで行ける遺跡を観光しようと考えていたので。

しかも飛行機の到着時間に合わせて戻ってこなければいけないので。

簡単に行ける場所に行こうと思ったのです。

ということで、まずは地下鉄に乗りバスターミナルがある駅まで。

そこからバスに乗り継ぐのですが、なんとバス停が二つあって、しかも地上と二階部分があってどこだか探すのに苦労しました。

いろんな人に聞きまわってようやくチケットを購入して、バスに乗ることができました。

そして1時間後、バスの運転手がヴィッラ・アドリアーノと叫ぶではないですか。

実は本日向かっていたのはティヴォリという街で、ここには2つの世界遺産が存在するのです。

このうちのどちらかに行こうと思っていたので、簡単に行ける方に行こうかと思っていたのですが。

ガイドブックを読む限り行きにくそうな場所の世界遺産の名前を言われたので。

ここで降りて世界遺産「ヴィッラ・アドリアーナ(ティヴォリ)」に行くことにしました。

ローマ帝国ハドリアヌス帝

それはローマ帝国でもっとも繁栄した時代

前任ローマ皇帝トラヤヌス帝はローマで一番巨大な国を作りあげ。

ハドリアヌスはそれを不動のものとしたのです。

そんなハドリアヌスは戦争や視察のために様々な場所をおとずれました。

そしていろんな場所に感銘を受け、それをローマでも見れないかと考えたのです。

このためハドリアヌスはローマ近郊にエジプトやギリシャを模した別荘と作りあげたのです。

その規模は別荘というより巨大な街というほどの大きさがあったのです。

それをたった16年で作り上げたのでした。

こうしてローマ時代に様々な技術が投入されたヴィッラ・アドリアーナはその後における芸術に多大な影響を与え、当時の技術力の高さを伝えるものとして世界遺産に登録されたのです。

バス停に降りてからとりあえず少し歩くみたいで。

いろんな人に道を聞きながらようやく到着。

さっそくチケットを購入して中に入りました。

チケット売り場からは少し歩いていると何やら巨大な壁のような遺跡が出てくるではないですか。

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まず見えてきたのがポイキレという泉にある壁です。

それはあまりにも巨大であまりの長さのために少しびっくり。

でも城壁というわけではなく、何か目隠しような感じもあります。

このポイキレはギリシャの庭園を待てたもの

長方形の広場の中に中央に長方形の泉が配置されていて。

他の建物が一望できるような場所にあります。

というかなんでしょうか、この建物の量は。

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ここはハドリアヌス帝の別荘ですよね。

別荘がこんなに広くて、こんな巨大な建物が存在する時点でローマの権力者は多大な力を持っていたことがうかがえます。

ちょっと信じられない世界ですよ。

そして続いては養魚池と大浴場、小浴場に向かいましたが。

その高さ、その大きさに言葉が出ない。

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何しろ浴場は2層か3層ぐらいの巨大な建物になっていて、養魚池もその上に存在します。

さらに浴場も2つ存在していて大と小とは書いてありますが、どちらも巨大で一体何人の人がお風呂に入れるかぐらい巨大な空間がそこには存在しているのですよ。

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風呂だけなんですからこれだけ巨大にする必要がないのに。

ただしそのおかげもあってそこから眺める景色はすごくきれいです。

古代ローマの人も同じ風景を眺めたのでしょうか。

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そしてヴィッラ・アドリアーナはさらに奥に進めるようになっていて。

進んでいくとそこに見えるのは巨大な長細い池が存在するのです。

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これはカノプスと呼ばれておりエジプトのセラープス神殿を真似した庭園

細長い泉にはたくさんの彫刻と柱が配置されていたみたいで、現在ではごく一部ですが彫刻と柱が残されています。

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すべて泉を向いているので対岸からその様子を眺めるようになっていて。

泉にその色が反射して浮かびあがる姿はとてもきれいです。

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ただ泉の色が少し汚いので当時はこれが澄んだ水だったでしょうからその姿を思うだけでもすごく価値があります。

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カノプスのいちばん奥には劇場のような半円形のドームが建っていて。

ここには神殿があったような雰囲気があります。

あと噴水もあったのではないでしょうか。

また泉の上からも眺められるようになっているのでそこに登って泉を眺めるのも最高です。

そして続いては宮殿や広場の方に向かっていきました。

ただ5月のイタリアは日中ものすごく暑い。

帽子がないと日射病になってしまいそうなくらい。

水を持っていかないとかなりヤバいです。

宮殿のほうはもうたくさんの部屋の礎石があって何が何やらわからないぐらいの礎石が残されています。

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もちろん高さも相当ある場所もあったりで。

これがたった一代の皇帝の時に作られたものと思うとびっくりします。

あとすべてレンガで作られていてそれが今まで残っているというのも驚きなんですけど。

信じられない高度な技術がつぎ込まれているのでしょうか。

それにしても煉瓦の積み方が変というか面白い。

普通連画って長方形か正方形で作られますからそれを水平に置きますよね

しかし、ヴィッラ・アドリアーナは基礎部分は水平に置かれているのですが。

それより上は水平を45度傾けて積み込まれているのです。

これって普通強度が弱くなるはずなんだけどなあ。

ここはローマ時代から残っているのですごく不思議ですよ。

ただしデザイン的にはすごくきれいで、レンガでこのような積み方もあるんだと感心してしまうほど。

これだけの量の建物を造り、なおかつデザインにも気を使う遺跡。

これがただの別荘という時点でローマの権力が伝わってくるようです。

そして宮殿の近くには円形の池が配置されている島のヴィッラと呼ばれる場所があります。

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円形の壁に囲まれた中に円形の泉。

そして泉の中には円形の舞台のようなものが存在するのです。

まるでそこは皇帝のためだけの泉のようにこじんまりしており。

ここを一周することができませんが、一部分から眺めていてもそこにはかつてきれいな風景があったとこがわかるような場所です。

なんかもうあまりの広さ、たくさんの泉、浴場、宮殿など少しローマ帝国の力を侮っていましたね。

ハドリアヌス帝はほんとにすごい力をもった皇帝だったということを身にしみてわかることができました。

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ほんとにヴィッラ・アドリアーナは広い敷地にたくさんの遺跡が点在しているので。

夏なんかは暑くてかなわないのでしっかりとした装備で来ないと大変です。

ローマから日帰りができるので一度来てはいかがでしょうか。

観光が終了して、ヴィッラ・アドリアーナからバス停に戻ろうとして。

歩き始めたのはいいのですが、なんと迷子になりかけた。

何回も曲がってきたのでショートカットできないかと思ったのが間違いでした。

とりあえず、遺跡まで戻ってようやく前の道を歩きバス停に到着しました。

これだけで30分ぐらいはロスしましたよ。

さてこうしてローマに帰ってきたわけですが。

まずはホテルにチェックインをして、ものすごく暑くて汗をかいてしまったのでシャワーを浴びて。

少し宿でのんびりしていました。

そして食料の買い出しとか行った後で、ようやく空港に向かいましたよ。

が、どうやら時間を読み間違えて。

安いルートで行くとたぶん到着時間に間に合わない。

あわててテルミニ駅からの直行列車に乗りました。

チケットを購入した段階であと3分で出発といわれてしまい。

でもホーム近いから大丈夫だと思っていたのですが。

なんと25番線はテルミニ駅から400m離れた場所にあって。

あわてて走りましたよ。

次のに乗るとすでに到着時間を過ぎてしまうので。

息を切らせてなんとか列車に乗ることができました。

こうしてローマの空港に到着して、到着出口を確認。

到着するのを待っていました。

するとようやく成田イタリア直行便が到着したみたいで。

すぐに友達が出てきましたよ。

ほんとに会えてよかった。

こうしてすぐにテルミニ駅に戻るったのですが、今度は違う列車を乗り継いだのでよくわからなかった。

どこで降りるか正直不安でしたさ。

でもなんとかテルミニ駅に到着することができて、宿に向かい、荷物を置いて一休憩。

まあもう夜も遅い時間なので、、、でも空はまだ暗くなってないですけどね。

ともかく夕食を食べないといけないので、テルミニ駅周辺を散策。

すると安いケバブ屋があったのでそこで食事をとることにしました。

というか持ち帰って宿で食べていましたけどね。

そして久しぶりに会いましたので二人で飲んでいましたけど。

イタリアのワインってホントにおいしいですね。

さて明日は待望のローマ観光をしてきましょうか。




ティヴォリのヴィッラ・アドリアーナへのアクセス
ローマの地下鉄B線ポンテ・マンモーロPonte Mammolo下車
そこから2階の青いバスのターミナルからティヴォリ行きに乗る(切符売り場は一階)
降りる場所は少しわかりにくくティヴォリの5kmの標識が見えて少し行ったバス停下車
わかりにくいので運転手におろしてもらうように言っておくこと。
降りたバス停からも2kmぐらい離れており通ってきた道を戻っても進んでもヴィッラ・アドリアーナの標識が見えてくる
ただ大周りになるのでバスが向かう方へ歩きはじめ、最初か二つ目の右に曲がる道に進み、つきあたりを右に進み、次の左折する道を進む。
ただし場所によってはもう一度右に曲がりそして左に曲がらないといけないので住民に尋ねること。
途中から標識が出てくるのであとはそれに従って。