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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「サン・ジミニャーノ歴史地区」
2009.05.19
 
2009年5月19日    553日目


そこは丘の上にある街

しかし他の街とは違う景観がある

塔が乱立する街並みが


とりあえず朝ゆっくりと起床して。

朝食を食べている際に。

友達が本日は宿でゆっくりしたいと言っていたので。

私ひとりで観光することになりました。

まずは駅に向かい、すぐさまチケット購入。

そして指定されていたホームの列車に乗って出発を待っていました。

すると列車は動き出し。

、、、、、ええええ。。。

まだ出発より5分も早いんですが。

しかも誰も人が乗っていないんだけど。

もしかして列車間違えた。。。

これ回送列車だったら俺どこに連れてかれるのよ。

すごく不安な思いになったのですが。

なんと列車はフィレンツェの隣の駅に到着して。

そこで降りることができました。

改めて目的の列車を確認してみると、やはり違う列車だったらしく。

その駅で改めて列車を待ちましたよ。

ほんとに気付かなかったら危なかった。

こうしてようやく目的の列車に乗ることができて。

1時間の列車の旅。

そして到着したのはポッジボンシという駅です。

本日の世界遺産に行くにはこの町を経由しないといけないので。

ポッジボンシという街に到着してからすぐにバスの時間を確認。

そしてチケットを購入しました。

バスのチケットは運転手か、近くのキオスクのような場所で買う場合があり。

とりあえず駅の中にあるバーでどこで買うのかと聞いてみたら。

なんとここで買えと言ってくれたので。

往復チケットを購入することができましたよ。

そしてバスに乗り込み、ようやく到着した場所こそ世界遺産「サン・ジミニャーノ歴史地区」です。

美しき塔の街

そう呼ばれるのがこのサン・ジミニャーノ。

しかしこうした街並みができるには暗い過去が必要だった。

中世のヨーロッパでは教皇派と皇帝派が分かれており、町が二分することがよくあった。

このサン・ジミニャーノも例外ではなく、お互いに命を狙われることもあったのである。

こうした防御のために建てられたのが塔。

街は塔が乱立し、町で争いが絶えなかったのである。

またこの町はシエナ、フィレンツェ、ピサに囲まれている交通の要所でもあり。

サフランの一大産地でもあった。

これによって富を得た貴族が権力の象徴にこぞって高い塔をたてはじめたのであった。

こうして丘に残る街には突如として塔が乱立する丘へと変貌したのである。

その後フィレンツェの支配に入り、中心に立つ塔よりも高い塔をたててはいけないという法律ができてから街は衰退

現在では14つの塔が数えられるだけである。

こうしてできたサンジミニャーノの街は世界において独特の景観をもつ場所として、また中世の街を色濃く残す場所として世界遺産に登録されました。

そこには塔が乱立する風景が。

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普通の民家みたいなところから生えているところもあったり。

さらに王宮みたいなところから塔が建っている部分もあったり。

それは一様に天に向かってそびえているようです。

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街は普通の城下町といった感じで、細い路地に少し高めの建物が埋め尽くされているのですが。

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そんな中に突然立つ塔の数々。

というかほんとに普通の家からそびえている塔もあるのですが

塔は長い風化によって、塔から植物が生えているものもあり。

長い歴史を感じます。

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さらに街を進むとそこは広い広場に出て。

そこにもいくつかの塔が生えているのがわかります。

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というかそれほど塔が必要だったのか。

もともと権力争いの道具として塔を乱立させたんでした。

でなんかの施設から塔が生えているのではなく、普通の民家から塔が生えているとは思ってもみませんでしたよ。

もちろん街の中心にある王宮の中からも塔が建っており。

この塔が一番高い塔となっています。

確かあまりにも乱立しすぎて、この塔より高い塔をたててはいけないという法律ができたんでしたっけ。

このため塔を建設することが終結したのです。

だから今でもこの塔が一番高い塔なのですね。

そして王宮の中庭に出るとそこにはある部分にフレスコ画が描かれているきれいな場所へと。

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もちろん日差しがさしているので大半のフレスコ画は色あせていますが。

それでも日陰の部分に残されているフレスコ画からここには絵で覆い尽くすほどの空間が存在したのですね。

ちなみに王宮の内部は入りませんでした。

その後はさらに進み、サンジミニャーノの城塞へと向かいました

そこはサンジミニャーノで一番高台にある場所。

サンジミニャーノの風景を見ることができます。

そしてその周りに広がる自然の風景も。

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サンジミニャーノは丘の上に建設されている都市。

このため周りは自然に囲まれていて、見渡す限りのブドウ畑に覆われているのです。

というかどうしてこのような場所に建設されたのか。

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確かに敵が攻められたら簡単にわかりそうですが。

生活にはすごく不便なところですからね。

ただ城塞自体もかなり小さいもので、内部には何も残っておらず。

当時何が存在したか正直わかりませんよ

ただ城壁はサンジミニャーノを守るように堅固な要塞になっていて、そこから見る景色は抜群のものです。

それにしても、こんな小さな町でこれだけの権力争いがあるとは思いませんでした。

文献を読む限りではもっと大きな街というかんじだったのですが。

ただ丘に立つ少し大きな街なので、ここで大量の塔が乱立するとは到底思えない場所。

何がそれほど建設ラッシュを推し進めたのでしょうか。

ただの権力争いに。

、、、いやきっとただのと言ってはいけないのかもしれないですね。

当時の宗教熱というのは相当なものですから、ここにはそれ以上の気持ちが残されているのです。

権力争いに巻き込まれた街がどのように進化したのかはこの町に残っているようですね。

こうして途中で、遠くからその街を眺めてみたかったので。

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街から遠ざかってみたのですが。

どうやら道に迷い。

なんかブドウ畑に出て。

結局同じ道を戻りましたよ。

炎天下だからほんとに疲れてしまった。

再び街に戻って今度はほかのルートで街を一望できるところを探しました。

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するとサンジミニャーノの入口付近から農道に出れるようになっていて。

少し歩くとなんと街を一望できる場所に。

そこは青空にはえる塔の街。

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街のいたる場所から大小の塔が空に伸びているのです。

何とも不思議な風景。

今まで見た街並みではないことは確かです。

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本当はこの町にはもっとの塔があったのですが。

あまりにも乱立しすぎて法律ができて、塔の数が減ったのですよね。

当時の半分以下に減っているので、昔はどのような風景だったのか。

街から大量の塔が建っていた風景を想像するとちょっとすごいものがありますよ。

眼の前にはブドウ畑が並び、そして町の茶色にそびえる塔。

そして真っ青な空の青。

その色彩だけ眺めていても違う世界に引き込まれたというかんじですよ。

ここからの風景はほんとにお勧めです。

ちなみにここにはなぜかたくさんの日本人のツアー客がいて。

絵を描いていました。

というか一人荷物を忘れたらしくて、とりあえず届けましたよ。

荷物にはご注意してくださいね。

観光が終了した後は。

一本のワインを購入しに行きました。

このサン・ジミニャーノはワインの産地としても有名で、イタリアの格付けの中でも一大産地に登録されているのです。

白の辛口ワインで有名な場所なんですよ。

日本ではこのサン・ジミニャーノのワインは一切手に入らないので。

近くのワイン屋でワインを購入。

こうしてすぐさまフィレンツェにもどることができました。

というか帰りはバスでかえって来たのですが。

バスの方が快適でしかも安い。

行きもバスで来た方がよかったのかもしれないですね。

フィレンツェにもどってからは宿で写真の整理と調べ物を。

何しろイタリアはすごい宿が取りにくいのでネットで調べていましたが。

やはりほんとに宿が取りにくい。

何でこの時期に人がたくさん来るんだ。

ほんとに旅が大変になっていますよ。

ただ安宿の予約システムがあるので、町に到着する前に宿が決まっていますけどね。

ほんとに便利な世の中になったものです。

これでナポリまでの宿の予約は完了です。

ただそこから日程がどうなるかわからないので予約することができないのですが。

まあどうにかなるでしょう。

それとここで大問題が。

なんとフィレンツェの宿をもう一泊と言っていたのに。

どうやらしっかりと伝わっていないらしく。

明日はフルといわれてしまいました。

え、明日フィレンツェ観光できないのと思いながらどうしようかすごく焦りました。

しかし3日前にもう一泊と言っており、しかも宿の台帳にはそのことがメモされていて。

オーナーさんが汗をかきながらどうしようか悩んでいましたよ。

ドミトリーもフルとかになっていて。

ほんとにどうしようか。

すると何度か計算した後にもう君たちはもう一泊していいよと言ってくれました。

何がどう解決されたのかさっぱりわかりませんでしたが。

あなたたちはラッキーだというセリフを言ってくれました。

まあほんとによかったです。

さてこうして本日は終了です。

あ、夜にはこの白ワインを飲みました。

すごく渋いというか辛いというか。

苦手な人も多いかも知れません。

ただ少し濃厚で、ブドウの味がしっかり伝わるような味でした。

では明日はフィレンツェでまだ観光していない場所を見に行ってきます。


サン・ジミニャーノへのアクセス
列車だとフィレンツェからはシエナ行き、シエナからはフィレンツェ行きの列車に乗りポッジボンシpoggibonsi下車、駅の目の前からサン・ジミニャーノ行きのバスが頻発している
バスで行く場合はフィレンツェからはSMN駅の西側にあるSITA社のバスターミナルからポッジボンシへ。
あとは列車と同じ方法でサン・ジミニャーノに行く。