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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場」
2009.05.21
 
2009年5月21日    555日目


イタリアの中部にある小さな町

ここには小さな広場に面する大聖堂がある

それはロマネスク様式の最高傑作だった


本日は移動の日。

ということで6泊もお世話になったフィレンツェの宿とお別れです。

結構過ごしやすかっただけになんかさみしい気分です。

昨日の段階で出発の時間は調べておいて。

本日は無理のない時間に起床。

そして宿をチェックアウトしてそのまま駅に向かいました。

すぐさま列車のチケットを購入して。

いろいろ調べたのですが、どうやらフィレンツェからボローニャ間の移動は普通列車がほとんどないみたいで。

ICかESという高速列車しかなくて。

ICは予約がいる場合といらない場合があって、今回は必要だったみたいで。

列車の座席チケットとともに購入しましたよ。

それがなんと本日の目的地であるモデナという街直行でほんとに楽だった。

本来ならボローニャ乗り換えをするかもしれないと思っていたのでね。

でもモデナの街でラゲッジがなかったら荷物を預ける場所がないことで。

荷物を持って観光になるので少し覚悟をしましたが。

こうしてモデナまでは順調に進み、もちろんその間は日記を書いていましたよ。

最近移動している時しか日記を書いていないのも驚きです。

友達と一緒にいるとやはり書かないものですね。

そしてようやくモデナに到着。

さっそく駅で荷物が預けられるか確認してみると。

、、、、、やっぱりないよ。

覚悟していたのですが。

どうやらイタリアの主要な都市以外はラゲッジがないと思った方がいいのかもしれないです。

今度またこういう状況に陥るので、その場合どうしようかと今から悩んでいますけど。

というわけで、友達と話し合った結果。

荷物を持って、町の中心地まで行って、どちらかが荷物を見ている間に片方が観光するという形に。

というわけで重い荷物を担ぎながらモデナの市街地へ歩きましたよ。

駅から中心部まではそんなに遠くはないので。

15分ぐらい歩いてようやく到着することができました。

途中イタリア陸軍の施設があってその目の前で音楽とともに行進をしていたので。

休憩とともにその行進などを見ていましたよ。

いったい何の式典だったかさっぱりわかりませんでしたけどね。

こうして世界遺産「モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場」に到着しました。

12世紀にたてられた大聖堂。

それはロマネスクの最高傑作でした。

モデナの街は小さくながらもここには当時の技術がふんだんに使われ、そしてそれをそのまま保管してきました。

また隣の塔も当時と全く同じ姿を残し。

その二つが残る広場も周囲は中世のままの風景を今に残しているのです。

さらにこの風景はキリスト教における都市建築の例でもあり、現在も変わらず残された街

こうしたモデナの聖堂と塔と広場は中世キリスト教の街の典型的な姿を残し、ロマネスクの傑作を残す場所として世界遺産に登録されました。

最初このグランデ広場に到着してみると。

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なんとオッレ・テヴィカという市民の塔がなんと大規模な修復中。

一面工事用のネットが掛けられていました。

でもなんかその色どうなのか。。

周りの風景と同居しない色なのでちょっとがっかりしてしまいました。

まあ、緑のネットと同じようなものか。

取り合えず観光を開始しましたよ。

荷物は友達が近くのカフェで見ていてくれるとのことで。

その間、すぐさま観光を開始しました。

市民の塔はどうしても観光はできないのでこれは断念として、まずはグランデ広場から。

そこはドゥオーモに面した小さな広場です。

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反対側は市庁舎が並び、その中には彫刻と時計が時を刻んでいました。

ここは中世から全く変わらなぬ風景を今に残す場所。

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中世の宗教都市そのままに保管されているのですね。

人々はここに集いそして交流し、歴史を作ってきたのでしょうか。

まあ広場といってもすごくせまいんですが。

今まで大きな広場とかを見すぎているからかなあ。

このモデナは小さな都市なので、これぐらいの広場で十分なのかも知れませんね。

そして続いて向かったのはドゥオーモです。

広場から見ると意外にシンプルな聖堂。

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豪華な装飾もなく、石造りのきれいな聖堂です。

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横から入る扉の周辺は豪華な装飾がされており、たくさんの柱に囲まれていました。

これどこかで見たような気が。

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あ、ハンガリーのパンノンハルマでも同じような装飾の門を見ましたね。

後ろから見ればすごくシンプルなのですが、表に回るとその姿に驚きます。

今まで全くの装飾がなかった教会に巨大なバラ窓が付いているから。

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これこそロマネスク様式の特徴ですよね。

壁の部分にも多少の彫刻が施されていて、石に彫りこんだ絵が浮かびあがっているのです。

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ただ中心部分は修復中でしたが。

カテドラーレの内部は暗いですが、静かで不思議な雰囲気というか。

祭壇部分が2層に分かれていて、上部分は大きなキリストの絵とともに皆がいる場所から見えるようになっていて。

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そこまで階段で登っていくのが印象的です。

両隣にも祭壇があったりして。

下層は小さなキリスト教の像が安置されているだけですが、内装は新しい感じの装飾が使われている印象です。

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天井からはキリストが十字架に磔にされた姿の彫刻が吊り下げられていて。

なんとなく悲しいといった印象を持ちます。

上部の祭壇部分には周辺を金色で装飾された聖人の姿が描かれていて。

そこから人々を見下ろすように、まるでこちらを向いているような感じ。

きっと何かを伝えているように。

聖堂の中にもたくさんの彫刻が配置されており。

中には馬小屋でキリストを生んだ姿の彫刻があります。

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これはほんとに細かくて、人々にキリストの生まれを鮮明に伝えるかの様ですね。

ここの世界遺産は小さいながらもほんとに存在感を現していました。

こうして観光が終了して。

再び移動を開始。

荷物を再び背負って、モデナの駅まで到着して。

まずはボローニャ行きの列車のチケットを購入。

なんかチケットを買うのにすごい大変だったのですが。

なんとかしてチケットを購入することができて。

ボローニャにたどりつくことができました。

そしてすぐさま再びチケットの購入をし直して。

今度はヴェネツィア行きの列車のチケットを購入。

そして再び列車に乗りましたよ。

ボローニャからは約2時間でヴェネツィアに到着することができるので。

比較的簡単にヴェネツィアに到着することができました。

今まで日本でさんざん写真で見てきたヴェネツィア。

ようやく駅に降りた時には目の前が運河ですごく感動しましたよ。

何しろ列車がヴェネツィアの駅に到着する際にも海の中を走っていましたからね。

もう信じられないことだらけです。

さてすぐさま予約していた宿に向かったのですが。

ここ歩いてみるとわかるけど、地図がないとさっぱりわからない街で。

宿に向かうだけでもすごく苦労しましたよ。

運河が多すぎて目印になるものがないから。

それだけ複雑に入り組んでいる。

もちろん建物の中に通路があったりとかして。

もうさっぱりわからない。

駅近くの宿を予約したはずなのに結構迷ってしまいましたよ。

ようやく宿が見つかって、チェックインをして。

すぐさまスーパーの場所をチェック。

ちなみにヴェネツィアは一切バスや自転車が走っていないので。

スーパーがあるか不安でしたが。

あることを知って正直ほっとしましたよ。

でもやはり、ヴェネツィアで唯一車が走る場所の近くでしたけどね。

こうして少し休憩して、スーパーに行き。

明日、観光に必要な水や食料の買い込みに成功しました。

ついでに夕食分も買い込んでしまいましたが。

何しろヴェネツィアは物価がイタリア一高いとして有名で。

宿代もすごく高いので。

夕食もとりあえず検討しましたが、やはりスーパーで買った方が安く済みそうだったので。

宿に戻ってひっそりと夕食を食べましたよ。

しかも本日は疲れていたので。

観光をすることもなく、そのまま宿で。

というかヴェネツィアすごく暑いんですが。

北に来たから涼しくなると思いきや。

窓を全開に開けていてもすごく暑い。

湿気がすごくあり、寝るのにも一苦労。

さらに難点なのが蚊がいること。

蚊取り線香をたいて、ようやく寝ることができましたよ。

夏のヴェネツィアには注意が必要かも知れません。

さて明日、明後日はヴェネツィア観光を思う存分しようと思います。



モデナへのアクセス
ミラノ-ボローニャ間の列車の途中駅。
ボローニャから30kmぐらいしか離れておらず1時間に1本以上列車が存在する。
ただしESは停車せず、RとICしか止まらないので注意が必要。
モデナの駅から中心地へはモデナの出口から左に向かう道を進みすぐある巨大な交差路を右に。
そしてまっすぐ進むとお城に当たるのでそれを右に曲がって城に沿って左に曲がりそのまままっすぐ進むとモデナの広場に到着する。