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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「アッシージ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群」
2009.05.26
 
2009年5月26日    560日目


一人の熱心な信者が作りあげた心理

それはキリスト教の一大派閥を作り上げた

フランシスコ会の幕開け


おはようございます。

朝起床して、朝食を食べ。

友達は体調がすぐれないとのことで観光を断念して。

私ひとりで本日の観光に行ってきました。

まずは地下鉄に乗り、、、、乗れない、、。

なんとこの地下鉄の駅は自動券売機しかなくて。

現在最小の持っているお金が20ユーロ。

券売機は20ユーロを受け付けないものなので。

切符が買うことができない。

これは少し焦りました。

何しろ、列車の出発の時間は刻々と近づいているのですから。

これ逃すと本日目的の場所まで行けないですし。

というわけですぐさま近くのお店を回り、空いているカフェを発見。

すぐさまパンを購入して、なんとか小銭を作ることができました。

そしてようやく地下鉄のチケットを購入し、一路テルミニ駅に。

すぐさまテルミニ駅に到着してからチケットを購入して、あせって列車に乗り込みました。

なんとぎりぎりに到着だったのでほんとに汗かいてしまいましたよ。

が、列車の出発が20分遅れたのはやはりイタリアならではというところでしょうかね。

そして本日の目的地アッシジまではゆっくりと日記を書いていました

あせって書かないところは私らしいのですが。

こうして2時間後、アッシジの駅に到着

アッシジの駅から街の中心地は離れているのでバスに乗りましたよ。

こうしてようやく世界遺産「アッシージ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群」に到着しました。

聖人フランチェスコ

彼はこの地でキリスト教の修業に明け暮れました。

そして彼はある時その心理を見つけたのです。

清貧、純潔、服従というテーマを掲げ、そこにキリスト教の会派を立ち上げました。

これこそ小さな兄弟たちの修道会、フランシスコ会の誕生でした。

彼は生きているものすべてに心があるとし、動物や鳥なども人間と同等であるかのように接したのです。

またその後貧者や病人に奉仕する生活を送ったのでした。

この行動や理念に感動した人たちが次第に集まりここに巨大な聖堂の建設が始まったのです。

それはゴシック建築の傑作であり、ジョットによるフレスコ画なども描かれました。

またその教会以外にも弟子たちを祀る教会など様々な教会が作られ、アッシジは一種の宗教都市へと変貌したのです。

こうして今でも残るフランシスコ会が守るアッシジはゴシック建築の主たる聖堂であり、芸術家による傑作の壁画が残るとして世界遺産に登録されました。

最初に向かったのはサンタ・キアーラ教会です。

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ここは聖フランチェスコの弟子にしてその教えを忠実に守った聖女、聖キアーラの遺体が安置されている教会です。

丘の街に少し広がる広場の目の前にその教会はそびえており。

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その教会は白とピンクの色を奇麗に配置された教会となっているのです。

正面には巨大なバラ窓もあるのが特徴。

ちなみに逆光だったので写真が撮りにくかったですが。

内部に入るとそこは薄暗い空間へと変貌します。

正面の祭壇には十字架にくくりつけられたキリストの絵が上から吊り下げられていました。

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外見はピンクと白のきれいな教会なのに、こちらはほんとに窓が少なく暗い少し怖いような雰囲気へと。

その中で正面にはステンドグラスが飾られていてまるで光り輝いているように見えるのです。

真ん中の空間は装飾もなく、中央の祭壇だけがきれいに装飾されているのですが、その横にある空間はフレスコ画でおおわれている空間となっています。

そこに書かれているのは聖キアーラの生涯が描かれています。

彼女は敬虔な聖フランチェスコの弟子であり、それを尊敬したさらにキアーラの弟子によって作られた教会。

聖キアーラがどんな人で、どれほどの素晴らしい人だったかの歴史博物館のような趣があるのです。

何よりこの教会のすごいところはその地下にありました。

聖キアーラの遺体はこの教会の地下に安置されており、内部は豪華な空間へと変貌しているのです。

教会の内部にある階段を降りるとそこはまるで小さな夜を彩る空間。

円形の中心に聖キアーラが安置されており、その天井部分は紺色で瞬く星が描かれているように見えるのです。

さらに奥には聖キアーラがどのような人かの生前の姿を模した人形が寝かせてあり。

どのような人が聖フランチェスコの教えを守り、今でもそれを反映させた人なのかというのがわかります。

また聖キアーラが生前使っていた服装なども展示されていて。

服から当時の敬虔な信者の信仰の様子が見えてくるようでした。

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サンタ・キアーラ教会を見終わった後は、アッシジの中心地を歩いてみることに。

ここにはいたるところに教会があり。

内部も様々な趣があります。

全く装飾がなく、正面には木造の十字架とキリストの姿がある教会

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色彩華やかで豪華な装飾を教会全体にちりばめられた教会

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今は一部しか残っていませんが、フレスコ画に覆われていたであろう教会

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内部の空間がすごくせまく、ごく少人数しか入れない教会など

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それは規模から装飾から多種多様にわたるのです。

ただすべての教会は石造りで、外見はシンプルといった印象でした。

それにしてもこのアッシジという街はほんとに丘に作られていて高低差が激しいです。

路地もせまく、車も通るのが一苦労。

しかし、いったん眺めの良い場所に出るとそこには広大な自然の風景を拝めるのです。

巨大な山の一部分の丘に建てられたアッシジ

そこには昔ながらの自然環境が見渡せる場所となっているのです。

聖フランチェスコがここで熱心なキリスト教信者になったのもうなずけますね。

さてそして本日のメインであるサン・フランチェスコ聖堂へと向かっていきました。

もちろん聖フランチェスコを祀る聖堂です。

最初に見た瞬間に驚くのは町のいちばん端に建設され、そこからはまるで絶景と思えるぐらいの自然を見渡せる場所に建設されているのです。

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その中に現れる巨大な聖堂。

そこは小さき兄弟たちの修道会、フランシスコ会の本山でもあるのです。

正面から見ると四角に三角の屋根を付けてバラ窓を配置したバシリカ式で。

後ろの方に塔が存在します。

石が太陽に反射すると城に輝いており、その周りには大自然が。

ほんとに荘厳なヴァチカンとかとは違った趣があるのですよ。

聖堂の正面に広場もあるのがより聖堂を強調しているように見えるのです。

そして聖堂の正面だけではなく南側部分は階段となっており、その目の前には今度は石畳の広場が現れるのです。

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そしてその場所からも聖堂に入れるようになっていて。

どうやら外から見る限りは教会は2層式になっているみたいです。

さっそく上部の正面からサンタ・フランチェスコ聖堂へと入ってみました。

するとそこには壁という壁一面に装飾されたフレスコ画。

正面にはステンドグラスで幻想的にした祭壇が設置されているではないですか。

実はこのフレスコ画はジョットによる作品。

右側祭壇近くから始まり、入口まで戻り今度は左側の入口から祭壇に向けて絵の内容が繋がっているのです。

その内容こそ聖フランチェスコが歩んできた軌跡が描かれているのです。

彼がどのようにキリスト教を信仰し、キリストの夢を見、教皇に謁見し、そして説法してなくなっていったか。

すべては見たものが簡単にわかるように簡略化されており、どのように信仰し悩み、悟りを得たのかが簡単にわかるようになっているのです。

もちろん亡くなってから魂が空に浮かぶところとか、聖人の列に並んだところとかも描かれており。

魂のことまで伝わるようになっているのです。

中でも一番面白いのが聖フランチェスコが小鳥と話している姿。

実はこれ小鳥に説教をしている姿なのです。

フランシスコ会は清貧、純潔、服従を主とし、動物や草木たちまで兄弟・姉妹と呼ぶ派閥なのです。

このため小鳥も同じ兄弟であるために、聖フランチェスコはキリストの教えを説教している姿があるのです。

これはこのキリスト教の派閥の中でも特殊な部類に入るのではないでしょうか。

正面のステンドグラスもこのフランチェスコが行った行動が書かれており。

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まるでここは聖フランチェスコの歴史を知る聖堂なのです。

さてサンタ・キアーラ教会と一緒でこれも下に下る階段があり、そこを下ると。

まずはフランスシスコ会の修道士たちが住み、祈る場所である修道院の建物が見えてきます。

四方を建物に囲まれた中庭みたいのが確認されます。

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これより先は修道士の生活の場所なので入ることはできませんが。

再び下から聖堂の中に入ることができるのです。

するとそこには再び巨大な空間が。

えっと、これ上にも巨大な教会がありましたよね。

下にも天井は若干低いのですが、同じぐらいの空間が存在する事実に驚きました。

今まで見た2層構造の教会って下の部分がものすごく小さいのしか見たことがなかったもので。

内部全体はフレスコ画でおおわれていて。

こちらもキリスト教の出来事が描かれているみたいです。

残念なことに描かれているのが聖フランチェスコかどうかの確認はできなかったのですが。

それと驚くことがもうひとつ。

なんと下層の空間にも関わらずステンドグラスがあるという事実。

上よりはかなり小さいのですが、下層部分にこれだけ大きなステンドグラスがあるということに驚きました。

今まで下層にステンドグラスが見たことなんてなくて、あったとしてもすごく小さな窓といった感じですから。

このため全く下層という雰囲気がないのです。

最初にここだけ見たら上部にさらに空間があるというが信じられないくらいに。

サン・フランチェスコ聖堂はほんとに驚くことだらけですよ。

そして実際にはさらに下の空間があります。

階段をさらに下ると見えてくるのは聖フランチェスコの遺体を収めた棺が現れてくるのです。

聖キアーナの教会とは違い、石がむき出しのシンプルな構造。

しかし空間はこちらの方が大きく、一番内部には円形の中心に棺が安置されているといった感じです。

そして人々はその周りをまわり、聖フランチェスコへ向かって拝んでいるのでした。

ただここ写真が禁止なために内部を映した写真がないので。

ぜひとも行ってこの驚きを味わっていただきたいものです。

こうして本日の観光は終了です。

本当だったらもう少し回りたいところがあったのですが。

列車の時間があったので早めに切り上げました。

そしてバスの泊まる広場へ戻るときにさらなる驚きもありました。

このサン・フランチェスコ聖堂の後ろには巨大な建造物が下層に存在し。

たくさんの人が寝泊まりできるような空間が存在するのです。

もちろん修道士のための空間で私たちが一切入ることができないのですが。

まさかこれほど巨大な建造物だったとは正面からは一切わからなかったので。

すごいの一言ですよ。

こうして再びバスに戻りアッシジの駅へ戻ってまいりました。

すぐさまローマ行きに切符を購入して、列車を待っていると

予定通りというか予想通りというか20分遅れで到着。

しかもなんと予定していたホームと違うホームに到着したので。

みんな焦っていましたよ。

こうして列車では日記を書き、2時間後にはローマに到着。

その後は友達と合流して、食料の買い出しをして。

そしてそのまま夕食を食べに行きました。

食べたのは、、、、中華。

いやね、やっぱりイタリア料理よりも中華の方が安いから。

しかもお米は食べれるし、野菜もしっかり食べれるので。

イタリアに来てから中華にお世話になっている回数が多いですね。

こうして夕食を食べて宿に戻り、お風呂に、、、、

が、なんとあったかいシャワーが出ない。

まだこの時期に冷たい水は厳しすぎるので本日シャワーをあきらめましたよ。

ということで本日は終了です。

明日も世界遺産行ってきます。

イタリアはさすが世界遺産が一番多い国といったところですね。



アッシジへのアクセス
ローマ・テルミニ駅やフィレンツェSMN駅から直行列車のRが一日数便出ている。
テルミニからは5:50,7:55出発が便利。帰りは13:50,17:45がある。
アッシジの駅からは町まではLineaCの路線に乗ること。(反対行きに乗らないように注意すること)
チケットは列車の駅のBERの中で購入する。