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 【イタリアの世界遺産

世界遺産「ナポリ歴史地区」
2009.05.29
 
2009年5月29日    563日目


さまざまな支配をうけた街

それは文化の交差点でもあった

地中海に面した街ナポリ


マジふざけるな。

昨日絡んできて、夜からどこかに出かけていたと思ったスペイン人

何を思ったのか朝の4時に騒ぎ始めた。

こっちは起きるっていうのよ。

しかも私に起きたのが気がついたのか手まで降ってきた。

こっちは完全にキレていたさ。

ほんとにマナーのない宿泊客は勘弁してもらいたいです。

ふたたび寝てそして朝に起床です。

微妙に眠たいですけどね。

そしてそのままテルミニ駅に向かい。

ナポリ行きの列車に乗り込みました。

本日からどんどん南下を開始しますから、暑くなるでしょうね。

ナポリまでは2時間の列車の旅で。

もちろんもれなく日記を書いていましたけどね。

こうして着実に日記を書いている日々が続きますよ。

何しろ世界遺産10個ぐらいの日記を書いていませんし。

古いのだとローマ歴史地区なんて現段階で書いてませんから。

とりあえず、列車の中でヴァチカンは書き終わりました。

こうしてナポリに到着してさっそく地下鉄へと思ったのですが。

なぜか地下に向かう通路に行列ができていて、一番先が中に入れないようになっていました。

何で???

このため歩いて宿まで向かうことにしました。

ナポリを歩いてみるとほんとにイタリアでも全く違う文化に来たという実感があります。

というのは街並みがなんか独特。

広い道もあれば狭い道もあって、高低差も結構ある。

あとは車のクラクションの数が半端じゃない。

道は常に渋滞しているし、何より車が道を譲ってくれない。

ほんとに同じ国なのかと錯覚してしまいますよ。

こうして歩くこと20分、道に迷いながらも宿に到着することができました。

すぐさまチェックインをして、荷物を預けて。

そして観光をしようかと思いましたが、この宿WIFIがあって。

久しぶりにネットができるので、先にネットをしてしまいました。

少しみたいサイトもあったり、調べたいこともあったので。

こうして11時になったので観光を開始です。

ここはすでに世界遺産「ナポリ歴史地区」の中。

大国に翻弄され続けたナポリ

そこは貿易の立地条件と、風光明媚な場所が重なり大国の支配を受け続けたのです。

もともとは古代ギリシャが支配した植民都市でした。

その後ローマ帝国、ビザンツ帝国、フランス、スペインなどの強国が支配した街。

しかしこの町はそんな支配を柔軟に受け続け、さまざまな建築様式が残る街となったのです。

フランス式のヌオーヴォ城やスペイン式の王宮など。

ここにはたくさんの建築様式が残されているのです。

こうしてナポリは各時代の建築様式を今に伝え、ナポリが歩んだ歴史を残している場所として世界遺産に登録されました。

最初に向かったのはナポリのドゥオーモです。

ここはナポリの守護聖人であるサン・ジェンナーロを祀った聖堂です。

この教会はナポリの人にとって大事な教会であり、手厚い保護をしてきた場所。

それはこの聖人の血がお祭りになるときだけ液体に戻るという現象が奇跡とされ、ナポリの人をお祭りへと駆り立てていったのです。

外装はほとんど通りに面しているためにどれだけ巨大とかよくわからないですが。

門の周辺には数々の彫刻が並んでいます。

ただほとんどの時間逆光になってしまうので写真が撮りづらいですけどね。

というかヨーロッパの教会の正面はほとんどが午後の遅い時間にならないと日光が当たらないようになっていて。

というのはエルサレムの方向に祭壇が向いているからなのですが。

東側がエルサレムですので必然的に西側に門が向いてしまうので。

こうしてナポリのドゥオーモの内部に入りました。

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イタリアの教会の内部はどこも似てますね。

教会の内部は広く、天井はローマでも見た格子状の黄金装飾で。

教会の内部を三分割するように柱が立っていて。

その周りには彫刻が並んでいるのですよ。

そして正面の祭壇を見てびっくりした。

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なんとヴァチカンで見た祭壇と同じ感じだったから。

中央には鳥をかたどったステンドグラスがあり、その周りには茨か植物のような装飾をしていて。

その下を聖人が支えるというかんじなのです。

ここはヴァチカンと通じるものがあるのでしょうか。

祭壇の下には地下に入る空間があり。

それをくぐると総大理石に囲まれた地下空間が存在します。

天井は幾何学模様のような風景が広がり。

奥の祭壇に向かって大理石の修道士が拝んでいる彫刻があるのです。

このような彫刻は初めて見ましたね。

こうしてドゥオーモの観光が終了したので、その後は港に向かって歩き続けました。

途中、銀行を見つけてトラベラーズチェックを両替したくて。

本日は金曜日で今日を逃すと両替ができなくなってしまうので。

とりあえず前回フィレンツェで両替できた銀行へ向かいました。

すると違う支店に行けと言われて。

そこに行ってみると何とも巨大な銀行で。

なんとか両替をすることができましたよ。

手数料も一回4ユーロなので、大きなお金を両替するのにはすごく便利です。

イタリアではT/Cを両替する際にはBNLという銀行に行ってみてください。

こうしてお金の心配がなくなったので続いて向かったのはナポリの王宮です。

ここはナポリの様々な支配をうけた文化を持つ場所。

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この王宮はスペイン支配下の際に建設されたのです。

ナポリのごみごみした風景からいきなり広い広場に出て、その正面には巨大な三階だての王宮が姿を現します。

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赤い壁が印象的な王宮

内部に入ってチケットを買い進むと、いきなり巨大な階段が現れてきます。

そこは大理石の石段に大理石の手すりなど甘美な装飾を示しているのです。

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ところどころには鎧や剣をかたどった総力もあり。

天井にも漆喰で美しい空間へと変貌を遂げているのです。

そして二階へ進むと、そこはたくさんの部屋が。

そこは王宮にふさわしく、さまざまな調度品が並ぶ部屋がこれでもかと並ぶ場所。

金時計の置物や、豪華なイス。

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壁一面を覆うじゅうたんなど豪華の限りをつくした建築となっているのです。

何より天井部分が一番素晴らしいのですがね。

絵画や装飾などがこれでもかというほど部屋ごとによって特色が違いますし。

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これほどの権力があるというのもびっくりします。

というわけで王宮の見学が終了してから、今度は卵城と呼ばれる場所へ向かいました。

途中びっくりしたのが、王宮の立地条件に。

何しろ私が見たのは正門からだけで、横はすごい下に道路があって。

王宮がすごい高さがあったなんて知りませんでした。

そしてさらに進むとなんと海が見えてきました。

ここは地中海。

その風光明媚な姿を見てすごくナポリってきれいな場所なんだと納得しましたね。

さらにその先にはヴェスヴィオ火山が。

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この噴火によりポンペイとかが火砕流に埋まり当時の姿を今に残しているのですよね。

文献では読んでいましたが、やはり自分の目で見るのはさらに感動があります。

こうしてナポリでも海に突き出す卵城へ。

ここは周辺の風景を一望できる場所。

残念なことにナポリは一望できないのですが、城に上るとナポリの海岸線がどのようになっているかわかるのです。

何より上から眺めるヴェツヴィオ火山はかなりきれいですね。

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ここは無料なので一度登ってみてもいいかもしれないです。

そして続いて向かったのはヌオーヴォ城です。

この城はフランス統治時代に建てられた要塞。

下から眺めるとかなり巨大で、海側から見るとあまりの大きさに少し驚きます。

ちなみにここの場所が丘なので反対側は普通の城というかんじなのですが。

それでもやはり難攻不落の感じがしますよ。

城の形状は円柱の形を積み合わせたという感じで。

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その周りを壁でふさいでいるようで。

入口には大理石で作られた彫刻がいたるところに配置されていて。

周りは城なのに、門だけはまるで城というイメージを持たない場所となっています。

内部はほとんどが博物館になっていて。

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昔のキリスト教の絵画とか、教会がありましたね。

ただ城といった施設の印象はまったくなかったですけど。

まあ外見はものすごく素晴らしい構造をしてかっこよかったです。

こうしてその後はとりあえず次の移動の船の予定を調べて。

続いてはナポリ名物のスペイン地区を見に行きました。

そこは小さな通路に高層建築というナポリでも昔からある場所。

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日の光がほとんど入らず、陰湿という印象がありますが。

向かいのアパートにひもを通し洗濯物を干しているという一風変わった風景を見せてくれるのです。

ただあまりにも暗くてこんな所に正直住みたくないというのが印象ですがね。

しかも空が明るすぎて、路地は暗いために写真が撮りずらい。

まあここはなんか犯罪のようなにおいがするのであっさりと退散しましたけどね。

あまりにも通りが狭くて暗くて、曲がり角が多いからです。

観光が終了してから宿に戻る際中びっくりすることが。

なんと少し前にいた人が荷物をひったくられていて。

犯罪の現場を見てしまいましたよ。

何人かのイタリア人が追いかけていましたが、複雑な場所なので。

つからないかもしれないですね。

ナポリは怖い場所です

イタリアでも犯罪率がすごく悪いといわれる南イタリア。

なんか別の国に来たという感じになってきましたよ。

こうして一度宿に戻ってスーパーの場所を聞き出して買い出しです。

今回泊まった宿は何と自炊ができて、インターネットもできてすごくいい宿なので。

お金を使わないように自炊しようかと。

このため食材の買い出しですよ。

ただ、結局パスタになってしまうのですがね。

こうして宿に戻りすぐさま、夕食を作って食べていました。

そして日記を書いていたのですが。

なんとこんな宿にも日本人が泊っていて。

地球の歩き方を見せてほしいと頼まれたので見せて話していると。

なんとこの方妊婦さんで。

妊婦の体で1か月海外を回っている人でしたよ。

ある意味こういう人に出会ったのは初めてです。

よく家族許してくれたよね。

しかも結婚はこれからというし。

ちょっと面白い人でした。

このため日記が書けなくなってしまって。

疲れもあったのであとは睡眠をすることに。

この疲れが明日に出なければいいけど。

ではまた明日。



ナポリへのアクセス
ローマ・テルミニ駅からR,IC,ESなど様々な列車が発着している。
午前中だけでも十本近く便がある。