古代ギリシャ都市
それは山と海に囲まれた場所にある
2000年前の神殿が今に現れる
朝はなぜか7時きっかりに起床します。
こんな時間でも宿では誰も起床してないんだけどね。
起きているのは日本人だけという事実。
みんな観光どうしているの?
というわけで朝食を食べてさっそく出発。
まずは歩いてナポリの駅まで向かい、さっそくチケットを購入。
が、やっぱりタバッキーで購入しなければならなくて。
ちょっとナポリの列車の仕組みはよくわからないです。
こうして列車に乗り込み、あとは到着するまで、ずっと音楽を聞いていました。
ほんとはパソコン持ってきて日記を書きたかったですが。
ナポリはほんとに危険な場所なので、出来れば高価なものは持ってきたくなくて。
こうしてようやくペストゥムという街に到着しました。
というかあたりには民家すらない
とりあえず道を聞きながら遺跡まで歩いて行きました。
15分ぐらい歩いたところでようやく遺跡に到着しました。
ここは世界遺産「パエストゥムとヴェリアの古代遺跡群を含むチレントとディアノ渓谷国立公園とパドゥーラのカルトゥジオ修道院」のパエストゥムの遺跡です。
パエストゥムとヴェリアは古代ギリシャの遺跡
6世紀ごろ、この地は古代ギリシャが納めていました。
その中でもパエストゥムはギリシャの植民都市が建設され当時の街がそのまま保管されているのです。
ヴェリアは港街に残るギリシャ遺跡
こちらは小さいながらも港町の形状を保っているのです。
またカルトゥジオ修道院はその近くにあるパドゥーラの街にある修道院のこと。
14世紀に創建されバロック建築を色濃く残す修道院なのです。
この渓谷に残る3つの遺跡は古代ギリシャの都市を状態良く保存しており、その後の建築に大きな影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。
そこには草原の中に広がる数々の遺跡のあとが。
とりあえずまずはチケットを購入したら、なんと雨が降ってくるではないですか。
しかも雨は次第に強くなっていく。
このため先に博物館から観光することになりました。
この博物館は遺跡で発掘されたものを展示しているところで、さまざまなギリシャ文化の生活の品々が置かれているのです。
土器から、ブロンズの武器や防具、彫刻や壁画など数多くの古代ギリシャの生活を見ることができます。
土器なんかはさまざまな絵が描かれていて。
特に多いのは男性像と女性像ですね。
なぜか男性は裸の姿が多いですけど。
日常で使う土器なんかもこれだけの装飾がなされているのは正直技術力の高さを感じますね。
また正直よくわけのわからないものまであって。
彫刻のような人型をしていますが、下がなぜか馬の鞍のような形をしています。
いったい何のためなのでしょうか。
さらには宗教上で使ったであろう小さな人型の置物もあったりして。
当時、どのような生活をしていて、どのような祀りごとしていたのか想像できるようですね。
何より、この博物館でびっくりしたのは、石棺に描かれている壁画です。
ここからは様々なお墓も見つかっており、そのお墓の内部には鮮明な壁画が残されているのです。
正直数千年前の壁画がこんなに鮮明に残っているなんてびっくりですが。
その絵には様々な事柄が残っており。
戦争、乗馬、狩り、祭りなど当時の生活の様子がわかるようになっています。
特に一番びっくりするのが、飛び込みをしている風景。
これは謎に近い絵になっていますが、当時の下界との別れを告げる様子を描いたのではないかというものです。
死ぬというのは飛び込むようなものということでしょうか。
確かに水に入ればまるで別世界のような感じですが。
やはりこれを書いた人にあわないとその意味がわからなそうです。
ここに行けば古代ギリシャの植民地都市がどのような生活をしてきていたかがわかるような感じになっていますので、面白い感じです。
こうして博物館の観光が終わって外に戻ると、なんと日の光が。
まだ雲はありますが、隙間から太陽の光が覗くようになっていました。
さっきの大雨は何だったのか。
ほんとにさっきはバケツをひっくり返すぐらいの雨だったんですがね。
このため、すぐさま遺跡の観光を開始です。
チケットの検印があった後はすぐに見えてくる巨大な神殿。
それは今まで見た古代ギリシャ文明の神殿と同じ形状。
しかも何が素晴らしいって、すべての柱が残されているところにあります。
さすがに天井は存在しませんが、どのような形状であったか、どのぐらいの大きさだったのかというのがわかるのです。
今まで古代ギリシャ文明の神殿ですべての柱が存在しているのはほとんどなかったので。
これはびっくりです。
さらにこんなイタリアの南まで占領していた事実も驚きですよ。
しかもこのペストゥムは広大な草原地帯にかなりの巨大さを持っており。
そして3つものこのような神殿がしっかりと残されているのです。
最初に見たのはケレス神殿ですね。
そしてそこから南に向かうと小さな直線の道にぶつかります。
これが当時のメインの通りだったのでしょうか。
ぼこぼこですがしっかり石畳で舗装されています。
その周りには住居だったのか様々な礎石が残されています。
もちろん一つ一つの部屋が存在するために個人というか長屋みたいなものだったのでしょうかね。
聖なる道を進むと遺跡の真ん中あたりにフォロが存在していて。
ここはみんなで議論を交わしたり、集会する場所です。
他の部分より一段遺跡が高くなっており、ここが街の中心地だったのかもしれないです。
が、隣になんだか池みたいな長方形の一段低くなった場所があり。
いったい何に使ったのか見当もつかないのがありますよ。
しかもその横には円形闘技場が設置されていて、ここで人間同士や人間対動物の戦いでも行ったのでしょうか。
ただかなり小さいですよね。
収容人数数百人というぐらいでしょうか。
というかここにはどれくらい住んでいたのかさっぱりわかりません。
神殿の大きさや規模からいって相当な人数住んでいたと思えますが。
公共の施設が小さいような気がします。
なんだか不思議な感じですね。
そしてさらに南に向かうと、ようやく2つの神殿が姿を現します。
これはネプチューン神殿とバジリカです。
こちらはなぜか連続して神殿があるのですが。
バシリカのほうは小さな柱が連続して天井は全く残っていない状態です。
ネプチューン神殿のほうは外壁部分の柱はもちろん内部の柱までしっかりと残されており。
神殿の内部がどのような構造だったかを教えてくれます。
内部の柱は二層構造になっていて、それで屋根を支えていたでしょうか。
このネプチューン神殿は重厚感というかんじで、ケレス神殿は軽やかという感じがしますね。
それにしても良くこれだけきれいに神殿が残っているものです。
海の近くでもあるので風化しそうな気がしますが。
そうかんがえるとこの遺跡は奇跡としか言いようがないです。
こうして観光が終了して、一路駅に向かいました。
そして駅ではさっそく持っているチケットに印字をしようかと思いましたが。
何度その機械がない。
というかこの駅、ほんとに何もない駅なので。
切符ももちろん買えそうもありません。
というか印字しなかったら違反にならないのかな。
すごく不安ですよ。
そして列車を待っている間に、大雨になり、もしこれ歩いているならずぶぬれになるかも知れなかったです。
なんか今日の俺得している感じがします。
こうして列車に乗り込んでからは車掌がいたので印字がなかったというと手書きで書いてもらいました。
ほんとにこれで違反とか言われてもほんとに困りますしね。
そしてナポリまでの道中はほとんど睡眠でした。
なんと激しい土砂降りになっていたのですごくびっくりしましたが。
そしてようやくナポリの駅に到着してからは地下鉄にのり、宿の最寄りの駅まで行きました。
というかナポリの地下鉄ってホントに今までと違う。
なんといつも乗っている列車がそのまま地下に乗り継いでいるので。
地下の空間もトンネルなみに巨大ですし。
よくこれほどの空間を大都市の中に掘ったものです。
ようやく宿の近くの地下鉄駅に到着したら、なんとものすごい大雨なんですけど。
あとびっくりするぐらい人がいない。
とりあえず買い出しと思って近くのスーパーに行ったのですが。
スーパーどころかすべての商店が閉まっていて。
なんかゴーストタウンといった趣がありますけど。
あれ、本日平日ですよね。
何でこれほど商店が閉まっているのか不思議でなりませんでした。
このため何も買えずに宿に戻り、濡れたGパンとかを干していました。
すると他の日本人の方が泊っていて。
話をしていると本日が祝日だって事実を知りましたよ。
え、、そうだったんだ。
それじゃあ、商店もスーパーもやってないよね。
なんとか疑問が解けてほっとしましたよ。
ただ食糧どうしようか。
宿のフリー食材があるので、それを使って飢えをしのぐとしましょうか。
水は大量に買ってあるので問題ないですしね。
こうしてずっと夜はネットをしていました。
なぜか日記を書く気力がなかったので書きませんでしたが。
ほんとにいい加減に書き終われって感じですよね。
さて明日はバーリという街へ移動します。
そして明後日からは3日連続で世界遺産を見たいと思いますよ!
ペストゥムへのアクセス
ナポリセントラル駅から7:48.8:54発がある。
ペストゥムは途中駅で周りには何もないので、下車には注意すること。
(また切符売り場もないのでナポリの段階で往復のチケットを買っておく。なお切符の刻印を押す場所もないので、車掌に書いてもらうこと。)
ペストゥムの駅からは階段を下りて正面出口にでてまっすぐ道を進む道をひたすら進むと15分ぐらい歩くと、遺跡に到着する。