渓谷の中に突然現れる街
それは洞窟にすんだ人たちが作り上げた奇跡
マテーラに異様な光景が現れる
はいはい、目覚ましで起床。
昨日微妙に遅くまで起きていて。
朝起きれるか不安でしたが、なんなく起きれました。
すぐさま、朝食を食べて荷物を準備してすぐさま出発
まずはバーリの駅まで歩いて行きました。
バーリの駅には私鉄が3線存在していて。
どこに乗ればいいのか正直わからないですが、本日の目的地であるのはバーリ・ノルド駅のいちばん端の線路で。
すぐさまチケットを購入して、列車に乗り込みました。
ただ、話を聞いていると途中の駅で乗り換えないといけないみたいなので。
寝ることはできずにずっと風景を眺めていました。
プーリア州は草原というか荒野が広がる場所ですね。
あと丘が乱立している不思議な場所です。
こうしてようやく乗り換えの駅に到着して、マテーラ行きの列車に乗りました。
すると風景はアップダウンが多い大地へと変貌。
そして列車は地下を通り、ようやくマテーラへと到着しました。
ここは地下にある駅なのです。
さっそく地上に上がり、町を横断するとそこには信じられない風景が。
今までの街並みがうそのように斜面に築かれた古い石の街並みが姿を現します。
これこそ世界遺産「マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園」なのです。
ここには凝灰岩と呼ばれる石で造られた渓谷でした。
しかもその岩には数多くの洞窟が存在する場所でした。
いつしかその場所には人が住みつき、洞窟の中に家を作り始めたのです。
その後ここにはキリストの隠修士が住むようになります。
彼らはイコノクラスムやイスラム教の迫害からのがれてきてこの地でひっそりと信仰を行ったのです。
こうして洞窟の中にフレスコ画で覆われた世界が出来上がったのです。
その後もここには人が住み続けそこは特異的な景観へと変貌。
さらにこの土地利用も世界的に見て特質的な場所となったのです。
こうしてマテーラに残るサッシは特異な自然環境下に適応した土地利用の好例として世界遺産に登録されたのです。
というか新市街とサッシの風景があまりにも違い過ぎてすごくびっくり。
平らな街の中に普通のヨーロッパの街並みだったのが。
いきなり、斜面に来たとに歴史を感じる石の街が現れるというかんじなのですね。
なぜこんな斜面にあるのかさっぱりわからない。
一番見渡せるところには巨大な教会が存在して。
まるで異質の街がそこに埋め尽くされているのです。
正直今までの街のギャップにびっくりさせられました。
さらに先に進むとそこには驚くべき光景がありました。
なんと街の先に広がるのは断崖絶壁の崖と荒野なのです。
その崖の下には川が流れており。
長年かけて自然が作り出した渓谷の反対側は今でも自然のままの原型で。
逆側は町がずらりと並んでいるのです。
ちょっと信じられない光景がそこにはあるのですよ。
というか何でこんな場所に街を築いたのか。
ほんとに対岸はとても人が住めるような場所ではないのです。
信じられない。
ただし、少しわかることが対岸で見えてきます。
というのは岩がむき出しの場所の一部分に洞窟があること。
過去にはここで雨をしのんだことから始まったのでしょうか。
そして洞窟の目の前に扉を作り、そして次第にその周りは町が形成されて。
現在のような形になったのかも知れません。
でも何で対岸には全くと言っていいほど住宅はなく、この部分だけ見るとほんとにかなりの落差がある断崖絶壁の自然が残るだけという場所なのですよ。
ほんとにこれにはびっくりしました。
しかも何よりマテーラは駅に近い半円形のくぼみのような場所だけではなく、その先にも大量の街が存在しているのです。
そこはほんとに崖の中にある街。
自然の中に現れびっくりする場所に存在する街なのですよ。
こうしてさらに先に進み、サッシのいちばん端に到着。
そこはもう放棄された場所でした。
草木が荒れて、誰も観光で近づかないといった雰囲気。
確かにここのサッシは国が保護をして、住民を他の場所へ移動させましたし。
こんな場所ではスラム化が進んで、あと衛生的にも悪いので強制的に国の保護下にしましたから。
こんないちばん端までは手が回ってないのかもしれないです。
入口は全部立ち入り禁止になっていますし。
でもここから見る風景はかなりきれいなものがあります。
断崖絶壁にそびえるサッシの集まり。
てっぺんにある教会。
それはまるで別の世界へいざなわれているようですね。
こうしてサッシの中を歩いていくと、チケットで入場するところがあって。
何かと思ったら岩窟教会でした。
って普通の入口なんですけど。。
すぐにチケットを購入して、岩窟教会の内部へと入りました。
教会の内部に入るとそこは驚くべき空間でした。
というのはその内部の巨大さです。
崖に作られた街ですから内部はかなり狭いものだと思い込んでいたのですが。
そこには想像以上の空間が広がっているのです。
しかもそこにはフレスコ画が描かれているではないですか。
ほとんど色褪せていたりしているのですが、今だに鮮明に残されている部分もあるのです。
教会のほとんどは最初に巨大な空間があって、その先に違う空間が広がるようになっていて。
それが数個集まっている場所もあるのですよ。
外から見ると普通の住宅でしかないところに中は教会。
確かにこれは少しびっくりな感じです。
今まで教会といったら巨大で、目立つといった感じですからこれは驚きです。
きっとイコノクラスムとイスラム教から自分たちを守るためにこのような形になったのではないでしょうか。
ほんとに驚くべき場所ですね。
こうしてサッシのある場所をひたすら歩いてみましたが。
ほんとにここ不便な場所で。
さらに迷路のような場所。
崖に作られていますから常に階段を上ったり下ったりして。
しかも計画的にたてられていないので、ほぼ迷路のような状態ですよ。
こうしてさらに進むと、当時のサッシの生活をそのまま残す場所があります。
さっそく入ってみると、いきなり目の前にはベットがある。
しかも横にはキッチンがあり、隙間には機織りをする道具が並んでいます。
もうほとんど歩ける空間がないんですが。
何より一番びっくりするのが同じ空間に馬を買っていること。
えっとベットの目の前に馬の寝るスペースがあるんですが。
これって衛生状態最悪なんですけど。
そういえばといえばトイレというものが存在してない。
シャワーも。
いったいここに住んでいた人たちはどこでこのような衛生状態を保っていたのでしょうか。
やはりこの状態では暮らしにくい場所というのが実感しますよ。
最後に、町に近いサッシの見学です。
こちらはほんとに迷路のようになっていて。
上ったり下ったりの連続。
さらに自分がどこに向かっているかの中心には車が通れる道が一本ありますが、それ以外は全くと言っていいほど徒歩でしか
しかも階段続きでほんとに住みにくい場所なのですよ。
ほんとにこのような街を築きあげたのか不思議なぐらい。
でもおかげで一番上から見る風景はかなり壮観なのです。
独特な風景が残る街。
それを一望できるのですから。
この町に来るのはほんと面白いです。
お勧めですよ。
観光が終了して、再び駅に戻って。
列車に乗り込みました。
それにしても本日が土曜日でよかったです。
実は明日は列車の便が一便もないなんて言われていたから。
まああえて日曜日にかぶらないようにしてきたからね。
なんとかプーリア州の3つの世界遺産に行くことができました。
これで明日ナポリに戻るだけです。
さてバーリまでの道中は完全に睡眠で。
気がついた時にはもうバーリに到着していました。
そして、すぐさま夕食の買い出しをしようと思ったのですが。
なんと土曜日だからスーパーから食事どころからすべて空いてないんですけど。
あれ、夕食とかどこで買えばいいの?
選択肢は一つ、マックというかんじだけなんですけど。
が、マックに近づいてみると隣のピザ屋が開いていたのでそちらで食べることにしましたよ。
なんとか夕食をゲットしてそのまま宿に戻り。
シャワーを浴びて、明日移動の準備をして。
残りは写真の整理をしていました。
するとなんと本日チェックインしてきた人たちも日本人。
俺、この宿に泊って4泊で10人もの日本人に会った計算になるんですけど。
なんという宿なのでしょうか。
クオリティーは最悪なのにこの町に安宿が一つしかないという証拠かもしれません。
彼らは留学生で、ボローニャの大学で学んでいるようでした。
それにしてもいろんな国の言語がしゃべれるってすごいね。
スペイン語、イタリア語、英語、日本語がしゃべれるみたいで。
同じ宿に泊っていた欧米人と流暢にしゃべっていて。
なんか私蚊帳の外なんですけど。
ただ彼らは私がすごい珍しいみたいで。
熱心に私の話を聞いてくれましたね。
ま、私は今後旅に出る洗脳をしていたような気がしますが。。
このため一切日記をかけず。
あれ、、、明日書こうかな。。
というわけで明日ナポリに移動します。
マテーラへのアクセス
イタリア・バーリのセントラル駅を出て左手にあるバーリ・ノルド駅から出発する。
ただしバーリ・ノルド駅は2つ存在して、ひとつは北側に向かう便なので注意すること。
一番奥にある線路なので確認して乗ること。
マテーラへの直接の便もあるが、途中のAltamuraで乗り換える便もあり。
一日十数便走っていて1時間に一本は存在する。
ただし、日曜祝日は減便どころか駅が開いてないので便があるかどうか不明。
マテーラの駅は数個あるのでマテーラ・セントラル駅(地下駅)で下車すること。
駅からは東に向かって歩くと、サッシが見えてくる