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 【チュニジアの世界遺産

世界遺産「チュニス旧市街」
2009.06.17
 
2009年6月17日    582日目


チュニジアの首都チュニス

そこは北アフリカの中でもきれいに残る旧市街

それはイスラム文化の中に生きた街だった


おはようございます。

ファンがないので少し寝ぐるしかった。

でも窓を開けていたらなんとか寝れるので問題なし。

蚊もすくないのですごく安心です。

さて起床してからはゆったりとした時間を過ごしていました。

何しろ、本日観光する場所は目の前にあるし。

そんな大きい場所ではないのですぐに観光が終わると思って。

自分が満足できる時間までゆったりとしていましたさ。

というかよくよく考えたら一時間余分にあるんだよね。

というのも、チュニジアとイタリアって時差が同じだと思ったのですが。

なんと、サマータイムが導入されていないので。

現在イタリアと時差が一時間あって。

思っていた時間よりまだだいぶあるんですよね。

というわけで納得できるまで宿でのんびりしていました。

こうしてようやく観光の準備を整えて。

宿を出発、一路旧市街へと向かいました。

途中で朝食を買い込んで食べながら向かいました。

すると途中で巨大な門が見えてくるではないですか。

これこそ世界遺産「チュニス旧市街」なのです。

時は7世紀、ここはイスラム教に支配される場所でした。

そんな中アラブ諸国を統一した国こそウマイヤ朝です。

ウマイヤ朝は北アフリカにおける拠点にこのチュニスを選び、そして繁栄していったのです。

その後13世紀にはハマス朝の首都になってからは繁栄を迎えたのです。

しかしこうした繁栄は近代になってから崩れ去ります。

フランスの植民地政策です。

フランスはこの地を収めてから、旧市街に残る城壁をすべて壊します。

それはチュニジアが反乱をおこすのを恐れたためです。

しかし内部は一切壊されず、そこには昔と変わらぬ風景がそのまま残されました。

こうして独立戦争でも傷がつかなかったチュニスの旧市街は14世紀からの風景を全く変えていなく、北アフリカにおいてもっとも良好に残る旧市街により、世界遺産に登録されました。

最初に到着したのはフランス門です。

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ここはチュニスの旧市街に残る門のひとつ。

城壁はもうありませんが、門自体は街を守るように堅牢な姿を残しています。

その先には行き止まりのような街が並び。

旧市街はほとんどが車が通れない道となっており、いたるところに商店が並んでいます。

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もちろん通りを進んで先に進むのですが。

そこはやっぱりアフリカというか、いたるところで声をかけられます。

商品買ってとかですね。

通りはすごくせまく、人がすれ違うのもすごく苦労するぐらい。

その中に商店がいたるところに乱立しているのですから少々驚くものがあります。

商品はいろいろな物があり、革製品やガラス細工

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あとは鉄の皿に装飾を施したものから、香水など。

この地方でとれるもので埋めつくされているのです。

ほんとにイスラム教の旧市街は独特ですよね。

そして道をまっすぐ行くとそこには巨大な建物が。

これこそ、チュニジアの中心で一番信仰のあるグランド・モスクです。

別名オリーブのモスク。

モスクが建つ前に一本のオリーブが生えていたことに由来します。

ここは9世紀にできてから今まで変わらずに残されているモスク。

ただしここを建てる際に建築物が足らず、カルタゴから多数の材料が調達されたのです。

さっそくチケットを払って内部に入ってみました。

といっても外国人はほとんど内部に入ることができません。

モスクを囲んでいる回廊から中庭を見るだけなのです。

イスラム教は宗教には厳しいので外国人はそれに従わないといけないですよね。

中庭の一角からモスクの巨大な塔が建っており。

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ミナレットにしてはだいぶ太い塔で正直びっくりします。

モスクに建てられている塔は普通高くて細いという印象がありますから。

何しろイスラム教の塔の意味って礼拝の時間を知らせるためだけに作られるのですから。

これほど強固に作る必要がないので。

これはもしかして珍しいタイプの塔かも知れません。

また何より内部に入ってびっくりするのが柱です。

すべてが古代ローマの柱なのですから。

建築様式が全くローマ帝国のと同じで、これがモスクと一体化している姿に正直違和感を感じてしまいますよね。

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何しろここはカルタゴから資材を調達したんでした。

が、それをそのまま使って建設するというのもすごいですよね。

イスラムなのかローマなのかよくわけのわからない建物になっています。

ただこれ以上内部に入ることができないので残念でした。

旧市街を歩いていると突然人に話しかけられて。

ここからパノラマが見えるよと教えてもらいました。

実はチュニスのメインはこの人の家の上にあるタイル作りのベランダ。

チュニス旧市街にはたくさんのベランダはタイルで作られていて。

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きれいな展望が見えるようになっているのです。

チュニスに住んだ貴族や王族がここで毎日ゆっくりしたのですよね。

特に女性にはこのような場所が必須。

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何しろイスラム教の女性はほとんど外にでれなかったから。

特に結婚前の女性なんかは外に出れることなんて基本ありませんでしたからね。

家の中にいるだけでは大変なので、基本ベランダで過ごすというのもイスラム教の特徴。

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だからこのような豪華なベランダが出来上がったのです。

あるイスラム教の街なんかは女性が出歩く方法として各家のベランダをつなげて二重構造にしたという街もあるぐらいですからね。

ただ歴史が古いために部分部分壊れているところがあって。

当時のままとはいきませんが。

それでもここから見る眺めは最高です。

近くにはグランド・モスクの塔がそびえており。

周りには旧市街のゴミゴミとした風景が見て取れます。

近くの家もタイルで装飾されている場所があったりして。

見ていて楽しい。

これほど色彩豊かな場所があるんだというのにもびっくりです。

このような場所に座りながら生活を楽しんだのでしょうか。

こうしてベランダも観光が終わったので、旧市街をぐるぐると回っていました。

旧市街の中でも商店が乱立している場所もあったり、それ以外にも家がたくさんあったりする場所もあって。

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エリアによってだいぶ雰囲気が違います。

特に住宅だらけのところは白いペンキに青い窓。

まるでエーゲ海の街並みを想像するかの趣があるのです。

旧市街だけ見ていても楽しいものですよ。

さてそしてベイの墓という場所に向かいました。

ここはオスマン帝国時代にここを収めていた王ベイなどその家族などが眠っている場所です。

周りから見たら普通の場所ですが、上を見ると緑色のドームが4つあります。

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内部に入ると、すぐさまたくさんのお墓が確認されますよ。

というかこれだけ大量にあるのもすごく珍しいです。

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天井部分は複雑な幾何学模様が描かれており、その芸術性や数学性に驚かされます。

もちろん壁面もこのような文様が書かれていて。

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部屋ごとによってそれが違うのですからまたすごいとしか言いようがない。

またお墓も部屋によってその形が微妙に違い。

石碑見たいのが小さくあるものもあります。

ただしアラビア語で書かれていてなんて書かれているかさっぱりわからないのですが。

アラビア語は数字までアラビア語で書いてしまいますから年代もさっぱりわかりませんしね。

独特な雰囲気を楽しめてすごくよかったですね。

こうして本日の観光は終了ですよ。

というか旧市街って意外にせまいので。

一通りの通りは通ったのではないでしょうか。

観光が終了してからは、インターネットをしに向かいました。

やはりチュニジアでは無線LANがあるところなんてないですからね。

そこでいろいろ調べたのですが。

やはりチュニジアからマルタに向かうフェリーがないんじゃないかってこと。

いくら検索しても見つからないのです。

普通、国際フェリーとかは検索システムに簡単に出るのですが。

ということはもしかしてないってことなのかも。

昨日調べた時も何やら怪しい雰囲気があって。

違う場所を教えてもらっていた可能性があったので改めて調べたのですが。

やはりなさそうですよ。

こうなったら、いったんイタリアに戻ってからマルタに行くしかないですね。

こうしてネットを終了して、すぐさま宿に戻り。

ベットに横になったら、そのまま睡眠してしまいましたよ。

あまりにも風が気持ちよかったから。

気がついた時には夕方になっていて。

そのまま夕食を買いに行きました。

買ったのはピザとラザニアみたいなやつ。

というか何でこんなにおいしいんでしょうか。

正直、イタリアよりおいしいと感じるんですが。

しかも安くていうことなしです。

さてあとは夜になって、のんびりと。

日記を書きながら、ゆったりしながらを繰り返していました。

日記はほとんど進んでいないのですがね。

さて明日はチュニス近郊にある古代ローマの遺跡を見に行ってきます。




チュニスへのアクセス
チュニジアに入るには基本的に空路と海路しかない。
フェリーで入港の場合、イタリアのパレルモ、ソレント、ジェノバからの便がある。
といっても毎日便があるわけではないのでネットで確認すること。
フェーリ乗り場からは20分ぐらい歩いて近くのTGM(近郊列車)に乗りチュニス・マリン駅で下車。
目の前にある巨大な通りをまっすぐ進むと、チュニスの旧市街に辿り着く