世界遺産雑学7
お酒の世界遺産 Vol.2
--貴腐ワインの産地—
貴腐ワインそれは偶然が生み出した産物だった。
トカイ地方の文化的景観 ハンガリー
17世紀ハンガリーの地に戦争が起こりワインの収穫の真っ只中だったトカイ地方の人は葡萄を収穫せずに安全な場所に逃げ込んだ。そして戦争終了後、自分の 畑に戻ってきたトカイの人々は腐った葡萄をみて唖然とした。もうワインにならないとして捨ててしまう人々だったが、一部の人がせっかくここまで育てたのだ からと腐った葡萄をワインにした。すると驚くべき甘さのワインとなったのである。
かのルイ14世がこのワインを飲んだときに「王のワインにしてワインの王」という言葉を残したくらいおいしいワインが出来上がったのだ。
世界三大貴腐ワインの産地はフランス・ボルドーのソーテルヌ、ドイツのトルッケンベーレンアウセレーゼ、そしてハンガリーのトカイ。
そのうちハンガリーのトカイ地方が貴腐ワインの発祥の地で昔ながらのブドウ畑が残っていることで世界遺産に登録された。
P.S. 本当においしいワインです。(極甘口)ぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか?