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 【中国の世界遺産

世界遺産「武当山」(1)
2007.10.18
 
2007年10月18日    75日目


なんだ、この断崖絶壁の山々は。

さらに崖に造られたお寺が並んでいる。

どうやって作ったのよ。



う~ん、まだ風邪っぽい。

喉に違和感。

咳がまだ多少出るよ。

でも、体調は治ったみたい。

普通に動いても問題なさそう。

これなら山登りをやっても大丈夫そうだ。

ということでさっそく宿をチェックアウト。

巨大なバックパックを駅の荷物預け所に預けに行きました。

本日は山の中で泊まる予定で、しかも明日にはここに戻ってくるので荷物が邪魔だったので。

20kgぐらいあるのですが中身のチェックぐらいですんなり預けることができました。

そして朝食を。

本日食べたのは豆腐面。

あまりおいしいものではなかったな。。。

朝食を食べた後は十堰行きのバスに乗るためにバスターミナルに向かいました。

本日向かう武当山は十堰行きの途中にあるんだよね。

バスには意外にすんなり乗ることができました。

それにしても思った。

バスって意外に料金が高いんだなって。

最近列車の移動しかしてなかったからバスの料金を忘れていましたが、列車の2倍~3倍の額が必要なんでした。

バスで移動したのってちょこちょこありましたが大まかな移動は承徳-北京間以来だな。

そういえばそこも結構お金必要だったっけ。

最初に値段聞いた時にぼったくられたと思いました。

けど地●の歩き方とだいたい同じぐらいなのでそんなもんかと納得してしまいました。

バスに乗り込み約1時間半。

高速に乗っていくために早々と到着いたしました。

ただここからが大変。

地●の歩き方には武当山の頂上近くまではバスをチャーターする必要がありって書かれてあって、どのぐらいの距離がありどのぐらいのお金がかかるのかさっぱりわかりませんでした。

でも、到着してみて全く小型バスがない。

というか客引きすらいないんですが。

どうなっているの?

とりあえず、武当山に行きたい旨を近くの人に行ってみるとあちらに行けと指差された。

その方向に向かってみると何と武当山の入場口が見えました。

さっそくその中に入り込んで武当山の入場料のお金を払おうと思い。

・・・・・。。。。。。

地●の歩き方には入山料110元+保険料2元って書いてあるのにチケット売り場では110+70+2元って書いてある。

この70元って何のお金だ。

でも払わないと入れないぞ。。。。

よくわからないですがとりあえず払ってみて入山することにしました。

で、ここでようやく70元の意味がわかりました。

何と30km先の山頂近くまで路線バスが通っていて70元はそのバス代だったのです。

しかもどこで乗ってもどこで降りても何回乗ってもその70元に含まれているみたい。

なるほど、ここのシステムが変わったのですね。

70元は高いのか安いのかわかりませんが途中にある見どころも簡単に見られるようになったので便利になったのは確かです。

でも、ここからこのバスの恐ろしさを知ることに。

というか武当山のすごさを知ることに。

この武当山ほんとに断崖絶壁の山でそこに強引に道をひいているために急カーブのオンパレード。

しかも運転手は容赦なくスピードを出す。

それは30km永遠に続きます。

たいていの人が乗り物酔いに。。

本日4回ぐらいこのバスに乗ったのですが吐いている人やぐったりしている人5人ぐらいみた。

日本でこんな舗装された山道はないと思います。

峠を攻める走り屋さんがいたら目を輝かさせていそうな場所。

世界遺産なので保護のため一般の車の通行をさせていないので走ることはできないのですがね。

そんなこんなでようやく頂上の南の南岩という場所に到着しました。

さっそくここで宿探し。

実はすでにバスの中で勧誘を受けており、その人について行ってみることに。

宿のフロントには絶対払わない額のレートが書いてあり。。

この額では泊まれないといったらあっさり半額以下に値下げしやがった。

それでも高かったのでそこから30元も値下げをいたしました。

ま、観光地で山の上でこの額ならしょうがないだろ。

泰山の頂上とあまり変わらない額で泊まれることに。

宿も決まったのですぐに荷物を置いて観光することに。

今回来た世界遺産「武当山」は道教の聖地。

ほとんどの建物が15世紀の明によって再建されてたもので数々の寺院が残っております。

すべての建物が山の地形を巧みに利用して建てており、中にはどのように建てたかわからないような断崖絶壁にあるものまで。

武当山の歴史は古く漢代から道教の聖地として栄えています。

現在でも祈りの絶えない場所なのです。

ここは中国伝統的な建築技術を集めたもので後世の宗教建築に多大な影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。

最初に向かったのは南岩宮という断崖絶壁に造られた寺院。

遠くからでもそのあまりにも恐ろしい崖に建っているのが見えます。 

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見ているだけでも怖いんですが。

中に入ってみると大きな寺院があり、その後ろに回ってみるとようやく崖の端にたどりつきます。

下は絶対覗けないよ。。

ほんとどうやって建てたのよ。 

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崖を中を削ってそこに寺院を建てた構造。

一歩間違えば確実に死亡する場所です。

ただ、ここから眺める武当山の山頂はとてもきれい。 

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曇っていてもこれだけの壮大な山が拝めるのですから晴れていたらきっと素晴らしい景色なのでしょうね。

それにしても明日これを上るのか。。

見る限り急な崖のような山って感じなんですが。

よくもまあこんな場所に建物を建てる気になったものだ。

中国は山岳信仰があったから素晴らしい山があればそれに向かうのですね。

泰山、盧山、武夷山、黄山など山岳信仰の世界遺産たくさんありますし。

南岩宮を見学した後はバスに乗り込み武当山中腹にある太子波と呼ばれる道教の寺院へ行きました。

参道は結構長く草木に囲まれた道を進みます。

そして突然巨大な門が現れ、そこから寺院へといざなわれます。

中はいたるところに線香の煙が舞っており祈りをささげている人がいました。

回廊で囲まれた広場から階段を上りお寺への本堂とつながっています。 

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彼らは長年の間ここで何を祈ったのでしょうか。

すべては武当山だけが知っているのです。

ここはそんなに大きい寺院でないので観光はあっという間に終了。

続いては南岩より下にある紫霄宮へ。

ここは武当山の中でも最大の道教の寺院であり、保存状態が最もよいとされています。

最初に門をくぐると長い階段が見えてきます。

階段を上ると再び門がありそれをくぐると大きな広場に到着します。

ここで少々いい風景が。 

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広場からまっすぐにのびる階段に上には本堂が設置されています。

この空間が広くまた独特な雰囲気をかもしだしている。

見ていて飽きない風景です。

そういえば、武当山にきて人生で初めて道教の寺院を見たかも。

周辺には修行をしていると思われる道士がたくさんいるのが見えました。

また、ちょうどお祭りをやっているみたいで中国のお祈りの儀式を行っていました。

数百年と続けられている儀式をこの目で見ることができてほんと感激。 

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さらに古来の音楽も演奏されており、祈りと音楽と風景とで様々な要素が重なりあって中国の過去の風景が浮かびあがってきます。

ちょうどこの時にきてよかったと感じました。

それにしても道教って独特な雰囲気がある。

何が違うって明確に言えないのが悲しいところですが。

何だろうこの感覚。

祈りをささげている人が多いのも特徴ですが。

ぜひ、一度目で見て確かめてください。

これで本日の観光は終了。

宿に戻り、少し寝ました。

寝た後は明日の登山のための食料を。。。。。

ってすべてが高い。

地上の2倍の額。

買わないと明日まずいのでしょうがなく買ったのですが。

買って持ってこればよかった。

そして夕食を。

ってこれもやっぱり高い。

どこを探しても高いので一番安いメニューを注文。

それでも地上の2倍の料金を払いましたが。

さてさて、明日は何時に起きようかな。



武当山アクセス
襄樊から十堰行きもしくは十堰から襄樊行きのバスに乗り途中の武当山下車。
武当山では高速のインターで下されるのでそこからは近くに巨大な門がありそれに向かって歩く。
門を越えて少し歩くと武当山入山料を払う場所があり。
料金所からは30km先の頂上の乗り口まで定期バスあり。
朝一番で来れれば日帰りが可能。
じっくり見たい場合は南岩で宿泊するのがお勧め。
ただし、山の上なのですべてが高いため水や食物を持ってくる方が良い。





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