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 【中国の世界遺産

世界遺産「大足石刻」
2007.10.21
 
2007年10月21日    78日目


久々に絶句しました。

なんだ、ここの石像群のすごさは。

色彩も残っておりとても感動。

 
う~ん、昨日頑張りすぎたせいか本日は朝から疲れが。。

本当は朝一番に行動しようと思ったのですが、気力がないためゆっくりと観光することにしました。

それにしても天候もあるのかもしれませんが洗濯物が全く乾かない。

明日までに乾燥する見込み無。。。

さてさて、ゆったりと宿を後にして向かったのは世界遺産「大足石刻」の一つです。

大足石刻とは重慶市の大足県に点在する75ヶ所の石刻の総称のこと。

唐の末期9世紀よりこの地のいたる場所に石に仏像を刻み始めました。

それは数百年にわたり13世紀まで続いたのです。

この地の山にはいたるところに岩の剥き出しになっている場所があり、さらに砂岩という掘りやすい岩であったことからこの地に石仏を刻むようになりました。。

さらにほかの石窟群とは明らかに違う点がこの大足石刻には存在します。

それこそ、宗教の違う彫刻が混在すること。

仏教だけでなく儒教や道教などの石刻が存在しているのです。

中国でもこれほど多種多様でしかも大量に残っている場所はなく、当時の宗教観を知るのに重要な場所として世界遺産に登録されました。

朝一番で向かった場所は北山石刻。

やっぱり山の上にあるために山登りだったよ。。

つかれているっていうのに。。

しかも途中から案内の標識なくなるからどちらに進んでいいかわからない。

大きい道に沿って行ったら途中でお店にぶつかるし。。

道間違えたと思ったら、その中にさらに道が続いていたよ。。

頼むから案内の標識ぐらい出しておいてくれ。

そんなこんなで北山石刻へと足を踏み入れました。

入ってみて、一番感じたのはすごく長い。

山の一部が建物で覆われており、その中に石刻がたたずんでいます。

多少の曲線を描いているのもあるのかもしれませんが先が見えない。

昨日行った南山石刻よりだいぶ規模が大きいです。

中の石刻は碑から大仏から様々な物が彫りこまれています。 

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しかも中には当時の色彩がいまだに残っているのがあり、千年以上前の色が私に語りかけてくるよう。 

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周りには森が生い茂り、霧が立ち込めて幻想の中に入り込んだと錯覚しそうでした。

もちろん人もおらず自分だけの世界になったためそう思ったのかもしれませんね。

中には崩れかけているのもあり造られてからの長い年月を感じました。

特に百メートル以上の回廊のような場所にびっしりと石刻が刻まれている姿にはびっくりしました。

彼らはどうしてここに多種多様な像を彫り続けたのでしょうか。

無音の中に住む石像に向かって祈りを捧げた風景が見えてきそうです。

それにしてもここ写真が撮りにくい。

なんてったって暗い。。

フラッシュ使うとその光によって色彩がうまく伝わらない。

三脚を使って夜景のようにとらないと何とも。。

大きい三脚がほしいよ。。

旅にそんなもの持っていけませんが。。

で、北山石刻観光は終了して一度街に戻りました。

ここで昼食をとり、続いてはメインの宝頂山石刻へ向かうことに。

大足からは15kmぐらい離れているので、バスターミナルにてバスに乗り。

ようやく宝頂山石刻に辿り着きました。

って、、、なにここ。。

渓谷のような場所なのですがあたり一面石像が刻まれています。

しかもほとんどが色彩鮮やかに残されており、千年前の姿がそのまま保管されている。 

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それにしてもここ意外に断崖絶壁だよ。

どうやって掘りこんだんだよ。

しかもこれほどの量を70年しかかからず作ったという事実。

あと、崖の岩に刻んだ石仏って失敗できないよね。

失敗したら修復ってわけにもいかないしさ。

それがこれほど見事に完成しているところを見るとすごい技術が存在したのがわかりますよ。

見てるだけで絶句です。

特に仏が寝ている姿を刻んだ場所があるのですが、その大きさにびっくりしました。 

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顔の大きさだけでも私の身長の2倍ぐらいあるのですよ。

今まで寝ている仏像を結構見てきましたが、岩にくりぬかれて作られているのは初めて見ました。

しかも色彩が施されているとなるとすごいとしか言いようがない。 

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ここは言葉でも写真でもすべてを伝えることは難しい。

というか行かないと分かってもらえない。

ぜひぜひここは行ってください。

感動すること間違いなしです。

ところで、確かあの色彩の青ってラピスラズリだよね。

シルクロードでは青の色彩を多用しています。

それは当時でも貴重だったラピスラズリを顔料として色彩を施されているのです。

ここはシルクロードではないですが仏像というインドがルーツの場所でもありますから、ラピスラズリを使っていてもおかしくない。

青の色彩を見るのは初めてだったので特に感動したのかもしれませんね。

さてさてこれで大足石刻の観光は終了しました。

さっそく宿に戻りましたが体調が微妙におかしい。

また風邪ひきそうなんですが。。

夕食をとって、日記を書いてすぐに寝ます。

ではでは。



北山石刻アクセス
大足旧バスターミナルから北に向かい看板に従っていく。
途中から階段を上るようになり、大きな道に沿っていくと最後にお店のような中を通り右の上り階段を進むと到着。

宝頂山石刻アクセス
大足新バスターミナルから宝頂行きバスに乗る。
終点が石刻駐車場。





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