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 【中国の世界遺産

世界遺産「峨眉山と楽山大仏」(1)
2007.10.23
 
2007年10月23日    80日目


ほんとになんてもん作ったんだよ。

何この大きさの大仏は。

足の指だけで私の身長の半分の高さがあるんですが。



さてさて、昨日から予定がずれまくっているので本日は朝一番で観光することに。

宿はお昼までにチェックアウトすればいいからそれまでに楽山の観光を済ませようと。

なので7時には観光開始。

といってもまだ日があけてないんですが。

暗い中バスに乗り込みましたよ。

バスに乗っている間には明るくなり、観光できるぐらいに。

ただ、昨日からの雨もあり本日は霧という天候。

さてさて大仏は見えるのか。。。

不安になりながら楽山大仏がある場所に向かいました。

この楽山大仏は世界遺産「峨眉山と楽山大仏」として登録されており、2つで一つの世界遺産です。

楽山大仏は世界最大の岩に削られた大仏があるのが有名で、その高さ71m。

唐代に川の氾濫を鎮めるために川の近くの断崖絶壁の岩山に仏を掘りはじめたのです。

かかった歳月は90年。

以来、ここに巨大な大仏が鎮座するようになり川を眺め続けてきたのです。

峨眉山は中国仏教の四大名山のひとつに数えられ、後漢の時代から様々な仏教寺院がたて続けられました。

そこは標高3000mを越える巨大な山であり、麓の仏教寺院からは2500m以上の標高差があります。

ここには様々な風景が残されており、そこに仏教が根付きここを聖地として崇めるようになったのです。

また聖地であり続けた故に自然を一切壊さなかったという事実があります。

このため現在では絶滅しそうなレッサーパンダなどの生息地でもあることから、世界遺産でも自然と文化を併せ持つ複合遺産で登録されました。

さてさて楽山大仏の入場口から入り、もちろん一番乗り。

人が来ないうちに大仏を見に行くことにしました。

最初からかなりののぼりが。。

やっと上についたと思って少し進むと、びっくりした。

何がって目の前に大仏の顔があるよ。 

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しかも顔だけでも自分の身長の何倍もある姿が。

ここから下をのぞいてみると切り立った崖のようになっており、大仏の体や足が確認できます。

といってもすごく下にあるんですが。 

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要するにこの岩山をここまで掘って作ったということですか。。。

これ彫るにたいぶの労力が必要ですよね。

それを90年で完成させるって。。。

ともかく一度足の部分まで下りてみることに。

階段は崖を縫うように下まで降りていてとても怖いし狭い。

しかし、下までくるとやっと大仏の全景が見えてくる。

。。。。。。。。。

やっぱり絶句してしまいましたよ。 

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なんだこの高さは。

まるで十数回建てのビルを眺めている感じ。

足の土台ですら自分の身長を上回るのに、そこから足や体や顔まであるって。

あまりにも高すぎてみている首がつかれてくる。

大仏は目の前にある岷江という川の流れを千数百年にもわたって見続けたのですね。

人々はこの大仏に川の氾濫が起こらないことを祈ったのでしょう。

たくさんの願いとたくさんの時を見てきた大仏は今も変わらず同じ流れを見ている。

そう感じた時に何とも大仏が壮大なものに見えてきました。

それにしても霧で写真が撮りにくい。

目で見ている分には幻想的に映っていいのですが、写真だと遠くが白くぼやけてしまう。


白くぼやけているのは御愛嬌ということで。

昨日の写真は霧がなかったし全体像が見えるのでそちらをご覧になってはいかがでしょうか。

さてさて、大仏見学が終了した後には大仏を祭っているお寺や、近くの山の頂上に建てられたお寺などを見て回りました。

全部の場所は同じチケットで回れたので。

特に烏尤寺は山の山頂に建てられたお寺であり、眺めが最高のはず。。

というのもここにきて霧が濃くなり先の風景が全く映らない。

ただ目を凝らしてみると大仏の彫られた断崖絶壁の岩山や岷江の流れがじっくり見れそうです。

ちょっと天候が悪くて残念。

ま、そんな時もありますよ。

それにしても、湿度が高くて少し運動しただけでも熱くなる。

体温の調節が難しすぎるっていうの。

一枚着ると暑いし脱ぐと寒いし。

また風邪ひきそうな。。

そんなこんなで楽山の観光は終了です。

さっそく宿に戻ってチェックアウト。

すぐさま峨眉山に向かいました。

ただ、峨眉山行きのバスって市内行きとお寺行きで全く違う場所になるんだよね。

お寺行きに乗れば峨眉山の山の目の前なのでそちらに行かなければならないのです。

楽山のバスターミナルから峨眉山の報国寺行きのバスに乗ろうとしたら、何とバスが行ったばっかりでないと言われた。

次待っていればいいのかなと思いながらじっとしているとあっちに行けと言われた。

言われるまま行ってみると峨眉山の市内行きのバスに乗ることに。。

まあ、どちらにしても市内から報国寺行きのバスが出てるからいいんだけどね。

そんなこんなで峨眉山の市内に到着しました。

でも、ここで大変なことに。

市内から報国寺行きのバスが一向に見つからない。

というか勧誘がいたるところにいてうるさいし邪魔をする感じ。

それにしてもわからない。

ともかく街の中心に歩いて行くことに。

20kmのバックパックをしょったまま。

で報国寺はこちらって看板を見つけたんだけど、その方角に進んでも一向にバスが見つからない。。

すでに30分ぐらい歩いて体力の限界ですよ。

こうなったら最終手段、タクシーを。

150円ぐらいでいけるのがわかっていたのでそれならば使ってしまおうと思ってしまいました。

そんなこんなでようやく峨眉山のふもとに到着いたしました。

さっそく宿を決めて、報国寺に観光することに。

報国寺は峨眉山最大の仏教寺院であり、峨眉山のふもとに建立されたお寺です。 

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明の時代に建てられてから峨眉山一部分として存在してきました。

中に入ってみると大量の煙が。

みな、巨大な線香を買い本殿の前に祈りながらささげているのです。

ほんとに熱心に祈っている人もいました。

中は回廊で囲まれた4層構造で、最初の仏像の後ろを通ると再び違う建物に着き、そこの大仏の後ろにはさらに建物という構造です。

訪れる人は一つ一つの仏に祈りを捧げていきます。

彼らは現在の平穏を感謝しているのでしょうか。

私は宗教が身近になかったためにその心はわかりませんが、彼らの熱心な祈りだけは伝わってきました。

仏の存在が絶大なのですね。

そして、続いては伏虎寺に歩いて向かいました。

こちらはより山の中に建てられているため音が森に溶けて静けさを持っています。

構造は報国寺と全く一緒ですが、一つだけ五百羅漢像を安置している場所があり、大量の像が置いてありました。

周りを見渡す限り色彩が施された像が私の眼に飛び込んできます。

まるで何か説教されているような感じがありました。

残念なことに写真が取れない場所でしたので。

近くの仏像の写真を代わりに。 

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そして本日の観光も終了いたしました。

一度宿に戻り、インターネットと食事を。

それにしても最近大きな悩みが出てきた。

もちろん食事。

四川に近づいてからというもの辛い物のオンパレード。

しかも、ここら辺ってメニューがないのよ。

指をさして注文するタイプだらけ。

このため味付けとかがさっぱりわからない。

頼んでみて初めてどんな味かわかる。

このため、辛いものしか最近食べれないのよ。

私は食事にはとりわけ興味がないのでなんだっていいのですが、こうも辛いのが続くとさすがに嫌気が。

というか韓国でも辛いの続いて気分が悪かっただけに、四川でも。

しかもこちらは辛くて脂っこいという二重のダメージが。

我慢しなければいけないのかな。

さてさて明日は5時起きです。

山登りですよ。


楽山大仏アクセス
楽山バスターミナルから12番バスで泌水●歩行街下車。
その後反対車線の13路に乗り継いで大佛寺下車。

峨眉山報国寺・伏虎寺アクセス
峨眉山景区バスターミナルからは目の前の通りを登って行くと到着。
峨眉山市区からは5路のバスで終点下車。





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