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 【中国の世界遺産

世界遺産「四川のジャイアントパンダ保護区」
2007.11.04
 
2007年11月4日    92日目


祝・私の人生で100つ目の世界遺産です。

それでも全世界遺産の1/8に達していない。

ここはほんとに感動した場所です。



おはようございます。

現在この臥龍についているのですが情報が何もない。

唯一の手がかりが中心部にあるパンダ博物館のみ。

というわけで朝一番に臥龍パンダ博物館に行ってみることにしました。

何時に開くかもわからないですがとりあえず普通は8時に開くだろうという感覚で向かってみました。

途中道に迷いながらやっとパンダ博物館に到着。

チケット売り場を見たら8時半開門って書いてあったよ。

時計を見たらちょうど8時半。

時間はばっちりじゃんって思っていましたが一向に開く気配がない。

そしてチケット売り場の看板を眺めていたのですが、どうやら臥龍には博物館を含め三カ所入るところがあるらしい。

しかもその一ヶ所は道路の看板に乗っていたよ。

ただし、9km離れた場所ですがね。

しかし、パンダというものは朝一番に動くという情報があったのでこの博物館をあきらめて、その看板に乗っている場所に行くことにしました。

とにかく交通機関がないので歩くしかない。

目的の方向に向かっている最中にちょうど三輪バイクが通り過ぎた。

あわてて止めて値段交渉。

15元で行ってくれることになりました。

三輪タクシーに乗り込んでからはひたすら寒さとの戦い。

手が感覚無くすほど寒いんですが。。

やっとの思いで到着しました。

世界遺産「四川のジャイアントパンダ保護区」です。

現在ジャイアントパンダは世界の中で絶滅危惧種に登録されています。

それは彼らが環境の変化に適応できない種であり、さらに種の保存が難しいためでもあります。

彼らは肉食獣でありながら笹の葉が大好きであるために草食動物を選んだ特別な動物。

パンダは特定の環境にしか生育せず、特に環境問題が深刻になりつつある現在野生の個体が少なくなっています。

現在では約数百頭しか生存していないとされる絶滅危惧種となりつつあるのです。

このため中国の中でも約半数以上が生息している臥龍自然保護区が世界遺産に登録されたのです。

ジャイアントパンダを守るため、保護するためにもこの世界遺産は必要不可欠でした。

こうして臥龍にはパンダを守るための自然と、保護するための研究所の2つが存在します。

最初に向かったのはパンダを守るための自然を保護した熊猫溝です。

現在パンダの保護区は完全に立ち入り禁止。

絶滅危惧種を持っている世界遺産はほとんどこの措置を取っています。

このため、行けるのはパンダがいるとされる森の目の前まで。

それでもパンダがどのような場所にいるのかこの目で見ておきたかったのですよ。

熊猫溝について、さっそく中に入ろうとするとチケット売り場が見つからない。

それどころかどこから入っていいかわからない。

唯一ここだろうかと思う場所の扉を開けてみると勝手に開いた。。

中に進んでいくとお金を払わずに中に入ってしまったよ。

でも人がいないためにお金が払えない。

帰ってきた時に払えばいいかと思い、さっそく中に踏み込みました。

入ってみてわかったのですが、断崖絶壁の自然が待っています。 

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あまりにも断崖絶壁なので岩山をくりぬいてそこを進むようになっている。

人がほとんど入れないようになっているからこそ現在までジャイアントパンダが守られているのかもしれません。

ここにはありとあらゆる自然が待っている。

激流の川・深い森・人を拒む岩山・鳥のさえずり。

すべてはここの自然は保存されているために見ることができるのですね。

ただし、観光するにはちょっとつらいかも。

かなりの高低差があり、一番端まで行くに1時間半しかかからないのですが400m以上上っているのですよ。

体力が。。。

しかも岩山をくりぬいた場所がほんとに暗い。

明かりを持っていなかったら完全に足を踏み外しそう。

せめて電気ぐらいつけてほしいものです。

中には岩の裂け目から水漏れしていて洞窟内が大雨のようになっている場所まで。

ほんとに今までの自然をいっぺんに体験した感じ。

ここまですごい自然を体験したのは初めてかもしれません。

滝の轟音に包まれながら断崖絶壁の岩山を眺め森深い森林を進む。

すでに自分が違う世界へ迷い込んだのようでした。

そして一番奥にはパンダの住む自然が待っていました。

周辺には笹の葉が生い茂り、誰もが立ち入ることができない場所。 

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ここからはほんとに入山禁止なので鉄柵に高圧電流が流れています。 

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人が入らないようにとパンダがこの柵を越えないようにしているのです。

現在パンダはこんな森の深い場所でしか生きられないのですね。

残念なことに野生のパンダに拝むことはできず。

というか野生のパンダを拝むことは奇跡に近い。

この鉄柵から見える数々の峰々が保護区ですし、その中には数百頭しか存在しない。

それは無理ですって。

同様に世界遺産の中でも全く見れない保護区もありますよ。

カナダのレッドバッファロー保護区は東京都の土地にバッファローが約400頭しか存在しない。

確かTBSさんですら探すに一週間かかったのですからね。

このため個人で見るのは無理があります。

1時間ぐらい粘ってみましたがやっぱり無理なので。

さっそく熊猫溝を下ってみることに。

やはりここはすごい自然が残っていることを実感しました。

最初はとりあえず直進してきましたが帰りはつり橋を渡りながら帰ってきてそのすごさに感動。

道は川に沿って続いているのですが、すべての谷を見ることが出来て、さらに滝を真上から見れる場所まで。

あまりにも道なき道を進んでいるので不安になるのですが、それだけ自然が素晴らしすぎる。

パンダはこんな環境に住んでいるのですね。

これこそ秘境。

パンダが保護される理由がわかるような気がしました。

さてさて、熊猫溝の出入り口まで戻ってきてやはりお金を払う人がいたよ。

お金を払おうとしたらなぜか10元高い額を請求された。。

ふざけんなと思いながら理由を聞いたら、保険料だって。

ちょっとまって、すでに戻ってきているのに保険料って何。。。

ここから何かあってもその保険料って意味がないよって思って交渉しました。。

そしたら、あきらめてくれた。

中国人ってホントに儲け主義なんだから。。

その後、元の大熊猫博物館に戻ろうと歩きはじめたのですが、いろいろ車を止めて交渉したのですが、15元では行ってくれず。。

ふざけんなって顔されたからだったらいいよって顔で返しました。。

行きはほんとに運がよかったのかな。。

ということで9kmぐらいなので歩いて行くことに。

1時間歩いたところで熊猫溝で知り合った人の車が通りすぎて止まって乗せくれました。

ありがたい。

すでに8割方歩いているのですが。。

そして大熊猫博物館に行きました。

この時点でジャイアントパンダを見ることができてない。。

というかどこに保護されているかわからず。

博物館なら何かわかるだろうと思ってお金を払っていきました。

パンダのはく製やホルマリン漬けのパンダの内臓などを見ること出来。

結局パンダを保護している場所がわからないのかなと思いながら最後の展示場でようやく大体の位置を示している場所が。

現在14時半。

まだ、間に合うだろうと思いある方面に向かう決心を。

その前に持っていた水がなくなっていたので水を買いに行きました。

そしたら売店の人が英語が喋れたのでタクシーでどのぐらいかかるか話してみると、何と45元って言われたよ。

さっきの熊猫溝より近いのにそれはないだろうと思い、タクシーの人を交え交渉。

20元の値下げを慣行しましたよ。。

そしてようやくパンダの保護場所、大熊猫苑に到着しました。

入ってみてようやくジャイアントパンダを見ることが!! 

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しかもすごいたくさんいるんですが。

30頭以上いるんですよ。

すでに野生すべての頭数の1割を超えている。。

どこを見てもパンダ、パンダです。 

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しかも情報ではパンダは朝しか動かないといっていましたがすごい動き回っているではないですか。

ちょっとこの姿に感動してしてしまいました。

彼らはちょうど食事中みたいで笹の葉をたくさん食べていました。

寝ているパンダもあれば動き回っているパンダまで。 

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ほんとにここにこれてよかった。

情報がなかったためにここにこれない可能性を考えるとすごく運がよかったのですね。

このパンダの保護区はもともと野生で怪我をして自然に戻れないパンダを保護する場所でした。

しかし、治療した後にすでに野生に戻れないパンダも存在します。

また、繁殖に成功したパンダまでいます。

臥龍自然保護区で怪我したパンダはここで保護され、治療後は自然に戻す環境を与え最終的には熊猫溝で自然に戻すのです。 

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自然に戻ることができないと判断された場合はここで一生を過ごすか世界各国へ旅立ってしまう。

それは何と悲しいことでしょう。

でも、人間の欲にはかなうことはできません。

日本もパンダがいるように世界各国のパンダがここから出荷されるのですよ。

ただし、自然に戻れないパンダ限定です。

この研究所は自然に返すことを目的としています。

可能な限り保護区へ戻すのです。

もちろん自然に戻してからもちゃんと自然になじめるかどうか監視して最終的に保護が完了するのです。

これこそ世界遺産の創立目的ですよね。

自然の保護と絶滅危惧種の生育。

素晴らしい場所を見せていただきました。

もう、いたる所にパンダがいてもう感動!!

寝ているパンダもいれば活発に動いているパンダまで

さまざまな表情を見ることができてすごく来てよかったと実感しました。

そして日が暮れそうな時間までパンダを見ていたのですが、隣で写真を撮っていた人たちが突然日本語を。

あれ、日本人ですか。。

あまりにもびっくりしたので日本語で話しかけてしまいました。

そしたらここはパンダを見る場所ではすごく有名な場所らしいです。

飼育員も体験できたり、触ることだってできるみたいです。

あと、パンダは朝と夕方の食事の時だけ活発に動きその後はほとんど睡眠で動かないともいていました。

私がちょうど行った時は夕方の食事の時間だったのであんなに動いていたのですね。

また、ジャイアントパンダをたくさん見るには成都では少なくこの臥龍が一番らしいです。

1週間以上ここに滞在する人や飼育員4日間コースをする人たちが。

日本人が結構いることにびっくりしました。

だって、地●の歩き方に乗っていない場所ですからね。

ジャイアントパンダを見るところではすごい有名な場所らしいです。

このため最後に1日飼育員をするといくらかと聞きに行きましたよ。

250元は安いですよね。

パンダ30頭以上みれて数頭に餌や触ることができるのですから。

ただし、私は動物を触るのが苦手なのでやっぱり飼育員は無理。。

現在世界遺産としても最も行きにくい場所なのでこの額ですが、これからは値上がりするでしょう。

ぜひ、今のうちに行くことをお勧めします。

道路が完成するまでですね。

そして、すっかり日が傾き始めたので8kmを歩くことに。

そしたら車が止まり10元でどうだっていってくれました。

行きに比べればすごい安いよ。

この場所はやはり運でお金が決まるのか。。

ここに訪れる人はがんばって交渉してください。

ようやく宿に戻ってきました。

いまだに明日バスにどうやって乗るかがわかりませんが。

明日、成都に戻っていなければパンダの飼育員をやっています。

どっちになることか。

大熊猫博物館アクセス
成都から都江堰へ移動。
都江堰からは14時発の臥龍行きに乗り終点下車
臥龍中心部の大きな建物。近くに看板あり。

熊猫溝アクセス
臥龍から西へ9km。
公共バスはない。三輪タクシーで15元(日記参照)
徒歩で約2時間(私の足で1時間半)

大熊猫苑アクセス
臥龍から東へ8km
公共バスはない。タクシーで25元、運がよくて10元(日記参照)
朝8時発の都江堰行きに乗ってここで下車する方法もあり。
徒歩で推定1時間半
「ここでは1日体験の飼育員ができます。もちろんパンダに餌をあげたりパンダに触ったりすることができます。1日体験で250元。中のパンダ病院のインフォメーションで予約が可能」





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