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 【中国の世界遺産

世界遺産「麗江の古城」
2007.11.10
 
2007年11月10日    98日目


中国古来の街並み

そこはまさしく過去の中国へいざなわれそう。

タイムスリップしていく感覚。



本日の起床は7時半。

というのも人がいないうちに街並みの写真を撮っておきたいと思って。

なので日の出前から活動です。

宿を後にして世界遺産「麗江の古城」へと足を踏み入れました。

麗江の古城はナシ族の都市として発展した街。

古くは元の時代からここで栄えたと記されています。

この雲南省辺境の地である麗江は普通では大きな街ができないところでした。

しかし、この地には交易という利点がある場所だったのです。

というのもここはチベットにチベットと中国のちょうど通り道でもあったためです。

チベットからは馬を中国に輸入して、反対に中国からチベットへはお茶を輸入したのです。

彼らはその交易により富を手に入れることができました。

このためナシ族で権力を持っていた木氏が巨大な権力を手に入れたのです。

彼らは自分の宮殿を作り、その周りに人々は集まるようになりました。

そしていつしかここはナシ族独特の街が形成されたのです。

しかし、これが現代により脅かされる時代が起きてしまいました。

1996年に起きた大地震です。

これにより、麗江の街は破壊しつくされてしまい修復しなければ元の街並みを失われかねない事態となってしまったのです。

このためこの景観を守ろうとして急遽1997年世界遺産に登録し修復されたのです。

現在では元通りの景観がここで見れるようになりました。

ただし、一つだけ世界遺産になったことによる弊害があります。

それは観光客の増加です。

中国の世界遺産はほとんどが観光地化されてしまい、たくさんの人が訪れるようになってしまいました。

もちろんこの麗江も例外ではありません。

もともとナシ族の暮らしていた都市であったために規模は小さく道もせまいというのが特徴でしたが、そこに大量の人が来るためにどこもかしこも人だらけ。

古城といった趣が失われているかもしれません。

世界遺産とは世界でも守るべき場所のこと。

すごい観光地のことではないのです。

ぜひそこのところをわかっていただき保護していただきたいと思います。

さてさて、朝一番から麗江を街を見てきました。

まだ薄暗い中みる麗江の街はとても幻想的で昔の姿をそのまま見ることができます。

人通りはほとんどなく、歩いている人は麗江に住む人たちだけ。 

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昔から彼らはこの街に住み時を過ごしてきたのですね。

しかも古城はまるで迷路のよう。

時々方向感覚を失ってどこに向かっているのかわからなくなります。

そんな時には北の空に広がる白銀の山を目印に。

標高5596mもある玉龍雪山は麗江の盆地を抱くようにそびえており誰もが拝める対象だったのです。 

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麗江の歴史はすべてこの玉龍雪山が知っているのです。

それにしても町中いたるところに水路が流れておりその音を聞いているだけでもすごく楽しい。

中にはその流れを利用して水車を回しているところもあります。

自分が街並みに紛れている姿がとても不思議でとてもうれしく感じるもんですね。

大通りを過ぎて行く先はどんどん小道へ。

こちらはほとんど観光客が通らない道なのでお土産屋さんがなくて違った雰囲気が味わえます。

ぜひ麗江に来たら裏道へまぎれてみてはいかがでしょうか。

さてさて観光客も増えてきたところでいったん宿に戻り、日記のアップをしていました。

1時間インターネットをやったところで再び麗江の街へ繰り出しました。

今度向かった場所は麗江を統括していた木氏の宮殿です。 

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木府と呼ばれており麗江では南に位置する場所にあります。

中に入ってみるとびっくり。

麗江では高地あり寒いために家との間隔がほとんどなく通りもせまいのですが木府に入ると一気に空を仰げるように広い空間があります。

そこに一直線上に大きな建物が5つ配置されているのです。

まさしく麗江の中でも最高権力を誇っておりその力を見せつけるような巨大な建造物でした。

5つの建物は政務をおこなった場所や話し合いの場所、接客の場所などに分かれておりそれぞれが数階建てで麗江で最も高い建物となっているのです。 

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庭園もきれいに整備されておりあたかも蘇州の庭園を思わせるかのようでした。

また木府の一番奥は高台となっておりそこから麗江の街が一望できます。

瓦屋根の街並みが見渡す限り続いている。

麗江が巨大な盆地に造られている様子が見てわかりますよ。

そして木府からさらに上に登ると今度はチケット売り場がありそこでお金を払うと今度は山の頂上に立っている塔まで上がることができます。

標高が高いので上るのには苦労するのですが。

山を登ってみると巨大な楼閣にぶち当たります。

これがまた高い。

5階建てか6階建ての建物で階段を結構上らないと頂上まで到達しない。

しかし頂上まで登ると素晴らしい景色が待っています。

麗江の古城から新市街、さらには玉龍雪山まで360°を一望できるのです。 

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特に古城地区の景観はずっと見ても飽きません。

複雑に入り組んだ街並みでさらに道の幅が狭いので全く自分の通った道が確認できない。

すべてが瓦屋根の建物しか確認できないのです。

しかし、それがずらっと並んでいる姿は特に素晴らしく、ここが標高2500mの辺境の地ということを忘れさせてしまうようでした。

やっぱり言葉で伝えることはなかなか難しい。 


あ、塔の上は窓が閉まっていますが窓が開きますので勝手に開けて景色を眺めてくださいね。

その方が臨場感が違いますので。

さてさて街を一望できる場所を後にして再び宿に戻りました。

というのも麗江の古城は意外にせまいので半日あれば観光し終わってしまうのです。

中国の昔の街並みの世界遺産の平遥と比べて4分の一の大きさぐらい。

ただ、平遥は区画整理されている場所なのですが麗江は迷路。

それも楽しい要因ですね。

宿に戻ってからちょっと寝ました。

どうやらつかれているみたいです。

起きてから少し麗江の街並みを観光。

とことん迷子になってみました。

まあ、いたる場所に地図があるので迷子になることはないと思うのですが、地図を見ないで適当に歩いてみたので。

それもまた違った場所に行けるので新たな発見があるものです。

特に一番西の方は町並みはしっかりしていているのですがあまりにも遠いので観光客がいないという利点の場所もあったり。

この麗江はぜひ訪れたら迷子になるぐらい歩いてみるのがお勧めです。

そんなこんなで夕方になってしまいました。

宿に戻ってみると一人の日本人がドミトリーにいたので一緒に誘い4人で夕食に行くことに。

やはり中国はたくさんの人で食事した方がいろんな料理が食べることができるのですごくうれしいです。

みんなの旅の話や過去の話などいろいろな経験談を聞けることができたので。

海外で日本人と話すのはおかしいかもしれませんがそれが一番安心するのですよ。

成都ではかなりの人とお話できましたしね。

さてさて夕食後は麗江の夜景の写真を撮りに行きました。

麗江の街並みを見て回ったのですが。。。。

人が多すぎる。。。。

おかげで写真が取れない。

唯一裏道とかだけは写真に収めることができましたが。 

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なんせディスコみたいなのが大量にあるんですよ。

どうして中国政府は古城にそんなものを許可したのか。

中国政府は世界遺産をまともに守る気がほんとにない気がします。

すべてはお金儲けの国ですからね。

利権が全てみたいです。。

世界遺産とはそんなものではないのです、悲しいことです。

そしてすごすごと宿に戻ってきました。

その後は日本人4人と話していたのですがどうやらこの古城に入るに80元が必要のこと。

しかし払う場所がないので主要の建物でその80元を払っているか確認しているみたいです。

あれ、、、おれ木府はいる時に何の確認もされなかったんですが。

しかも山の頂上に立つ塔に入る時も。

すごく運がよかったのかな。

結局お金を払わないまま観光が終了してしまいました。

ま、払えと言われなかったからしょうがないということで。

さてさて明日は早起きですね。

8時半の香格裏拉行きのバスに乗るために。

ではでは、明日は標高3200mの地です。


麗江アクセス
昆明、大理からバスが出ている。
成都からも直で行くバスがあり。





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