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 【中国の世界遺産

世界遺産「雲南三江併流の保護地域群」(2)
2007.11.13
 
2007年11月13日    101日目


あまりにもすごすぎて絶句した。

そこは雄大にそびえる峰々が一望できる場所。

雲南最大の山がメコン川とともに拝めます。



本日特に起きるの早かった。

というのもバスの出発が7時20分だったから。

6時には起床してパッキング。

6時半には成都から同じの日本人二人とバスターミナルに向かい出発しました。

ただ、今回はみんな行き先が違うのでここでお別れなのですが。

バスターミナルには40分前についてそこで朝食。

いつも食べているパンとソーセージです。

食事をしながらいろんな話をしていると何と出発の時間が近づいているではないですか。

このため日本人2人にお別れをして一人バスに乗り込みました。

今回向かうのは雲南省の最も北にある都市・徳欽です。

ここは雲南省最大の山がそびえている場所から一番近いことで有名です。

ここも世界遺産の一部なのですよ。

ただ、ここは少し進めはすぐにチベット自治区というかなりの辺境の地にあります。

このためバスがすごい渓谷を上ったり下りたりしている。

標高3200mから出発したのに一時は2000mまで下りたり、今度は峠を越えるために4000mの高地を上ったりと。

気圧の変化がめまぐるしすぎる。

さらにカーブが多すぎる。

直線距離にしてはそんなに遠くないはずなのにすごい時間がかかる。

しかも約150km進むに7時間もかかるんだからね。

これだけでもありえない道を通っているという感じが伝わってくるのでは。

その代り景色は最高です。

巨大な渓谷に雪化粧した峰々。 

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景色はめまぐるしく変わり、一時でも同じ風景を拝むことができない。 

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ただ、写真は窓から取るしかなくてちょっとぶれているかも。

まあ空はほとんど青い空が広がり、遠くの峰々まで一望できました。

それにしても自然ってすごいんだなって実感してしまいましたよ。

今までこんなに巨大な渓谷や巨大な山のオンパレードは見たことがないので。

標高4000mの峠を越えているときは山が近くにあり、目の前まで白い雪に覆われている。

空気が薄いので少し息苦しい感じもありましたがこの風景を拝めただけでも苦しい思いはどこかに吹き飛んで行くようでした。

今回の旅で一番標高が高い場所に来た瞬間でもありました。

黄龍に行くよりさらに高い標高なんですからびっくりしましたよ。

ほんとにこんな場所に街があるのか不安になるぐらいの壮大な自然ですからね。

高山病にならなくてほんとよかった。

そんな標高の高さと悪路のオンパレードが続きようやく徳欽という街に到着しました。

谷の合間に築かれている街で着いた場所ではそんなに自然が拝めない。

ということはどこかに移動しなければ。

さっそく宿を交渉。

安く泊まれるところを見つけました。

宿に荷物を置いてからはまず明日のバスのチケットを買いに。

次は雲南省省都の昆明に移動します。

一気に都会へ行くのもなんかさみしい気がしますが。

バスのチケットが取れてからははてさてどこに向かっていいのやら。

唯一の情報は地●の歩き方に乗っている飛来寺という場所があるというぐらい。

でもお寺でしょ。

行く必要があるのかと思っていたら周辺の観光地点の地図があり飛来寺景区があるとのこと。

中国は景色を拝むところを景区と書いてあるのでさっそく飛来寺景区に向かってみることにしました。

ただ、どのくらいの距離があるかわからなかったのでタクシーを使うことに。

30元といわれたので5元値切って向かってくれることに。

やっぱり通る道は断崖絶壁の山の合間。

すごく怖いよ。

しかも結構遠かった。

タクシーを使ってほんとによかったと思ったよ。

そして飛来寺に到着。

・・・・。。。。

ついた瞬間に絶句してしました。 

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そのあまりにも雄大で壮大にそびえたつ峰々が待ち構えていました。

こここそ雲南省最大の山「梅里雪山」です。 

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その標高何と6740m。

こんなに高い山見たのは初めてです。

自分が立っているいる場所が標高3500mぐらいですからそこからでもかなりの大きさを感じます。

すべては雪に覆われており太陽の光を反射して白がまぶしい。

しかも下をのぞくと落差1000mはあろうかという谷。

下には世界遺産の名前にもなっている3つの川の一つが流れています。 

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この川は欄滄江といいこの先にはメコン川としてラオス・タイ・ベトナムへと流れて行くのです。

あまりにも自然のダイナミックさを見せつけられて立ち尽くしてしまった。

ここはほんとに来てよかった。

地●の歩き方にも載ってない場所だったからとても不安だったんだけど。

あの山を越えたらチベット。

そんなところまで来てしまったのですね。

ただ、チベットに入るのはあと1か月以上先のことになりますが。

そういえば飛来寺といいながらお寺がない。

チベットの塔が建っているぐらい。 

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周辺にはチベット仏教のお経が書かれた布がいたるところに掲げられていて、その中を歩けるようになっていました。

先に進んでみると崖の先端に行くことが出来そこから眺める風景もまた素晴らしい。

というか怖い。

下を眺めると川まで一直線に落ちて行きそう。

川の近くにある家は米粒ぐらいに見えるのですが。

しかし先端に立つと山と川までに視界を遮るものがなく私自身が自然に溶け込んでいるような感覚に襲われました。

こんな素晴らしい風景を拝むことができてとても幸せな気分。

写真で撮りきれていないですが、ぜひこの風景を堪能してください。

今まで見た自然の中で一番感動した場所となりました。

さらに飛来寺の裏手に回ると今度は白茫雪山といって標高5137mもある山がそびえています。 

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ここはまさに誰もが立ち入れなかった辺境の地といっても過言ではありません。

しかし人々はここに幸せの場所を求め移住してきたのですね。

山々を誰も立ち入ることができない聖なる山と拝めながら。

もうあまりにもすごかったので日が暮れるまでずっと眺めていました。

もちろんお酒とともに。

この瞬間が生きていてとてもよかったと思う瞬間。

壮大な風景においしいお酒。

いうことはなにもないですよね。

今回の旅で一番幸せな時でもありました。

さてさて日が暮れると一気に寒くなったのですぐに街に戻りました。

そして夕食をとったあとに宿に戻ってみて気がついたこと。

この宿風呂がない。

なので宿の人に公共風呂の場所を訪ねて向かってみてもわからない。

そしたら宿の子供がそこまで案内してくれました。

ありがとう。

風呂に入ってからは寒いので宿でじっとしていました。

おもに日記を書いていたのですが。

久しぶりに一人っきりになったので貯めていた日記を一気に書き上げましたよ。

さてさて明日は11時発のバスに乗ればいいのでゆっくり起床したいと思います。



徳欽アクセス
香格裏拉・昆明から直通のバスあり。
標高3500mを越えているので高山病に気をつけること。

飛来寺アクセス
徳欽からタクシーで20分。
歩くと3時間ぐらいかかると思われる。
片道20~25元





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