TOP > ひさほゆうのリアルタイム世界遺産旅行ブログ

カテゴリー
ひさほゆうが独自の視点で世界遺産を解説!
最新コメント

 【中国の世界遺産

世界遺産「中国南方カルスト」
2007.11.17
 
 2007年11月17日    105日目


地球の歴史が生み出した景観

まさしくここは石の林。

それは石灰岩の奇跡が見せたもの


いや、ほんとに朝起きたの早かったよ。

5時半には目が覚めてしまった。

再びは寝れなかったので出発時間までパソコンをやっていましたよ。

そして出発時間になり出発。

路線バスを乗り継いで昆明菊東バスターミナルに向かいました。

バスターミナルからは石林県行きのバスに乗り込み。

2時間後に石林県に到着しました。

石林県からは路線バスを乗り継ぎとうとう到着。

世界遺産「中国南方カルスト」の石林です。

ここは2007年7月に世界遺産に登録されたばかりの場所。

しかも石林以外のどれが登録されたかの情報がないため、今回は行くのは石林のみとしました。

石林の歴史は2・3億年前から始まります。

この地に地殻変動が起き、地中に眠っていた石灰岩が地表に姿を現しました。

石灰岩は水に溶けるという性質を持っており長年の風雨により少しずつ石灰岩が溶かされていきました。

それが数億年続くことによって石灰岩の硬い部分だけ残り流れる雨によって先端はとんがった石柱が姿を現したのです。

石林は地表に出た石灰岩の規模が大きかったために大量の石柱がまるで森のように乱立する結果となった。

この景観により石の林と命名されたのです。

石灰岩の織りなす景観はほかの世界遺産でも見られます。

たとえばこの前みた黄龍は地下の石灰岩が地下水に溶けだし地下水が地表に出た時に石灰が地上へと付着して棚田を形成した景観。

この地下水が洞窟に出ると鍾乳石を形成し、地下水が地上で湖になると青い色だけを反射する鮮やかな湖へと変化するのです。

この石灰岩はすべて太古のサンゴが形成したもの。

サンゴは死滅すると自らを硬化。

石灰岩へと変化するのです。

それが積み重なって広大な石灰岩の岩石へと変化していき、さまざまな地球の自然現象をもたらすのです。

すべては十数億年という膨大な時が生み出した景観。

まさしく奇跡の場所なのです。

さてさて到着してすぐに入場券を買い込み。

ああ、世界遺産になったからまた入場料が値上がりしているよ。

去年から600円も値上がりで、2000円ぐらい払わなければ。

中国は本当に入場料が無駄に高いんだから。

絶対汚職の要因だよ。

そんな文句を思いながらさっそく入場いたしました。

そしてびっくり。

ほんとに石の森だよ。

いたるところに巨大な石柱が連なっている。 

 title=""alt=""

しかも広い。

湖の中に石柱が生えているところもあり。

これが太古の地球が生み出した景色。

すごすぎです。

ただ、いきなりの逆光だったので場所を移動して写真を撮らなければ。

そして北側へとどんどん歩き始めました。

あるいている途中に石柱群の中に入る細い道を発見。

しかも観光客が誰もいない。

実はここ世界遺産に登録されてから観光客が増え続けて今ではすごい人の波となっています。

しかし、中はあまりにも広いためにメインどころだけが混んでいて遠いところは人が全然いません。
このために遠い所をメインに回ることにしました。

見つけた細い道を進むとどんどん石の森へといざなわれて。

しまいには太陽の光が届かないほど奥へと迷い込んでいきました。

道は次第に上に登りはじめ石柱の頂上へとたどりつきました。 

 title=""alt=""

そしてそこからは先端のとんがった石柱群を上から拝めることに。

遮るものは何もなく空の青と針のような石のみ。

これが自然の作った景観だとは想像もつきません。

石林に住んでいた人はきっと神が作ったものと信じるでしょう。

それにしても広い。

360°見渡しても石柱群が。

かなり地平線に近いところまであるよ。

最初は巨大な岩の塊だったとは信じられませんよね。

庭園内はいたるところに石柱群の中に入る道があり、森の中を進んでいきます。

暗闇しかない深い谷から青空を拝むような数本の石柱しかない場所まで。

特に一番険しくて感動した風景が蓮花峰。

人一人通れるかぐらいの石柱の合間を進み、今度は嶺の上に上ると先端のとがったところに足をかけながら進んでいく。 

 title=""alt=""

一歩踏み間違えたら下へ転落。

石柱の先端に刺さって死亡しそうです。 

 title=""alt=""

でも頂上まで登るとすべてとがった石柱が連なっている風景が見ることが。 

 title=""alt=""

自分の視界のすべてがこの風景

すごいとしか言いようがない。

まさにここは絶景です。

それにしても広い。

全部見るのに5時間以上歩きっぱなしだよ。

でもその甲斐があって、いろんな石柱を拝むことができた。

まるで石の要塞のように石柱が乱立しているところ。 

 title=""alt=""

変な形にそびえた石柱

まさしく自然だけしかできない景観といった感じです。

石灰岩はすごい威力を持っていたことを改めて実感しました。

さてさてともかく庭園を一周するのにかなり疲れました。

行きに2時間かけてきたのですでに4時ですから今から帰っても6時。

まだ庭園内にいるのでプラス1時間ぐらいでしょうか。

疲れもあったので石林を後にすることにしました。

そして気がついた。

石林の風景区から直接昆明に戻るバスが。

なんだ、経由してこなければならないかと思ったら、もう直接のバスが出ているのね。

しかも、それにのって昆明に来たら直接駅に着いた。

こんな簡単に石林に行けるようになったのか。

で、もう疲れているのでまっさきにやどへ。

宿についてからはすぐに食事。

たくさん食べましたよ。

ほんとに疲れた一日でした。

明日は夜行列車なので午前中はゆっくりしたいと思います。



石林アクセス
昆明駅長距離バスターミナルから石林風景区行きのバスに乗る
もしくは昆明菊東バスターミナルから石林県行きに乗り終点下車。
石林県からは路線バスが出ている。





もしよろしければクリックしてください。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ
世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。