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 【中国の世界遺産

世界遺産「武陵源」(1)
2007.11.21
 
2007年11月21日    109日目


天にそびえたつ奇岩

それはまさしく林のように乱立している

現実の世界ではありえない風景が



あれ、朝一番に起きようとしたらなぜか寝過した。

目覚まし設定したはずなのに。

確認してみると設定ミスってた。

といっても30分遅れぐらいなのであわてることなく出発いたしました。

入場ゲートまでは歩いて20分。

チケットを買って中に入りました。

こここそ世界遺産「武陵源」です。

中国大陸の中央に位置をしていますが太古の昔ここは海でした。

海の中にたまった砂が石化。

石英を含んだ砂岩が完成したのです。

この岩石は珪岩と呼ばれています。

しかし1億8千万年前に突如この場所が隆起を始めます。

海にできた珪岩は突如として地表へ顔を出すことになりました。

珪岩はもともと砂岩でありますから雨風に弱い性質があります。

それが1億年以上の月日が流れ大部分が削れ、最も硬かった部分が残ったのです。

こうして武陵源には直下にそびえた奇岩の森が形成されました。

このためここはまさに誰もが立ち入れない自然でもありました。

直角の岩石群を登って行くのは無理があったのです。

これにより近年まで手つかずの自然が残り膨大な植物や動植物が今でも生息しているのです。

中には絶滅危惧種に指定されている動植物まで存在しているのです。

ここはまさに中国でも最後の楽園というぐらいの自然が残っているのです。

この自然環境のため中国初の国立公園とされ、世界遺産に登録されました。

さっそく武陵源の中に入ってみると最初はバスに乗らされます。

ここはすごく広いのでバスがないとメインの付近まで行くことができないのです。

最初はどこに向かっていいかもわからず、適当に乗ってしまいました。

そしたら目的としてた場所と行き先が違う。

でも、降りて10分ぐらい歩いたところに目的地があってよかった。

最初に向かったのは天子山自然保護区にある賀龍公園です。

ちなみに武陵源はものすごく広いのですべて見るのに1週間かかってしまうのですが、メインどころは2ヶ所なのでその2つだけは絶対に見ようと思っていました。

そのうちの一つが賀龍公園です。

もちろんこれは山の上にあるので最初は山登りから。

ロープウェーは高いのでもちろん徒歩でじっくりと登るのですよ。

さてさて登山道を登り始めてからすぐに武陵源の自然を目の当たりにすることに。

岩が塔のようにそびえている。 

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えっと、どうやったらこんな形になるの。

常識を疑うような形だらけです。

人工ではなく自然だけでこのような形になるなんて信じられない。

ほんとに高さ100m以上の岩が垂直に立っているんですよ。

しかも大量に並んでいる。

どこまで歩いてもこの奇岩を見ることができる。

まさしくここは奇岩の森ですね。

それにしてもあまりにも急な場所を登って行く。

最終的にはこの奇岩の頂上付近まで登ることになるのだからしょうがないし、岩の横を通って行くので崖の部分もあり。

怖い限りですよ。

ただ、いたる所に景色のいい場所や見晴らし台が設置されているために絶景が幾度となく拝めます。 

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山登りも道はほとんど整備されているので問題なく上ることができる。

登りに2時間もかかりましたが、景色を見ながら楽しい登りとなりました。

そしてやっとこさ賀龍公園に到着。

で、登ってきた方角を眺めてみると。

何と武陵源が一望できるではないですか。 

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武陵源がどのような場所にあってどのような規模なのか、一部ではありますがだいぶ把握することができる。

自分の場所は直角に落ちて行く岩山の先端にあり、先の方までずっと崖でその中にたくさんの空に向かてたちならぶ奇岩の群れがあるのです。

ほんとに今まで見たことのない風景に感動。

ここに人が入り込めなかったという理由がわかる気がします。

ほんとに変な場所。

直角に伸びている岩石の上には誰も行ったことないはずなのに、しかも岩石の上なのに松が生えている。 

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いったいどのような手段を使ってあの上に植物を乗せたのでしょうか。

すごく疑問が残るところです。

この素晴らしい景色を堪能した後は賀龍公園の中を散策。

ここではいたるところで奇岩の森を上から楽しむ風景が味わえます。

賀龍公園を見終わってからは一路頂上を通っている道路の付近からの景観ポイントへ行くことに。

よく見たらバスが走っているではないですか。

しかも、無料バス。

これは乗るしかないでしょう。

ただ、見たいところはバスの終点ではなく途中にあったのですぐに降りることに。

バスの道は崖の上を走っていて少し崖の方に歩いて行くとすぐに絶景を見ることができるのです。

それにしても少し場所を動かしただけで全然違った風景が見れます。

岩はまるで天に向かって成長しているかの様にまっすぐ上に伸びていて。

岩の上にはさらに植物が上へと成長をつづけています。

断崖絶壁のところにもわずかな隙間を見つけては木が生育し、光の方向へと葉っぱを伸ばし続けているのです。 

しかし彼らは不安定な足場でしかも光のさえぎらない崖の方へと成長をし続ける。

彼らの行く先は自分の自重に耐えられなくなり折れて陰に落ちるという運命しか残っていない。

何とも悲しい自然の摂理でしょう。

さてさて、ここの観光をし終わったとき、地●の歩き方を見ていて近くに遊歩道があることを知りました。

歩いても15分程度だろうと思ったので歩きはじめることに。

そしたら何と道が見つからない。

その先にも見どころがあったのでそちらを見ることに変更したのですが、そこも歩いて40分もかかってしまった。

道がないと知っていたら絶対バスを使ったのに。

ただそこからが不幸の始まり。

大観台というところについてここから下山するルートがあるから、時間もだいぶ来ているので戻ろうと思ったのです。

しかも地●の歩き方には3本の下山ルートがあってどれから戻ろうか悩んでいました。

すごく景色がよくて、断崖絶壁の中を進んでいくルートだったので雄大な自然を拝みながら下山できるなと喜んでいました。

が、ついた先はすごく切り立った戻る道以外のすべてが崖の場所。

あれ、行き止まり。。。

そこからの景色はすごい素晴らしいのですが、下山しないと日が暮れてしまうのであせりました。

でもここはほんとに絶句するほどの景色。 

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というか怖い。

あたかも自分が崖の先端で景色を見ていて少し間違えれば転落しそうな感じですので。

仙人橋の周辺ですので一度来てみてはいかがでしょうか。

ゆっくり見ていたかったのですがあわてて違う道を選択。

そしたらそっちも行き止まり。

さらにもう1本も。

全部はずれかよ。

地●の歩き方の地図にこれほど切れたことはなかったよ。

頼むから正確な地図を書いてくれ。

このためダッシュで登ってきた道まで戻ってきました。

すでに日が傾きそうなんですが。

駆け足で下山しましたよ。

余分な体力を使ったために足が痛い。

これは明日絶対筋肉痛です。

ものすごく疲れながら夕食をして、宿に戻ってまいりました。

そしたらあまりにも疲れたのかすぐに寝てしまいましたよ。

日記書いてないんですが。

明日なんとかします。


武陵源アクセス
張家界駅から2路のバスに乗り張家界バスターミナル下車。
バスターミナルから森林公園もしくは武陵源区行きに乗り最終下車。
森林公園からは北へ、武陵源区からは西へ向かえばチケット売り場がある。
地●の歩き方によると駅から直接武陵源行きがあるとのこと。(見つかりませんでしたが)





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