TOP > ひさほゆうのリアルタイム世界遺産旅行ブログ

カテゴリー
ひさほゆうが独自の視点で世界遺産を解説!
最新コメント

 【[雑学]アジア

世界遺産雑学14--3つの名前を持つ町--
2000.12.29
 
世界遺産雑学14

--3つの名前を持つ町--

2000年以上にもわたって複数の帝国の首都であり続けた町がある。
しかも、歴史上に名をとどろかした帝国
ビザンツ帝国、オスマン帝国

イスタンブール歴史地区 トルコ

歴史上、1000年間続いた帝国は指で数えるぐらいしかいない。
その中でも同じ場所で1000年間続いた帝国が、ビザンツ帝国、オスマン帝国である。
そもそも、イスタンブールはローマ帝国の一部でありビザンチウムと呼ばれていた。

黒海と地中海を結ぶ海上交通の要所で、突き出した半島は敵から都市を守るために適していた。
これにより、ローマ帝国コンスタンティヌス帝はローマ帝国を分割した際にビザンチウムを東ローマ帝国の首都とし、コンスタンティノープルと町名を改称した。そしていつからかビザンツ帝国と呼ばれるようになった。
ここからキリスト教ギリシャ正教会の本山として、さまざまな文化を1000年にもわたって発信し続けた。

そして時代が変わりオスマン帝国があわられると、たちまちイスラム教一の力をつけビザンツ帝国を滅ぼした。
このときコンスタンティノープルはイスタンブールと改名された。
さらにそこからイスラム教最大の帝国として1000年間の栄華を極めるのである。

イスタンブールにあるモスク、アヤソフィア。
この建物はキリスト教の教会の上にドームを建てモスクとしている。2000年以上も前にあった建物である。
この建物は町の栄華の象徴でもあり、歴史を見つめてきた証人かもしれない。


歴史上、2000年で2つの支配者しか存在しない町はここだけかもしれない。
何がそこまで栄華を極められたのか、興味が尽きない。