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 【中国の世界遺産

世界遺産「マカオ(澳門)の歴史地区」
2007.11.25
 
2007年11月25日    113日目


ここはまさしくヨーロッパ

でも少し街を外れると中国

東洋と西洋が混ざる不思議な場所。



本日は早くもなく遅くもなく起きました。

7時起床ってところです。

朝一番からマカオの世界遺産を見たかったから。

人がいないうちに見るのがいいでしょ。

それとマカオの世界遺産は合計25か所登録されていて全部見れるか怪しいところでしたので。

さてさて宿を出発し向かったのは街の中心部。

世界遺産「マカオの歴史地区」はマカオの中央に点在しているのです。

もともとここはポルトガル領。

清の時代にポルトガルとの戦争に負けた時マカオを約100年間移譲するとの条約を結んだためにここは中国ではなく外国となっていたのです。

このためポルトガルはここに様々な物を作りあげました。

そのひとつが教会です。

ポルトガルは熱心なカトリック。

特に全世界へ布教をおこなう国であったためにここにアジアのカトリックを広めるための基地として様々な教会がたてられました。

このために街にはたくさんの教会が存在します。

すべてはポルトガルにある教会のように建てられました。

また、領事館や公共機関の建物もすべてがヨーロッパ風に建てられ、町の中心の広場もすべてポルトガルと同じように建てられたのです。

アジアという辺境の地でありながらポルトガルと同じ風景がそっくりそのまま現れることとなったのです。

しかしやはりアジアにあることから中心以外はほとんど中国のごちゃごちゃした街並みが現れます。

このヨーロッパとアジアの混在した街が存在するマカオは独特の文化をもった場所として世界遺産に登録されました。

もともとカジノで有名だった街が一転して歴史的建造物が残る街へと変貌したのです。

さて、バスで街の中心地へ出てみるといきなりヨーロッパの街並みが。 

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ほんとにここはアジアって聞きたくなるぐらい、色とりどりの建物が並んでいます。

地面は石畳で、白と黒が様々な模様を作り上げています。

今まで旅した場所がアジアだっただけにすごく不思議な感覚。

まだ中国にいるのですが、一気にヨーロッパに移動した感覚に襲われました。

この感覚を言葉にできない。

ぜひぜひこの場所に立ってみてはいかがでしょうか。

その後は鮮やかな街を通り過ぎ一路大聖堂へ。

ここはマカオでも一番中心となる大聖堂です。 

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街の中にひっそりと建てられており、近づくまでそこが大聖堂だと気が付きませんでした。

けれど、大聖堂の前の広場から見るとやはり巨大な大聖堂だと実感します。

大聖堂はヨーロッパ旅行をして以来なので実に5年ぶりぐらいに見るのでしょうか。

やはり天に向かってそびえる十字架を見ると人々の信仰の厚さが感じられるような気がします。 

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そして中へ入ってみると何とミサをやっているでは。

そういえば本日は日曜日でした。

パイプオルガンの音、ステンドガラスの色、人々の願い、すべてキリストへの信仰がなせる業。

これらが合わさると見ているものすべてがまた違ったのもに感じられます。

神は絶対にいるのではないかと。

長く見ていたかったのですが、キリスト教ではない私が邪魔をしても悪かったので。

次の場所へ移動しました。

移動した場所は大巴士という門のようなものがある場所です。 

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実はこれ聖堂の跡だった場所なのです。

ちょっと資料がないので詳しいことは言えないのですが、もともとここには巨大な大聖堂が建っていて、戦争で壊れました。

ただ、聖堂の正面は頑丈にできていたためにその部分だけが残ったのです。

門の後ろには聖堂の基礎がしっかりと残っています。

現在ではそこで発掘された遺物も展示されているのです。

門は比較的高台に残っており、天に届きそうな趣がありました。

門の前が巨大な階段になっているためにそう感じるのかもしれません。

マカオは歴史に振り回された場所というのがこの門から感じられました。

さてさてそして門の横の山を登ると、何と城壁が現れます。

しかも大砲までもが設置されている。

ここは中国を植民地にするためには重要な基地。

このためにここを守る、もしくは奪われないために要塞化をするしかなかったのです。

大砲は街に攻めいった敵に対して向けられています。 

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現在ではその方向には巨大なカジノの建物がそびえています。

ここを見れば過去と未来が混在している風景が一変に拝めますよね。

博物館もここにあるのでここもお勧めですよ。

さてさてその後は街のいたる所に点在する建造物を眺めに行ってきました。

それにしてもマカオは迷路。

地図を持っていてもさっぱり訳に立たない。

ただいたるところに標識があるので迷うことはないのですが、登ったり下ったり、家の下を通過したりといろんな場所があります。

狭い土地にたくさんの人が住んだためにこのような街となったのですね。

それにしてもやっぱり聖堂が一番多かったな。

真っ白な聖堂、クリーム色の聖堂など。 

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淡い色の建物が多い。

聖堂の中はすごく広くて天井も高い。 

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中は薄暗くて、ステンドグラスの窓だけが光を放っています。 

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ステンドグラスは文字が読めない人にとっての聖書の役割をしており、絵によりキリストが行ったことを伝えるために造られました。

なんと合理的な理由なのでしょうか。

きれいだけでなく、さまざまな意味をその一枚一枚に秘めさせているのです。

昔の人の知恵はほんとにかないません。

そうそう、この時点ですごくマカオにはまっています。

というのも図書館があって、そこも世界遺産の一部なのですが、いろんな本があって楽しい。

本は文字が読めなくても写真はわかりますから、美術の本とか見ているとすごく心が休まります。

日本にいた時も週末は図書館に行ってたくらいですし。

明日もマカオにいようかな。。。

そんな感じでマカオを堪能。

ただ、一度宿に戻りました。

なんせこの時点で10日分の日記をネットにアップしていなかったので。

いろんな人から生きているかと聞かれてしまったよ。

この宿もまたすごくいい宿で、ビーチの目の前にあって波音が心地よい。

さらに、ネット、洗濯機、電子レンジすべてただ。

しかもユースには珍しく乾燥機までついているんです。

新しくてドミトリーも私一人しか泊まっていない。

何と理想的な宿でしょうか。

またネットの速度も速い。

すぐに日記の更新をすることができました。

自分のパソコンに接続できないのが難点ですがそれぐらいならしょうがない。

そんなこんなで夕方になり、再び街に戻ることに。

今度は夜景の写真を撮りにです。

中心部は人がたくさんいて写真を撮るのが難しい。

夜景の写真はシャッターを長く開けないといけないので人がいると動きでぶれてしまうのです。

なので広場は無理でした。

でも、大聖堂にはほとんど人がいなかったので。

暗い闇の中に浮かび上がる大聖堂。 

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オレンジ色の光で着色されており、その存在を私たちに見せてくれます。

世界遺産の場所はすべてライトアップされており、見るだけでもすごく時間がかかる。

遠くにはカジノの明るいネオンが光る中、大聖堂などがひっそりと光る姿もまた違った楽しみです。 

ヨーロッパの街並みがひしめいているところもまた幻想的に浮かびあがり。 

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見ているものの心を奪っていきます。

マカオは夜も楽しいですね。

でも、長く見ていたかったのですが、宿がマカオの南の端なのでバスが無くなってしまう。

街から30分ぐらいかかるので長くいられないのが残念です。

ただ、町の中心には夜でも人々があふれまさしく眠らない街だなと実感しましたよ。

私の先輩もマカオを訪れて夜楽しんでいましたから。

そして宿に戻り、もう一日マカオにいることにしました。

やっぱり、マカオが気に入ってしまいました。

あと、もう一人の日本人ももう一日いるって話をしていましたので。

ビザは火曜日までに申請しなければいけないのでもう一日だけ。

たぶん図書館に行ってしまう気がしますが。

今頃気がついたのですが私ストレス解消法が図書館に行くことなのかも。

変なストレス解消法。。。

明日はゆっくりと休日を満喫しようと思います。


マカオアクセス
中国広州省バスターミナルから珠海(拱北)行きにのり最終下車後、目の前にある国境ゲートを入る。(パスポート必要、中国のビザはそこで終了する)
マカオの国境からはバスで中心部へ。
国境で地図を配っているのでもらえば世界遺産の位置がすぐにわかる。





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