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 【中国の世界遺産

世界遺産「廬山国立公園」(1)
2007.12.06
 
2007年12月6日    124日目


中国の歴史が造られた場所。

中国の文化が造られた場所。

すべてがここに眠っている。



朝起きてみたらすでに日があけていた。

けどいまだに列車は進み。

朝食をとりながら列車が到着するのを待っていました。

そしてようやく廬山の駅に到着しました。

到着して駅に降り立った瞬間に思ったこと。

寒っ。。。

今まで半そでですごしてきたのに。

改めて現在が12月ということを実感いたしました。

さて、盧山の街に降り立ったのはいいのですが肝心な廬山国立公園への行き方がさっぱりわからない。

ともかく勧誘の人に話を聞いてみると、150元で行ってあげると言われた。

ふざけんなそんな高いわけない。

というわけで振り切ってもしつこい。

20元といいはってOKと言われて車に乗り込んだらよくわからないけど、手前まででそこからさらに遠いから120元だと言われた。

さらにムカついてもう車を降りて近くのバスに勝手に乗った。

バスの運転手にここに行きたいと言ったら乗客の人に行き方を紹介してもらった。

というか九江という町まで行かないと廬山にはいけないらしい。

今回乗ってきた列車は九江行きで途中の廬山駅に降り立ったのに九江からですか。。。

それを知ってれば最初っから九江に向かったのに。

地●の歩き方に乗っている最寄りの駅って廬山駅って書いてあるのに結局九江駅の方が近いんじゃん。

もう、頼みますよ。

ともかくバスで九江行きのバスが通っている道路まで出てもらいバスを拾い九江に行きました。

そしたら九江でちょうど乗合タクシーを拾うことが出来。

九江から10元で廬山の中心部まで行くことが。

とってもラッキーでした。

さてさてタクシーで廬山のチケット売り場までついてチケットを買い再びタクシーに乗り中心部に。

バス乗り場とか中心部の街に向かうにも入場料が必要なんて面白い仕組み。

何日いても廬山からでなければ今回のチケットだけで済むってことですね。

で、宿を見つけようとしたらタクシーの人が優しい人で安い宿を紹介してくれた。

まあ、結局値切ったけどさ。

実はこのとき地獄だった。

何がって寒さが。

あったかいところから夜行に乗ってきたので服は暖かい時のままの恰好。

廬山駅はまだ比較的耐えられたが、盧山は標高1000mあり近くの温度の掲示板が3℃の表示をしていた。

凍えるっちゅうねん。

宿の交渉中にあまりにも寒いので上着を取りだしてしまったよ。

ホントは部屋に入ってから出すつもりだったけど寒さが限界だった。

そんなこんなで宿も決まり、まずは次の移動のためのバスターミナルの確認。

そしたら何と次行きたい場所へピンポイントで行くバスがあった。

予定では3回ぐらいバスを乗り換えなければならないかと思っていたけど。

これはすごくラッキーだな。

ということでバスの確認もすぐに終わったので、目の前にある世界遺産を見に行くことにしました。

といっても本日の天気は濃霧。

20m先が見えないんですが。

ここは景色が素晴らしいところなのに見れないんでは意味がない。

このため、見る物を少し変えて建物を見ることに。

建物だったら霧に関係なく見ることができますので。

昼食を済ませてから、本格的に世界遺産へと足を踏み入れました。

ここ廬山は世界遺産「廬山国立公園」として登録されている場所でなんと登録は山なのに文化遺産で登録されているのです。

それはここが中国の歴史と深く結び付いている場所だからです。

断崖絶壁や滝など狭い場所に様々な景観を楽しめる場所のために昔から風光明媚な場所として廬山は愛されてきました。

それは秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝が訪れたことでも証明されています。

また、中国の様々な文化人もここを訪れ、廬山をテーマにした作品も大量に作られました。

特に李白、杜甫などもここを訪れており合計1500人もの詩人がここを訪れて様々な山水詩を読んだとされています。

ここはまさしく中国文化の歴史でもあるのです。

さらにここには現代中国の重要な歴史が眠っている場所。

中国共産主義の主要メンバーがここに集まり会議を行った場所でもあるのです。

夏も涼しい避暑地として発展した廬山は中国共産主義にも愛され毛沢東がここに別荘を作りました。

また、共産党が大躍進するための会議をこの廬山で行った重要な場所。

今でも会議を行った場所はそのまま保存されているのです。

廬山はその風光明媚な姿から中国の人々に愛され歴史を見続けた場所として世界遺産に登録されました。

最初に向かったのは無駄と分かっていて町から近い風景を眺める場所へ。

ちょっと歩いただけで着ける場所なので行ってみることに。

案の定、何も見えない。。

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やっぱり本日は観光するのは無理ですね。

というわけで、次に向かったのは中国共産党の会議を開いた廬山会議跡の建物を見に行くことに。

私は中国の歴史がそんなに詳しくないのでどれほど重要かわかりませんが。

中国という大国の今後の方針を決めた重要な場所。

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それが避暑地の廬山にあるのは驚きです。

さっそく、中に入ってみて驚きました。

何がってその会議場の狭さに。

普通の小学校の体育館より狭いのです。 

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ここに毛沢東や中国の共産党主要メンバーが一堂に集まったというのはきっと一大イベントだったのでしょう。

現在でも誰がどこに座ったかというのがわかるように席に名前が掲げられており、周恩来などの席もしっかり残っていました。

ここで歴史が作られた。

そう考えるとなんだか感動するものですね。

絶対願わないことですがその時を見てみたいです。

ただ会議場の1階は中国共産党の歴史や主要メンバーの廬山の訪れた様子も紹介されていて、中に当時の映像を流しているスペースがありました。

やはり見ていると独裁政治というか共産党の洗脳政治が映像からもわかります。

みな毛沢東語録の本を手に持って掲げているのですから。

これが一国の政治だと思うとなんだか変な感じですね。

さてさて、会議場を後にしてからは少し悩み。

だって、この濃霧だったらどこに行っても意味がないんじゃないかって思って。

50m先に走っている車が全く確認できないんですよ。

事故っている車も見たし。

でも、まだ14時なので宿に戻ってもやることはない。

そこで思いついたのが滝だったら近くで見れるから写真にも収められるのではないかと。

ということで隣にはたぶん湖があるであろう道路を通ってから山道へと足を踏み入れました。

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少し行ったところにお寺と滝が。 

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ホントにここは少し歩いただけでいろんなものが見れます。

風景はわかりませんが建物やダムや自然などが全てこの場所に残されているのです。

滝といっても大きな滝でなくごく小さな滝なのですが、近くには詩人が詩の石碑が刻まれており雰囲気が一層高くなっています。

川のせせらぎや滝の音に心を寄せた文化人はここで何を思ったのでしょうか。

中国語が読めればその詩を読むことができるのに。

残念です。

さてさて、天候が濃霧のために遠いところまでの山登りは危険と判断。

これで街に戻ることにしました。

街では明日の観光のための食事を買い出し。

日の出を見に行こうかと思っていましたがあまりにも寒いので断念しました。

今でも凍えそうな寒さなので。

次の黄山の山の宿泊も考えたほうがよさそう。

凍えるよりも一度山に降りたほうが賢明のようですから。

その後は夕食もとり宿で一人凍えていました。

部屋の中でも息が白いんですが。。

さあ、明日霧にならないことを願って寝ます。

では、また明日。






廬山アクセス
九江からバスにて廬山へ。
廬山駅から廬山は行きにくいので九江駅を使用すること。
廬山の町から見どころはほとんど徒歩で移動できる。





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