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 【中国の世界遺産

世界遺産「黄山」
2007.12.11
 
2007年12月11日    129日目


そこは雲海に浮かぶ山

この世のものとは思えない絶景

中国で最も愛された場所。




おはようございます。

本日は珍しくすごく早く起きた。

5時半起き。

なんせ山登りが待っているから。

黄山がどのぐらい広い場所か知らないのでとりあえず朝一番から観光してみようというわけです。

昨日宿の人にバスの時間を聞いたら朝の6時から運行しているとのことなので。

遅くても6時半までに出発しようと考えていたのです。

宿で朝食をとってからすぐに暗闇の中へ出発しました。

そしてバスターミナルの方へ歩いているとちょうど黄山の入口まで行くバスが通りかかって私を乗せてくれました。

待つ時間が省略されてすごく良かったよ。

そんなこんなで黄山の入口に到着。

今回は上までロープウェーを使うことを決意していました。

というのも、登山口から900m以上も上らなければいけなく、距離も4kmは軽く超えているためです。

昨日宿の人に聞いたら黄山を一周するのに8時間は必要だと言われたので上っている時間がないかなと思ったわけですよ。

このためさっそくロープウェー乗り場に行ってみると誰もいないし動いてもいないし。

えええ、冬は運休ですか?

と思ったけど、バスに乗っている際に観光客がたくさんいてみんな自力で登るわけがない。

何か方法があるはずだと考え、観光客がいる方へ行きました。

そしたらみんなじっと待っていたよ。

ようするにまだ運行時間になっていないのね。

なので私もじっと待っていました。

で、、、待つこと結局1時間。

やっとロープウェーに乗ることが出来。。。

あと1時間寝れたじゃんって思ってしまいましたよ。

そして一路、世界遺産「黄山」へ踏み入れました。

黄山は標高1800mの山々が乱立する山岳地帯

世界地質公園に指定されるほどの地質の分野では有名な場所だけあり、奇岩や奇石がいたるところにみられるのです。

またその岩の隙間に生息する松が独特の生育をするためまさに中国山水画の世界をここに示しているのです。

黄山は常に湿度70%を超えるために日々雲海が確認でき、山の上から見ると雲の上にそびえる峰々が確認できる。

このため、こんな風景を持っている黄山は中国文化人が作品に取り入れられたのです。

山水画はまさしくここの風景が題材になっているといっても過言ではない。

また道教と仏教の聖地でもある黄山はこの地に様々なお寺を残しています。

自然も素晴らしく中国文化の中でも黄山は多大な影響を与えたとして自然・文化の両方を持つ複合世界遺産として登録されました。

さっそく、ロープウェーにのり頂上付近へ。

って、ロープウェーの段階ですごい景色なのですが。

残念なことにガラスの部分が水滴が付いていて写真が撮ることができない。

なので写真を撮ることをあきらめてじっと景色を眺めていました。

何だこの断崖絶壁の峰々や奇妙な松の生え方は。

すでに圧倒されてしまいました。

もう、どのくらいロープウェーに乗っていたかわからないぐらい視線は釘付け。

気がついた時には一番上の下り口に到着していましたよ。

で、ロープウェーを降りてからも絶句。

なんだ、この山水画の風景のオンパレードは。 

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ようやく、ここで写真が撮れることに成功しました。

写真を見てもらうとわかるのですが、石の上に松が生えていて独特な雰囲気を持っています。 

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あまりのすごさにあっけにとられてしまいました。

中国でも泰山と同じぐらい有名になる理由がわかりました。 

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ホントにどこを見ても山水画なんだよ。 

ロープウェーからどこまで歩いてもずっと山水画の世界が広がっている。

でこぼこした山々に映える特徴的な松。

岩は常に濡れているために黒く光っていてまるで墨の色のように見え。 

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中国の文化人がここに訪れて作品を作った理由がもうこの景色を見れば一目瞭然ですよね。

やっぱり中国が山岳信仰していたというのも頷けます。

もう、数キロ歩いて2つぐらいの峰の上から景色を眺めてもずっと圧倒されっぱなし。

下には雲海も広がっているところも見え。

これがもし下一面に雲海が広がっていたらまるでこの山は浮かんでいるように見えますね。

いつか拝んでみたいものですが。

もうずっとこんな感じで景色を堪能してしまいましたよ。

が、が、ここでとうとうやってきてしまった。

それこそ、雲海です。

かなりの確率で雲海が見えるということは要するに雲が発生しているということ。

それが山の頂上にかぶってしまって、濃霧ですよ。

10m先が見えなくなってしまいました。

さすがに天候はしょうがない。

ただ、まだ5時間以上あるからいつかは晴れるだろうという甘い期待を持っていました。

が、甘かった。

午後になっても濃霧が変わることがない。

頂上で1時間粘ってみたけど結局無理。

こうなったら濃霧でしか取れない景色をとってやると思ったのですが、先が見えないのにどうやって撮れと?

そこで考えたのがシルエットを撮ればいいのではと。

近くの松は見えますのでその形を白い濃霧のバックに合わせればいいのでは。

ということで撮った写真がこちら。 

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景色が見えなくたって、こういう風景もいいものです。

でもさすがに景色が見えないので、最初に見れた景色で良しとするしかない。

というわけで下山をすることにしました。

もう、天候が変わる見込みがないのでね。

ただ、1時間にほんの数秒だけ雲の切れ間に入り、きれいな風景を一瞬だけ見ることができます。

このとき3番目に高い山の目の前にいたので何とか頂上の姿を写真に収めることができました。 

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さてさて、本日はもう観光は終了かなと思った矢先に、雲の下に出た。

頂上付近は依然濃霧なのですが、下をきれいに見ることができた。

それにしてもすごい岩の数々。

巨石といえばいいのかな。 

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花崗岩が氷河期の氷により削られた地形なのでこのような断崖絶壁になったのですよね。

数十億年の時がこの風景を見せてくれる。

そう思うと自分がいかに歴史にとってほんの一瞬かを諭される感じがあります。

ぜひ地球の足跡を感じてみてはいかがでしょうか。

最後の最後にきれいな風景ができて結局大満足でした。

ただ下に降りた瞬間にまた雲に包まれてしまいましたが。

こうして本日の観光は終了です。

その後は次の移動のための列車のチケットを取りに行きました。

次に行くのは武夷山なのですが、これがまたアクセスがすごくめんどくさい場所。

黄山から特に行きにくい。

宿で時刻表とにらめっこして22時着が一番いい時間帯につくみたい。

ほかは全部深夜というか次の日のすぐに到着ぐらいなんだよね。

なのでそのチケットを取りに行ってみると何と無いと言われてしまった。

ということはすでに満席。

残っているのは深夜1時到着の便だけ。

えっと、そんな時間に到着しても宿が絶対見つけられないですよ。。

というわけで今すごく悩んでいます。

アクセスのいい武夷山の近くの町まで行ってみてもバスがあるかどうか。

でも武夷山行きの列車の状況を考えるとそちらの方がメリットがありそうですよね。

ちなみに近くの町だと15時到着なのでそこからバスを探すことができる。

あるかどうかは知りませんが。

賭けでそちらに行ってみるしかないのか。。

どちらにしても明日は黄山の屯渓区に戻るだけなのでゆっくりできそうです。

問題は明後日なのですが。

明日どうするか結論を出したいと思います。



黄山アクセス
黄山市屯渓区の黄山駅の前から黄山風景区行きのバスが出ている。
終点から登山口まではバスがある。





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