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 【中国の世界遺産

世界遺産「武夷山」(1)
2007.12.14
 
2007年12月14日    132日目


川から伸びる岩山

それはまるで天に通じるよう。

断崖絶壁の岩山が乱立している場所。



おや、頭痛いの治った。

昨日薬飲んでお風呂にも入らずすぐに寝たからかな。

というわけで目が覚めてからすぐにシャワーを浴び。

さっそく、観光を始めることにしました。

というか、観光始める前にすごくキレたんだけど。。。

中国の世界遺産回った中でここが一番勧誘がうるさい。

さらに人数が多い。

まず、宿の人がチケット売り場に案内してくれたんだけど必要のないチケットまで買わせようとさせて。

次に道を歩いているとバイクの人が声をかけてきて。

そしてお寺の前を通り過ぎた時に再び違う人が声かけてきて。

挙句の果てにチケット売り場の人が2日券って言っているのに3日券を進めてきて。

あのね。

途中からキレていたよ。

ホントに中国の中でもこの武夷山の人が最悪かも。

宿はともかくチケット売りの人がそんなことするんじゃない。

一番キレたのは10分も追っかけられた人。

近くのお寺の中にまで入っても追っかけてきてここに行かないかってうるさく言ってくる。

もう日本語で近づくなってキレながら言ってしまいました。

そしたら何も言ってこなくなったよ。

ちなみにこの本日に勧誘に声かけられた回数20人を軽く超えている。

もう福建省嫌い。

たぶんかなりのオフシーズンに入っているから観光客が少なく収入がほとんどないんだろうな。

特に武夷山はアクセスがすごく悪いし、観光客が来ないんだろうね。

まあ、ムカつきましたが武夷山の中に入ってしまったら勧誘もいなくなったので。

さてようやく世界遺産「武夷山」に入ることができました。

ここは地質学的にすごく有名な場所。

地上に岩肌が露呈しそれが山のようにそびえたっている姿はまるで奇観と呼ぶに素晴らしい。

この奇観の間を縫うよう流れる川は九曲と呼ばれ九回曲がっていることからその名がつけられた。

まさに自然の美しさが凝縮された場所。

また、武夷山はお茶の産地としても有名で岩肌にたまった少しの土で作るお茶は中国一といわれる。

特に紅袍樹と呼ばれる岩の裂け目から生えた一本の茶樹は皇帝に献上されたほどの超高級品。

一年に取れる量が少ないためにグラム数万円に上ると言われる。

こうしたお茶の栽培の文化も武夷山に残っているために武夷山は複合遺産に登録されました。

さて、最初に向かったのは大王峰

って、あの崖の上というか360°垂直に切り立った岩山の上なんですが。 

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どうやって登るんだよ。。

ともかくひたすら山を登って行くと何と岩の裂け目を通って行くではないか。

人が通れるぎりぎりの狭さだよ。。

太っている人が登るのは無理なような。。

足場も不安定で足を踏み外したら転落しそう。

昔の人はよくこんな場所登ろうと思ったよ。

でも頂上に着くと絶景が待っていました。 

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下を見ると垂直に落ちて行く崖。

目の前には泊まっていた街が一望できます。

南側には地殻変動でゆがんだ地面が所狭しと並んでいる。

地層がうねっているんですよ。

地面を動かすほどの力がここでは存在したのですね。

ただ、この大王峰はメインどころの反対側の景色を見るところだったので、全体像は拝めず。

このため、さっそく武夷山一の絶景と呼ばれる天遊に向かうことにしました。

が、直でいけると思ったら大周りでしか行けないことが判明。

わざわざ一度景区を出て、川の外側から回ることになってしまいました。

でも、歩いたおかげもあってかなりきれいな景色が。

川の流れはほとんどなく、湖面が鏡のように反射している。 

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この頂上にさっきまでいたとは思えない。

だって遠くから見るとほんとに人が入れないような場所に見えるんですよ。

ホントにこの世の場所とは思えない。

幻想の世界に迷い込んだ感じですね。

さてさて、ようやく歩いて天遊景区へ到着。

さっそく中に入り、歩いてみると。。。

・・・・・。。。。。

あの、ここを登れって? 

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ホントに断崖絶壁の岩山なんですが。

まあ、覚悟を決めて登りましたよ。

ありえない角度で階段があるんですがね。

皆疲れて休憩している。

私も何度か休憩しましたさ。

だっていっぺんに登れませんよ。

こんなありえない岩山。

でも頂上には本当に信じられないような景色が待っていました。

岩山は地上から天に向かって伸びており、それがたくさん集まって山の森を形成している。

山の森の中には一本の川が。

川は周りにある山があまりにも高くそびえているからその隙間を通るように湾曲している。 

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自分の見てる位置からはすぐ下は地上へと一直線につながっていて。

崖の上からこんな絶景が拝めるとは。

まさに素晴らしいとしか言いようがない。

にしてもほんとに岩山が急というか直角というかそびえている姿が何ともすごく。

武陵源も感動しましたが武陵源は地層のような岩山だったのに対し、こちらは一枚岩のような趣がある。

表現は変ですが、まさになだらかな直角といった感じなのです。

前の写真からその意味を分かっていただきたいのですが。

そして天遊の周りの参道もこれまた崖の合間を通って行くために絶景だらけ。

もちろん道は急階段の連続ですよ。

でも、それ以上に素晴らしい風景が拝めるのでつらいという概念が消えていくようでした。

にしても、よくこんな所に道を作ったよ。

岩の裂け目の中や、梯子を使って急斜面を登り降りなど。

武夷山はそんなに広い場所ではないのですが、アップダウンが激しいために全然進めない場所なんだと実感しました。

さて、これで天遊景区も観光が終了して次に向かったのは一線天景区です。

虎嘴岩から入りまた山登り。

もう何度山を登ったかわからないぐらいで。

足がパンパンなんですが。

でもその甲斐あってまた違う場所からの景色を拝めることができました。

今度は天遊の方を見た景色。 

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川はありませんが、岩の森と実感できるような風景です。

地殻変動と風化などによりこのような姿になった自然の奇跡を見ている。

いったいどのような地殻変動があったらこんな風景になるのだろう。

岩山が垂直に並ぶなんて。

やっぱり不思議ですね。

この一線天の中では比較的お茶畑が多くありました。

中国一のお茶、武夷岩茶はここで栽培されているのです。 

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最高級品が取れる場所はまだ違う場所にあるので明日見に行こうかと思っています。

数百年にわたり造り続けたお茶畑は今でも変わらぬ姿を見せているのです。

やっぱり実感したのは日本とお茶畑は似ているんだなってこと。

静岡の人間なのでお茶畑はよく見ますが、大体同じ用に作られています。

ただ、日本のお茶は機械で摘み取りますが、ここは確実に手で摘んでいるのがわかる。

それだけ葉っぱの枝や葉がばらばらの高さなんです。

日本でも高級品は手で摘みますから同じようなことなんでしょうかね。

こんな感じで日が暮れました。

というか日が暮れるの早いよ。

5時には暗くなって観光をあきらめなければいけない。

山道は特に怖いので明るいうちに下山しましたよ。

こんなところで暗くなったら足踏み外して終わりですから。

ということで宿に戻ってきました。

夕食を食べて、日記を書いて。

明日の準備をしてと。

明日は観光アンド移動なので、荷物をどこかに預けなければ。

一度駅に向かわなければならないのかな。。。


武夷山アクセス
武夷山駅には杭州から福州行きの列車を使用するのが便利。
他の都市から行く場合には非常にアクセスが困難。
たいていの福州、アモイ行きの列車は邵武という街を通るのでそこで下車して目の前にあるバスターミナルから武夷山行きのバスに乗る。
武夷山駅からは5番のバスを使い度假区で降りる。
邵武からバスで来た場合は星村か度假区で下車する。
星村と度假区の間が武夷山景区。





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