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 【[雑学]アジア

世界遺産雑学21--4つの名前を持つ山--
2000.12.29
 
世界遺産雑学21
 
--4つの名前を持つ山--

世界には一つの山で4つの名前を持っている場所がある。
それは世界最高峰。
みな、地上で一番高いところを目指した。

サガルマータ国立公園 ネパール




このサガルマータには違う名前がある。
「P-15」(ピーク15)
「エヴェレスト」
「サガルマータ」
「チョモランマ」
すべて同じ場所をさす名前だ。
ここまでこればどこのことを言っているのかお分かりでしょう。
そう、世界最高峰の山エヴェレストの事。登山家が目指す場所だ。

では、なぜこんなにも名前がついてしまったのか。
そもそもP-15とエヴェレストに関してはイギリス人がつけた別名だ。
当時、ヒマラヤ山脈の標高を測るためにインドに測定所が設けられた。そして山に識別番号を付けたのである。その呼び名がP-15。これが一つ目の由来だ。
そしてエヴェレストの名前がついた理由は、世界最高峰だと発見した時の隊長の名前。イギリス・ウェールズ出身の貴族ジョージ・エヴェレスト卿から取った名前だ。現在、この山を表す上で一番有名な名前となっている。

そして、サガルマータ、チョモランマは前回の雑学で説明したと同じで現地名。
チベット語で世界の母神を意味するチョモランマ。
ネパール語で世界の頂上を意味するサガルマータ。
二つの国にまたがっているため現地名が二つあるのだ。

しかし、このネパール語の現地名が疑惑の的になっている。
"サガルマータ"昔から言われている名としているが、ネパール語の意味を考えると世界の頂上だと知る前に付けた名前だと考えにくいのである。
世界最高峰と分かる前から世界の頂上と言う名前。。。
しかし、この真相はだれも知らない・・・。

「雪の居所」の意味を持つヒマラヤ山脈に残るサガルマータ国立公園。
いま、絶滅を危惧されている動物の最後の生息地になっている。
このため、世界遺産に登録されたのである。


行ってみれば誰もが山の雄大さに感動するこのサガルマータ。
ぜひとも一度行ってみたいものである。