世界遺産雑学23
--シャングリラ--
桃源郷。この世の中にある架空の場所・・。
しかし、ヒマラヤの奥地にその場所は存在した。
雲南三江併流の保護地域群 中国
小説「失われた地平線」
イギリスの作家J・ヒルトンはこの小説にこのような物語を残している。
谷間に飛行機が不時着した。乗っていた者たちがさまよい続けた末、たどり着いた場所がある。
その場所は多くの民族が共同で生活し、人間同士の関係、人と自然の関係がとても良好だった。
すべてが幸せな場所。
その場所こそシャングリラ。別名桃源郷。
こうしてこの小説を読んだものがシャングリラを探す旅に出た。
当時は架空の話であったためこのような場所が存在するとは思っていなかった。
しかし、雲南省にこの場所はあったのである。
三江併流とは3つの川が平行して流れている事。
「金沙江」「欄滄江」「怒江」のことを指す。
世界的な名前で呼ぶと
「長江」「メコン川」「サルウィン川」。
どれも世界的に有名な川だ。
この川が180kmにわたって平行に流れている。
そこでは多くの民族が存在し、互いにけんかすることなく暮らしている。
さらに神が住むといわれる山々、険しい峡谷などさまざまな自然の景観が存在する。
まさにシャングリラがあったのである。
ユーラシア大陸とインド大陸が衝突してできた地形が存在し、地質学的に貴重であるため、2005年世界遺産に登録された。
目を疑うような自然と素朴な風習。
のどかな人々の生活。
ここを訪れる人は心を奪われるそうです。
まさに桃源郷!?