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 【[雑学]ヨーロッパ

世界遺産雑学24--子午線 経度0度--
2000.12.29
 
世界遺産雑学24

--子午線 経度0度--

そこには一本の線が引かれている。
右を見れは東経、左を見れば西経。
世界の基準線はそこにある。

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海洋都市グリニッジ  イギリス

海洋王国イギリス。
世界に植民地を多く作ったイギリスは貿易により巨万の富を手に入れ海洋王国の名を手に入れた。
その表玄関が、グリニッジ。
そこには海軍大学、王立天文台が建てられた。

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海洋王国が天文台を建てるには理由があった。
それは海の上の船の位置を知る事。
航海術の基礎となる恒星位置の正確な決定を研究テーマとしてチャールズ2世が設立したのだ。
こうして、グリニッジ天文台は世界で位置天文学の中心的存在となったのである。

では、なぜこの場所が世界の基準線、子午線となったのだろうか。
それはやはり海洋王国であったがため。
イギリスはこのグリニッジで測定された天文学から世界各地の天文情報をあつめ、経度を設定しそれに基づいた星図を作ったのである。
各国も同じことを行っていたが、イギリスの星図が一番詳しかった。
このため、アメリカ合衆国がこれを基準としたため、世界中でこの経度が使われるようになる。
1885年世界子午線会議により正式にグリニッジは世界の基準線となったのである。


ちょっと高台にある天文台。
そこには世界の標準線と世界標準時計が設置されてある。
線をまたげば自分が世界の中心にいる気がした。