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 【ラオスの世界遺産

世界遺産「ワット・プー遺跡」
2008.01.07
 
2008年1月7日    156日目


チャンパ王国

クメール人が建てた王国

ヒンドゥー教の彼らはメコン川沿いに巨大な寺院を築いた



やっとパクサについたよ。

夜行バスって意外に快適に寝れますね。

ただ、この夜行バスの料金が高いのが問題ですが。

もうちょっと安めにできたらしいですが、バスターミナルへ行くに遠いのでピックアップバスがある旅行会社にしちゃいました。

めんどくさかったんですもん。

それにしても意外に早く着いたよ。

12時間予定が10時間で着いてしまったので現在朝の6時。

このまま世界遺産のある街チャンパサックに行くことにしましたよ。

そしたらバスターミナルにチャンパサック行きがあった。

でもたぶん途中下車のバスっぽいですが。

違うバスターミナルへ移動するのもめんどくさいし何より寝起きだったので考えるのが面倒。

それでそのままそのバスに。

あれ、すごく高いですが。。

とはいえ、チャンパサックに行くためには違うバスターミナルへ移動しなければいけないし、その移動費を考えれば払えない額ではないな。

このためバスに乗り込みました。

1時間ぐらいで着くのかなと思ったらあまりにも早く着いたので、ちょっと料金が高いんじゃないかと文句言ったな。

そしたら、違うバイクに乗りその料金も払うって言われたからおとなしく乗りましたが。

うむ、なんかぼられた気がする。

もうバスの人と別れてしまったのでしょうがないですがね。

そしたらメコン川の場所に連れてかれた。

何かと思ったらどうやらここで川を渡らないといけないらしい。

朝一のメコンクルーズも景色がすごく良かったです。

遠くの方では車ごとメコンを渡っています。

いやはや、やることが違います。

いかにも沈みそうですが。

明日私はこれに乗らなければならないかと思うと少し恐ろしい。

メコン川を渡ってからはチャムパサックの中心街まで歩き。

って、中心地に何もないのですが。

繁華街って、、、、普通の田舎の街並みです。

なんてのどかなところに来てしまったんだ。

メコン川のそばなのにメコン川が見にくいことが難点だよ。

そんなことも言ってられないのでさっそく宿探し。

人が来ないところですのであっさりと宿が見つかったよ。

宿にチェックインしてからはゆっくりしようかとも思ったのですが。

この街に2泊しても全く見るところがないので、そのまま観光することにしました。

宿で自転車を借りて、サイクリング。

青い空に見渡す限りの平原。

なんて気持ちがいいんでしょうか。

そしてやっと到着しました。

世界遺産「ワット・プー遺跡」です。

5世紀ごろこの地を支配したのがクメール人。

彼らはここにチャンパ王国を創立いたしました。

それはアンコールワットよりもまだ数百年以上も前の話。

彼らはヒンドゥー教を崇拝し、各地に寺院を建立したのです。

寺院はすべてレンガで造られて、中央には仏像を建立しました。

特にベトナムのホイアンに残るミーソン聖域はチャンパ王国王都として有名です。

このワット・プーはチャンパの聖なる山リンガパルバータの麓に造られて聖なる場所として崇められていたのです。

その構造は山に沿って建てられており上部に一番神聖な本殿があるという構造です。

中には聖なる池や宮殿も配置されており、まさしくヒンドゥー教の聖地となったのです。

その後チャンパ王国からアンコール朝へと移り変わりましたが、ヒンドゥー教という宗教は変わらなかったためにそのまま存続して行ったのです。

現在では荒廃してかなりの廃墟と化しています。

しかし東南アジアにおけるヒンドゥー教の聖地として貴重であることから世界遺産に登録されました。

まず入って目にするのが巨大な湖です。

しかも長方形をしている人工の湖。 

東南アジアでは都市に必ずと言っていいほど湖が作られました。

それは生活用水を確保するためです。

アンコールワットでもしっかり生活用水を貯めるためにバライと呼ばれる貯水池が建設されました。

この地方は雨季と乾季の2つの季節しかなく、乾季には全く水が降らずにどこかで水を確保する必要があったのです

このワット・プーでも生活用水の池が4つほど作られ、そのうち小さい2つは聖なる池として崇められたのです。

貯水池を越えると両端に石塔のようなものが並べられた参道が続きます。 

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その参道を越えると今度は崩れた宮殿跡が。

崩れすぎてどれぐらいの規模かは見当もつきませんが、正面部分は比較的良好に残っており、そこから彼らの技術力の高さがうかがうことができます。 

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ヒンドゥー教特有の細かい装飾は光にあたり輝いて見え。

何もなかったラオスにとってまさにここは技術の最高峰といえるのではないかぐらいの異彩を放っているように感じました。

ただし正面からしか見ることができず、中はほとんど崩壊しているために立ち入りが禁止。 

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一度は完成した姿を拝んでみたいですが、それは叶わず。

その代り崩れている遺跡を見るとその歳月が一気に見えてくるようでした。

それほど過去の古い時代に作られた遺跡なのです。

宮殿の先にはすぐに山に登る一直線の階段が。

すべては左右対称に作られており、山と遺跡が調和しています。

ゆるい坂を登った後は、すぐに急な階段へと変化して。

登るのがすごく怖いというかきっと降りるとき転落しそうですが。

巨大な段々が7段続き、それごとに11段の階段が付いております。

それを登り切るとようやくワット・プーの本殿が。

ここでは木が生い茂っており、本殿は木陰の中にひっそりと建てられておりました。 

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中に入ると巨大な仏像が、安置してあり。

金色に装飾された仏像は存在感をあらわにしておりました。

本殿から下を見ると遺跡の配置がしっかりみれ、遠くにはメコン川が雄大に流れています。

ホントに遺跡が一直線に左右対称に作られたさまがここから見れるのです。 

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それにしても見渡す限りの平原で草木に覆われた大地を見ることができ、何とものどかな風景。

そのあまりにもきれいさにボケっと眺めてしまいました。

本殿付近には岩壁に様々な彫刻がされており、みなそれに拝んでおりました。

宗教を知らない私たちにとってこの光景は新鮮かもしれませんが、ヒンドゥー教にとってこの姿は当たり前なのかもしれません。 

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いろいろな彫刻があって面白かったです。

さて、もう少しここに居たいところだったのですが。

暑さに負けました。

すごくつらいぐらい暑い。

今まで北部にいたから南部にくるにつれてどんどんつらくなってくるものですね。

こうして、観光が終了してからは再び自転車で街に戻り。

街を見学ってほんの5分で街の観光終了。

まったくもってこの街はやることがない。

のでずっと日記を書いていましたよ。

夕方になったら、メコン川沿いで夕食。

ここまでメコン川を南下すると川幅がすごく広くなって。

流れが全くないような感じになっています。

このため上流では土砂を巻き込んで茶色の川でしたが、ここでは茶色がなくなり濁った川ぐらいの感じ。

いろんな人が見たら泳ぐ人もいるのではないでしょうか。

夕日がすごくきれいで何とものどかな風景。

心が落ち着く感じではあります。

夕食後は宿でぼけーっと。

だってほんとにやることがないんですから。

それにしても久しぶりに個室に泊まったな。

なんだか一人というのもいい感じです。

これから一人というと気がなかなか来ないと思いますので堪能しましたさ。

さて明日はタイのバンコクへ移動したいと思います。





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