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 【[雑学]アフリカ・中近東

世界遺産雑学28--負の遺産 Vol.4--
2000.12.30
 
世界遺産雑学28

負の遺産 Vol.4

--黒い黄金--

黒い黄金。それは大砲、銃などの武器やお金と交換された。
そして黒い黄金はアメリカ大陸へと渡っていったのである。
労働力として。。

ゴレ島  セネガル


時代は大航海時代。
コロンブスがアメリカ大陸を発見した事に始まる。
ヨーロッパの人は新たな植民地を求めアメリカ大陸に渡っていった。
そしてアメリカ大陸で成功を収めるために必要としたものがある。
「労働力」
これを求めるために彼らはアフリカ大陸からそれを求めたのである。
このため、列強各国はアフリカ大陸の王国に交換条件を求めた。

「自分たちの王国が強くなるために武器を提供する。
その代わり、捕虜を差し出せと。。」

こうして集められた奴隷は一箇所に集められた。
それがゴレ島。
ダカール沖に浮かぶ島。
鎖につながれた黒人たちがそこに集まった。

今でも残る建物に奴隷の家がある。
一階は奴隷がセリに落とされた場所、二階は商人の家。
上と下では大きく装飾が違う。
彼らは発言権もなくセリにかけられれアメリカ大陸へと旅たったのである。
二度と故郷に戻れない旅へ。。
反抗した者や病気にかかったものなどは海に投げ出された。
そこに住んでるサメの餌として・・・。

そして旅立ったものにも地獄の始まりであった。
何もない海の中、船の中に寝る場もない大部屋。
そして食べるものもまともに与えられなかった。
アメリカ大陸に着いたものには強制労働が待ち受けていたのである。

ゴレ島。奴隷貿易の発信地として暗い過去を現在に伝えるために1978年世界遺産設立当初に登録された。



大量虐殺、原子爆弾、人種差別そして奴隷貿易
世界には暗い過去が沢山あります。
悲しいほどに。
人間はなぜこんな事を続けるのでしょうか?

もう言葉にはできません。
・・・・・・・・・。。。。。