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 【インドの世界遺産

世界遺産「インドの山岳鉄道」(2)
2008.01.29
 
2008年1月29日    178日目


進んでいくのは山奥の道

普通の山道に鉄道が通る

それは当時最新の技術で作られた鉄道



本日は目覚ましの音で目覚め。

遅れたら大変なことになるしね。

うむ、やっぱりダージリンは寒い。

起きるのにも一苦労だよ。

さて早速パッキングをしてからチェックアウト。

バックパックを背負ったまま朝食へ。

もちろん最後に食べたのはタントク。

チベットの面料理で味がとても日本人向きでおいしいです。

再びインドのカレー文化に戻るのでせめて今だけでも。

朝食が終わった後は急いで駅に向かい。

世界遺産ダージリン・ヒマラヤ鉄道の列車へ乗り込みました。

さてこれからどんな風景を見せてくれるのか。

って、二等席は俺だけ?

途中駅で一般の人がたくさん乗ってくるでしょう。

さて列車は出発。

ゆっくりと動きはじめ徐々に加速。

踏切もないし、生活の場所の中へ列車が通るので注意を促すための汽笛を常に鳴らし続ける。

もちろん道路の中に列車が通っているので列車が横切っている際には車は止まり、人々も線路から離れていきます。

驚いたのは列車から家や商店までの距離が狭いこと。 

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ぎりぎりを走って行くよ。

山道を走る線路のためにちょっとしたスペースを有効活用する方法なのですね。

それにしてもぎりぎりすぎるよ。

石の壁なんかは列車の数センチぐらい近づくときがある。

いつかぶつかりそうですが、それも計算されて作られているのですね。

さて列車はさらに進み、昨日私が外から見たグーム駅近くのループへ。

本日は霧がかかっていないためにしっかりと見ることができました。 

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同じ場所で一気に数メートル上に登る姿は圧巻です。

確か、この構造は日本でも1ヶ所しか残っていないはず。

熊本県人吉から鹿児島の隼人までを結ぶ線路なので興味がある方はぜひ一度ご覧になっては。

ただし、日本の場合はこのループがトンネル内なので何が何だかさっぱりわかりませんが。

ダージリンの方がはっきり見えていて楽しいかもしれません。

さてやっとのことで最初の駅グームに到着。

40分以上かかっていました。

実はダージリンが一番頂上ではなくこのグームの方が一番標高が高い駅。

ここから徐々に下って行くことになります。

列車は再び進みだし再び山道へと進んでいきました

どこに行ってもせまい山道の脇を通って行く。 

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中には崖の上を通ることも。

ホントに作った人すごすぎる

ありえない場所に列車が通っているので見ている私も笑ってしまう。

一歩間違えば崖へ列車ごと転落ですよ。。

怖いったらありゃしない。

それと、ほんとに危ない瞬間があった。

何と、民家と列車があまりにも近いために民家の改装のために建てた外の骨組に衝突。 

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列車は40分停車しました。

骨組は幸いにも竹でできていたために数本折れただけで済みましたが。

もう少し折れていたら上の人が立つスペースごと列車の上に落ちていたでしょう。

これだけ生活に近い場所にある列車だけに何があってもおかしくないですね。

それとこの列車よく脱線するそうで。

線路幅610mmしかないのでしょうがないといえばしょうがないのか。

乗るには覚悟した方がよろしいかもしれないです。

その後、列車は途中何駅か止まり後クルシャンという駅で40分ぐらいの待ち。

何かと思えば登ってくる列車を待っていたみたいです。

そういえばこの列車単線でした。

どこかで列車を交差させないといけないんですよね。

それがこの中間のクルシャンという駅なのです。

列車が駅に入ってくる姿もまた何とも味があって。 

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これが時代を越えた列車の姿なのですね。

植民地時代から続く変わらぬ風景。

それが補完できるのは世界遺産に登録されているおかげ。

実はここ廃線が一度決定しているんですよ。

それをイギリスの鉄道愛好家たちが保護を訴え、世界遺産へと登録される一因になったのです。

古き良きものを残すという世界遺産の概念にも賛成する次第です。

さあ、やっとクルシャンの駅を出発してからここからがメインでした。

列車が通る道がなかったために急きょ考えられたスイッチバック。

これは列車を前後ろへと動かしながらジグザグに進ませる方法。 

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山道でもヘアピンカーブが続く山道を思いいただければ原理がわかると思いますが。

列車を一度止めて、線路を切り替えバックで進み、再び止めて線路を切り替えまた前に進む。 

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これが約14回もあった。

またループも2回作られていました。

このような構造をしないとこの山に列車を敷けなかったのですね。

こんなバックや線路の切り替えなどしているために結構な職員が列車に乗っている。

でないと動かせませんよね。

本当にこの列車には圧倒されっぱなしです。

また、標高2000mも変わっているためにどんどん周りの自然も変わっていく。

最後の方にはジャングルの中を通って行く風景もあった。

これには正直驚きました。

山道ばかりではないのですね。

そして列車はようやく平地へと降り立ち。

ここからは速度を上げて進みました。

意外に早いスピードが出せるのですね。

そしてようやくニュージャルパイグリに到着。

ちなみに日記に書くと短いようですが何と約9時間も列車に乗っていたことに。

7時間半の予定がだいぶ遅れているさ。

周りはほとんど暗いし。

88kmで9時間。

時速10kmって列車ですか?といいたくなってしまいますが。

それでも大きな荷物を運ぶためにはかなり画期的な交通手段ではないでしょうか。

車もなかった時代を考えればすごいとしか言いようがない早さだったのでしょう。

さあ、本日ここからが本番なのは気のせいでしょうか。

何と夜行列車はいまだに乗れるかわからない状態なのですから。

キャンセル5人待ちという状態で、ともかくキップ売り場へ。

そしたら不思議な暗号を書かれた。

RACって何?

辞書を引いてもさっぱりわからない。

インフォメーションへ行ったら午後の9時に一番ホームに行きなさいと言われた。

これもさっぱりわからないが。

でも午後の9時ってあと2時間半もあるよ。

この駅の周りにはほとんどやることがないので、ともかく食事。

駅の周辺なのに比較的安く食べれたので満足でした。

そしたら何とインターネットを発見。

これは時間つぶしにぴったり。

と思ったら何と日本語文字化け。

これじゃあ、ネットをやっても意味がない。

駅のホームで時間が来るのをひたすら待っていましたよ。

ようやく9時を過ぎたので1番ホームへ行ってみると紙が張り出されていてそこに私の名前が。

しかも列車の座席が書いてあったのでどうやら乗れるみたいです。

RACって座席は直前まで未定だけど乗れるって意味か?

まあ、移動できるってことで安心しました。

そして列車が到着するのをひたすら待ち。

およそ1時間半後に列車は到着。

結局俺何時間待ったんだよってくらい待ったさ。

つらかったさ。

でもこれからが勝負だったのでした。

何とRACって寝台席だけど人を入れるために同じ席に2人入れるという意味だったらしい。

えっと、座ったまま寝ろと。

一緒に座ることになった人にここも私の席だよって言われた。

RACでしょ。

って感じで。

ハイ、インドすごすぎですよ。

まさかこんなシステムだったとは。

もう、どうにでもしてください。

さっさと寝ますよ。

って、、、、、あれ?

1時間ぐらい寝ていたところで私と同じ席の人がいない。

トイレかと思って30分ぐらい待ってみたけど戻ってくる気配なし。

こりゃもちろん占領でしょ。

横になって寝れることができました。

唯一の不安だったのことは座席が下だったために荷物が盗まれそうで怖い。

ワイヤーで2重ロックをしたので私を起こさないで盗むのは難しいでしょう。

なんとか荷物を死守してみせる。

明日はどんな過酷な状況が待っているのか。

何もないと嬉しいのですが。

ではまた明日。





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